【毎日日記】11月11日 サムライ記念日
27時就寝、7時起床。
侍タイムスリッパー応援イベント【サムライ記念日】当日。
細かい部分の確認作業や各方面への連絡、事務作業を午前中のうちに済ませる。
12時 博士のご自宅へ、最後の詰め作業。
15時30分、博士の息子さん運転のもと博士と芸術家の金剛さんと僕の4人で今回のイベントの舞台、浅草フランス座東洋館へ。
出発時刻が遅れたが、スピーディーな運転のおかげで到着予定時刻よりも早く到着。
17時30分現場入り。
虎人舎(博士と僕と芸術家の金剛さんの三人で始めた出版チーム)の興業は、裏方さん、スタッフさん含めて少ない人数でやっているので、1人が何役も担う。
僕は司会、台本、裏方作業を含めて6役程度でてんてこまい。比べることも烏滸がましいが、安田淳一監督の11役(監督・脚本・撮影・編集・照明・車両・チラシ作成・パンフレット製作・整音・特報編集・タイトルデザイン)がいかにすごいことなのか思い知らされる。
今回のイベントを手伝ってくださる漫才師のドルフィンソングのお二人、物販担当の利根川さんにご挨拶。
安田淳一監督が一番乗りでお越しくださった。
そこから続々と出演者の方々が来訪。
腰は低く、物腰はやわらかく、ご丁寧に挨拶してくださる。
ご挨拶もほどほどにリハーサル。
希望が叶えば、という台本の構成にもOKを出してくださり、万全の状態で本番に臨める。
19時 開場
物販で販売していた出演者の方々の「寄せ書きサイン」は即完売。
虎人舎意匠部のデザイナーさんのデザインされたポストカードも売れ行き好調。
ありがたい限り。
19時半 開演
侍タイムスリッパー予告編の映像の後に、出囃子と共に博士と登壇。
初の大舞台での司会。
満席の客席の中、温かい拍手で迎え入れられる。
お客さんとコール&レスポンス。
侍タイムスリッパーを何回ご覧になりましたか?という質問に驚異の57回のお客様が。
完全に想定外。
安田監督からお預かりしていた世界に20部の
出演者の方々のサイン入りの脚本をプレゼント。
※極力ネタバレの無いように書いていますが、
念の為、まだご覧になっていない方はぜひ「侍タイムスリッパー」を鑑賞後に読んでください。
第一部 安田淳一監督、山本優子役の沙倉ゆうのさんをお招き。
監督の「毒」舌、ポイズンぶりが凄まじい。
言いたいことも言えないこんな世の中に、稀有な存在。
そんな歯に衣着せぬ安田監督が語る上田慎一郎監督作品「カメラを止めるな」に対する敬意と感謝の熱量は凄まじかった。
そして今日も沙倉ゆうのさんが会場を満開の沙倉一色に染めていた。
隣に座っていることすら恐れ多く、ほとんど目を合わせられなかった。
そして第二部 高坂新左衛門役の山口馬木也さん、風見恭一郎役の冨家ノリマサさんをお招き。
御二方の作品に対する敬意と向き合い方に感服。
相槌も忘れてしばし聞き惚れる。
時間も迫る中、第三部 撮影所所長井上役の井上肇さん、時代劇評論家の山本竜二さんをお招き。
山口さんと冨家さんと共演があるという山本さんの話術と演技力に客席から拍手が。
そして、贅沢にも井上肇さんが映画の名台詞
「一生懸命頑張っていればどこかで誰かが見ていてくれる」を再現してくださる。
この台詞は元々、五万回斬られた男、時代劇俳優の「福本清三」さんの名言。
元々は侍タイムスリッパーに出演予定だった福本清三さんが出られなくった所を監督が、この台詞を映画の中に入れたという人情話は、何度聞いても感動する。
そこから福本清三さんの話をひとしきり。
話を聞いているだけで、いかに周りに愛されていたのか、役者として超一流だったのかを思い知らされる。
あっというまに2時間が経過。
エンディングを迎え、またしても井上肇さん、そして冨家ノリマサさんが中打ち上げでの乾杯シーンを忠実に再現してくださる、感無量。
最後に安田監督が映画に対する熱い思いと今後の目標を語ったところで、客席から「ちょっと待った!!」の声が。
サプライズゲストで上田慎一郎監督登壇。
これからの未来を担う2人の監督の熱い抱擁を前に、カメラが止まらない。
キャスト一同写真撮影。
今回の僕の初の司会に対して僭越ながらお客さんから温かい拍手が。
所長役の井上肇さんからも激励のお言葉をいただき、思わず所長に抱きつく。
配信のコメントを見ながら進行を進めていたが、会場のお客様も配信のお客様も、そして出演者の方々にも満足していただける全方位良しのイベントになったのではないだろうか。
22時前幕が閉まる。
イベント終了後、長丁場のイベントにも関わらず、疲れた顔一つ見せず、すぐに出待ちのお客様へのファンサービスに向かわれる出演者の方々の姿に感動、感涙。
23時打ち上げ会場へ。
博士の井上所長「風」の挨拶で乾杯。
ご多忙の中、安田監督と沙倉さんが打ち上げに参加してくださった。
イベントでは聞けなかったお話や、聞きそびれた質問一つ一つに丁寧にお答えくださった。
0時安田監督と沙倉さんをお見送り。
最後に監督と、僕が京都に行った際には一緒に
ラーメンを食べにいく約束を結ぶ。
今回のイベント、配信を裏で支えてくださったスタッフの方々ともパシャリ。
そもそも裏方さんと安田監督が接点があったからこそ、今回のイベントに繋がった。
そしてスタッフの方々の協力があったからこそ、
会場にいらしたお客様に喜んでいただける商品を販売することができた。
スクリーンに映像や写真を写し、イベント自体が分かりやすく、楽しみやすい構成になった。
遠方で足を運べなかった方、チケット売り切れのため会場でご覧になれなかった方々にも配信という手段でお届けすることができた。
(こちらからご覧になれます。配信を見逃すな)
出方、裏方、脇役端役、観客。全ての人にそれぞれの舞台があって物語は続いていく。
チャップリンの名言に「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」という言葉があるが、まさにその通りだと思う。
一生懸命頑張っていれば、どこかで誰かが見ていてくれるのだから。
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