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さようなら、わたしの山田! すべてよし!#9

 山田と終わった。  もう無理だって、言われちゃった。部署の役員になってしまって、休みがない。身体の病気もしてしまった。だから生殖器として、古橋ちゃんの役に立つのはもう無理だって。身体を壊していたなんて知らなくて、気軽に連絡してしまった自分がふがいなくなったけれど、それは「古橋ちゃんという人間と一緒にいるのはもう無理だ」という意味でも、あったんだと思う。わたし、大学1年生から社会人3年目まで、山田のことがすきだった。とてもとてもすきだった。けれどもこの6年間、山田はとうとう

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    • 古橋の限界婚活日記#1

      11月2日。土曜日。21:51。  べつだん今すぐ結婚がしたい! というわけではないのだけれど、もう恋愛はしないだろうな~という気持が大きくなってきたせいで、今度するのであれば、もお恋愛でなくて結婚がいい、と思うようになった。わたしにとって恋愛と結婚とは、同じものではない。結婚は決して恋愛の延長線上にあるものではない。恋愛は恋愛、結婚は結婚。別々にして考えている。  盲目的に愛のようななにかを与えるのが恋愛だとすれば、結婚とは、互いが同じ空間で、死んだように呼吸をして

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      • 10月の美容代は¥475,475。反省してます

         こんにちは。もう11月だけれど、10月の美容ブログを更新します。 1.歯列矯正(¥84,000)  親知らずの痛みがすっかり引きました。全ての親知らずこれにて完結です!くぅ〜疲れましたwマウスピースを作るのが年明けなのでしばらくお休みです。古橋の冒険はまだ続く(白目)がはは。 2.全身脱毛おわり!(¥26,000)  ようやく全身脱毛(医療)が終わりました、めでたすぎる〜。これでいつどこで誰に観られても美しいボディになりましたよ。脱毛をすると自分の肌もたいせつに扱える

        • 本当のことを言うと、

            山田に誕生日おめでとうって言うべきか3週間前から考えてる。   これはどんどん増やしていくつもり。   とんでもない値段だから、買ってくれた人とはご飯食べたいと思います

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          古橋本棚#3『遠野物語』 

                 1.はじめに  名もなき庶民(常民)の歴史や文化を明らかにし、「常民文化の探求」と「郷土研究」の必要性を説いた民俗学の先駆者、柳田国男。今回は作家論を中心に柳田の思想を探り、「遠野物語」主題の普遍性について探っていくよ~。 2.柳田国男の生い立ち  柳田國男(1875~1962)は、明治八年七月三一日に、兵庫県神東郡田原村辻川付近の農村に生まれました。父松岡操は医者・国学者であり、柳田は男兄弟の六男として生を受けています。幼少期に体験した飢饉や、故郷を離れて

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          沼を捨てよ、街へ出よう!【脱沼思考5選】

           げんき? 相変わらずあの人のこと好きなの?  そうなんだねえ。  これメダルと賞状。あげるね。  これはナイススマイル賞だよ。ナイススマイルの裏側に隠された君の涙を、あたしだけは知っているからさあ。  自分のこと話すね。  山田がいないことがさみしいんじゃない。山田と過ごしてきた時間、山田に関わることで生じてきた感情が薄れていくことがさみしい。いまは山田の実存の輪郭を好きでいる。その輪郭もとうにぼやけてきて、いるのかいないのかさえ定かではなくなってきているけれど。

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          沼を捨てよ、街へ出よう!【脱沼思考5選】

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          9月の美容代は¥376,454。縁もたけなわ。

           今月の美容代についてまとめてみました。 1.歯列矯正(今月は¥80,000)  親知らずが3つあります! 右上下に2つ、左上に1つ。先日は右の2本を抜いてきました。いまこれを書いているきょうもわりと痛いです。なみだ。  インビザラインを始めるには親知らずは抜かなければいけないようで、これまで無視していた歯たちを手放すことになりました。上の親知らずは、奥歯の半分くらいの小さなものですぐに抜けちゃう。でも下の親知らずは完全に横向きに生えていて1時間くらいかかりました。この令

          9月の美容代は¥376,454。縁もたけなわ。

          〈社会性〉の欠如は、獣にされるべきほどの罪なの⁉️#5

           ラプソディー・イン・ブルーという題名、かっこよすぎる。  ジョージ・ガーシュウィンが好きだ。というかアメリカの文化そのものに、昔から興味がある。アメリカ音楽といえば⁉︎  ブルースにゴスペル、ジャズ、カントリーミュージック、ソウル、ロック…国民の魂を束ねて、その生活感情とともに生まれ落ちてきた音楽。もちろんドイツをはじめとするヨーロッパの音楽だって華やかだし、厳かで神々しい美しさがある。けれども同じくらいに、基本を押さえながらも伸びやかな、しかし時には粗雑と思われるほどに

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          〈社会性〉の欠如は、獣にされるべきほどの罪なの⁉️#5

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          失われた沼を求めないで

           山田のことを忘れてきたけれど好きなのには変わりなくて、いまこの瞬間も連絡が来ることを夢見ている。いまわたしは緑茶のお香を焚いて、マイメロディのカップに入れた白湯を飲みながらこれを書いている。このあとはピラティスをして、ヨガをして、サプリを飲んだりバストクリームやヒップクリーム、アイクリームなどを塗りたくり、眠るための香水をつけて、ミラン・クンデラかチャールズブコウスキーを読む。山田に少しでもむらむらっと性欲が湧けば、またガックリと落ち込むような日が来れば、連絡してきてくれる

          失われた沼を求めないで

          キオちゃんと出かけた日のこと。キオちゃんは世界で一番かわいい子

           大学時代の友だちと、お盆休みにあそびにいきました。とてもだいすきな友だちなので、その日のことを忘れたくない! ちょっと言葉にして振り返ってみます。写真は大学1年生くらいかな。引っ張り出してみました。  友だちの名前はキオちゃん(仮名)。最近のお気に入りはイコラブ(大学時代は乃木坂46でした)、キングダム、それからストリートダンス。(わたしから見た)性格は明るくて、優しく、正直で、軽やかで、朗らかで、他者に対して一つも悪意がない、とても珍しい人。容姿もチャーミングで、こんな

          キオちゃんと出かけた日のこと。キオちゃんは世界で一番かわいい子

          8月の美容代は¥483,410 おいおい。

          1.歯列矯正(¥1,200,000 今月は¥220,220)  中学時代に、「古橋さんこっち向いて」と言われ、無防備に振り返ったら「出っ歯」と言われ、笑い物にされたことがある。わたしは顎が小さくて、昔から片方の前歯だけ少し出ているのだ。これはこれでうさぎちゃんみたいで可愛らしくも感じるのだが、思春期真っ盛り・13歳のわたしには大打撃で。その日から歯を見せて笑うことがなくなりました。笑うときも手を使って隠すようになりました。そうこうしているうちに24歳になってしまいました。

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          ZIP!(小説)

           夫が放火犯だなんて、笑える。  あの人は「ちがうよ」なんて笑うけど、そうじゃなかったらこういうふうに、放浪するわけがない。  放浪についていくと決めたのは、あたしの意志だ。せっかく就いた教職の仕事も辞めて、いきなり「旅に出る」と言ってきたとき、あたしはそれほど驚かなかった。むしろ働いている方がヘンだと思った。もともと時間も忘れて、数理哲学を証明することに命をかけているような男だったから、定まった場所で働くのに向いていないと思った。それに放火犯がこんなところで呑気に過ごし

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          古橋本棚#2 『桜桃』

            こんにちは。   古橋本棚第2回目は、太宰治『桜桃』です。   短い話なので、ぜひ読んでみてください。 1.『桜桃』の紹介  『桜桃』は1948年(昭和23年)、太宰治によって執筆された短編小説です。太宰の忌日である「桜桃忌」は、この作品から着想を得て名付けられました。今回は、『桜桃』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 2.『桜桃』のあらすじ  作家の「私」は、妻、七歳の長女、四歳の長男、一歳の次女の5人家族で暮らしている。「私」は「日々悩み煩うことが多いため

          古橋本棚#2 『桜桃』

          君と君の沼に向けて、お手紙かいた。

           げんき?     まだあの人のこと好きなの?        そっかあ。  今日は久しぶりに、好きだった人のことを書くね。 
 長らくわたし、その人に向けた想いを本人に伝えることはせずに、このような場で、さまざまな形容を用いて発信してきた。彼以外にはありえない。彼以外の男は無に等しい。彼こそが世界の神様だ。そんなあまりにもひどいバイアスを持って。そのような切れっ端を持って、わたしはわたし自身のことを懸命に支えてきたんだよね。今となっては、ばかばかしくてどうしよう

          君と君の沼に向けて、お手紙かいた。

          古橋本棚 #1『ヴィヨンの妻』

            ずっとやってみたかった、古橋の本棚。初回は太宰治の『ヴィヨンの妻』にしてみました。 ①『ヴィヨンの妻』の紹介  『ヴィヨンの妻』は1947年(昭和38年)太宰治によって執筆された短編小説です。傷つきやすく破滅的な詩人の姿を劇画化し、妻の立場から批判的に描いています。  ここでは『ヴィヨンの妻』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。なお、引用する本文は「青空文庫」に掲載された「ヴィヨンの妻」を参照しています。 URL(https://www.aozora.gr.

          古橋本棚 #1『ヴィヨンの妻』

          瓶の中に入れて、きみのこと見ることにした#4

           好きなタイプは、と聞かれたときに、「やさしい人」と答えるようにしている。なんとも無難な回答だし、角が立たない。わたしはもう二十五になる。一人の大人として、他人の身体的な特徴を言うのもなあ……とためらい、人前で「マッチョな人が好き」と答えるのもやめた。実際は「マッチョ」ならば誰でもよいのではなくって。かつて好きだった人がマッチョだったから、それを好きなタイプと誤解したまでである。「やさしい人」と答えると、角が立たない。けれど、やはりそれ以上会話が広げられないことに少し気が引け

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          瓶の中に入れて、きみのこと見ることにした#4

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