さようなら、わたしの山田! すべてよし!#9
山田と終わった。
もう無理だって、言われちゃった。部署の役員になってしまって、休みがない。身体の病気もしてしまった。だから生殖器として、古橋ちゃんの役に立つのはもう無理だって。身体を壊していたなんて知らなくて、気軽に連絡してしまった自分がふがいなくなったけれど、それは「古橋ちゃんという人間と一緒にいるのはもう無理だ」という意味でも、あったんだと思う。わたし、大学1年生から社会人3年目まで、山田のことがすきだった。とてもとてもすきだった。けれどもこの6年間、山田はとうとう、最後まで、わたしのことをすきになってはくれなかった。
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