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ゲーム史上最も怖いバグ「8月32日」

はじめに

「8月32日バグ」は、PlayStation用ゲーム「ぼくのなつやすみ」で発生した、ゲーム史上最も怖いバグの一つとして知られています。このバグは、ゲームクリア後に特定の操作を行うことで発生し、プレイヤーを恐怖の世界へと誘います。

バグの発生と影響

「ぼくのなつやすみ」は、8月31日でゲームが終了する設定ですが、特定の操作を行うと存在しない「8月32日」に突入することができます。この日付に進むと、ゲーム内のキャラクターが消えたり、文字化けやテクスチャの崩壊などの怪奇現象が発生します。例えば、家の中に親戚の姿が見えなくなったり、テレビをつけると「ボク」が一瞬スクワットするだけで、他の動作が正常に行われなくなります。

バグの原因

このバグは、プログラム上のフラグ管理のミスが原因とされています。通常、絵日記画面で「おやすみ」を選択すると翌日に進む仕様ですが、特定の条件下でこのフラグが誤作動し、存在しない日付に進むことができてしまいます。特に、クリア後の「思い出」として見られる「8月31日の絵日記」からも同じ操作が可能で、これがバグの発生を引き起こします。

開発者のコメント

「ぼくのなつやすみ」の原作・脚本・監督を務めた綾部和氏は、このバグについて「想定外の想定外でした」とコメントしています。データが存在しない日付に突入しても、プログラムが堅牢であったため、ゲームが動き続けた結果、ホラーな見た目になったとのことです12。また、綾部氏はこのバグが発見された当時を振り返り、「なんてナイスなバグなんだ」と思ったと述べています。

バグの詳細な影響

「8月32日」に突入すると、以下のような現象が発生します:

  • キャラクターの消失:家の中にいるはずの親戚が消え、プレイヤーは「ボク」一人で行動することになります。

  • 文字化け:ゲーム内のテキストが文字化けし、意味不明な文字列が表示されます。

  • テクスチャの崩壊:背景やキャラクターのテクスチャが崩れ、異常なグラフィックが表示されます。

  • 音楽の消失:BGMが突然消え、無音の状態が続くことがあります。

結論

「8月32日バグ」は、ゲームのプログラムミスが引き起こした偶然の産物ですが、その恐ろしさから多くのプレイヤーに強い印象を残しました。このバグを通じて、ゲーム開発の奥深さと予期せぬ出来事の面白さを感じることができます。もしまだ「ぼくのなつやすみ」をプレイしたことがない方は、この機会にぜひプレイしてみてください。

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