幾春別川

何年か前、北海道岩見沢に滞在しました。街を流れる川は幾春別川、もともとは先住民の言葉で、川の向こう、という意味らしい。でも、はじめて漢字を見て、北海道にいろいろな理由でやってきた人々の栄枯衰退の人々の出会いと別れを感じた。

幾春別の水の流れはとうとうと黒き川底清流となり

幾つもの春を思いて川向う橋を渡れば炭鉱の跡

幾春別川面に映る青い空赤錆の鉄塔まっすぐに立つ

廃線の伸びた線路に目をやれば陽炎列車遠く去りゆく

今はもう人少なく通りには子猫走りて角に消えたり

ジオパーク地層が縦に立ちてあり地球の底はどこまでも深い

炭住の小さき家で我が吹く尺八の音色熊に聞こかな

人が来て人が去り行く山あいに鉄筋の団地未だに建ち


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