見出し画像

久々にマックを食べた話。

タイトル通りなのですが、久々にマックを食べました。

「マックを食べました」って何か変な言い方ですね。正確には「マクドナルドのハンバーガーを食べました」です。いや、もっと正確に言うなら「マクドナルドに寄って、てりやきチキンフィレオのハンバーガーをテイクアウトで注文して、家に帰ってお昼ご飯に食べました」です。

国語の文法的には「久々」にかかるのは、「マクドナルドに寄る」のもそうだし、「てりやきチキンフィレオを注文する」のも、そしてそれを「食べる」のもそう。結構久々です。

たしか以前もマックを食べた時に記事を書いた気がします。探してみるか。

あったあった、これだ。
https://note.com/furokun/n/n9fbb1780dd15


今回の記事を書くにあたって、この前回の記事を改めて読み返してみました。すると気付くことがありました。


書こうとしていたこと、全く同じ。



えー。どうしよう。

何故てりやきチキンフィレオを注文したのかとか、そういうことを長々と書こうと思っていたんです。単刀直入に言っちゃうと、本命は「てりやきマックバーガー」なんです。そういうことをクドクドと書こうと思っていましたが、過去の自分がすでにクドクドと書いてくれていました。実にほぼ一年前から全く変化が無いのは驚きでした。

仕方ありません。このまま終わりにするわけにはいきませんので、また別の観点から記事を書いてみようと思います。

さて、突然ですが、

「大好物は何?」


と聞かれた時の回答って、皆さんどうしているんでしょう。

私は、もう30年以上生きてしまっているにも関わらず、実はあんまりマトモな回答を用意していないんですよね。10代や20代だった頃は「焼肉!」とかって即答していましたけれど、今この年齢になって改めて思い直してみると「いや、好きだけど大好物ってほどではないよなぁ・・何より胃袋がそこまで持たない」とか、そんなようなことを考えてしまいます。

30過ぎてから、やたらととか野菜が美味しく感じるようになりました。

もちろんお肉とかそういうパンチのある食べ物は大好きですけど、ずっと食べていられない。でも野菜って「そこにある安心感」みたいなのがある気がするんです。サラダでもいいですけど、お浸しとか、漬け物だっていい。なんかちょっとした小鉢であったとしても、良い感じに「居てくれてありがとう」的な気持ちになるんです。メインが居て、サブが居る。でもメインだけではその良さが十分に発揮されるわけではなくて、サブのおかげでその良さが引き立つ。そんな風に思うんです。

魚も、海鮮丼とかが好きになりました。子供の頃は私は生魚が大の苦手だったんですけど、今や美味しくて仕方ない。鯖とかホッケの塩焼き定食ももうたまらないです。魚を食べるとホッとすると言いますか。野菜を食べた時の安心感にも似ています。食べると、体の中が「落ち着く」というか「整う」ような、そんな感覚があります。体の細胞が欲している栄養を無事に摂取できたような。ビーフやチキンを食べた時の高揚感と言いますか充実感、満足感とはまた違う。別に海辺の町で生まれ育ったわけでもない、田んぼや山に囲まれていた野生児だったはずなのに、魚を食べると何だか懐かしいような体の中からホッコリするような元気がジワジワと出てくる感覚があります。

でも、じゃあ「大好物?」と聞かれて、「野菜」とか「魚」と言えるかというと、それもちょっと違う気もしているのです。

他の食べ物を思い返してみますと、私は蕎麦が大好きです。特に気を遣わなくていいのであれば一日二食でも、下手したら三食でもイケると思います。実際、かつて学生時代に予備校に通っていた時の1年間は毎晩立ち食いそばのお店で同じメニュー(たぬきそば(温))を食べていました。

だからと言ってそれを「大好物」と認定していいかというと、それもまた違うような気もします。何のたぬきそばでもいいのかというと、そうではないからです。というのも、私が好んで食べていたのは、JR宇都宮線の東大宮駅構内にあった小庵喜多という立ち食い蕎麦屋さんのたぬきそばであって、それ以外のほかのお店で出しているたぬきそばではないのです。ちなみに、今はそのお店は閉店していて、私はそのたぬきそばを食べることができないので、堂々と「たぬきそばが大好物です」とは言えない状況です。いや、もしかしたらあのお店では単にかけそばを出していて、たしか天かすはかけ放題だったような気がします。そういった意味では、今やもう幻のたぬきそばだったのです。話が脱線しました。

そのため、その時代の名残からか今でも蕎麦は好きで、温かいのも冷たいものも、大体どんなトッピングの蕎麦も残さず美味しく食べられるようになりました。ちょうどいいですよね。蕎麦って、あの「ちょっと物足りないような、でも食べ終わるころには満足する」みたいな感じ。あれ何の話でしたっけ。そう、蕎麦。蕎麦は好きですけど、じゃあどんな蕎麦でもいいかと言うと「まぁたしかに大体全部好きですけど・・」という感じなんです。「大好物!」と胸を張っていいのか自信が無い感じ。

そうなると、一体自分は何を「大好物です」と言っていいのか分からないんです。どの食べ物も、安定性が無いと言いますか、自信が無い。「これなら間違いない。どんな状況であっても好きだ」と胸を張れないような気がしているのです。


ただ一つを除いて。


それは何かと言うと「てりやきマックバーガー」なんです。

正直、これも本当は胸を張って言えるものではないかもしれません。30を過ぎて「大好物は何?」と聞かれて堂々とこの回答をする自信はありませんから。

私は小さい頃からマクドナルドでよくてりやきマックバーガーを食べていました。もう何回、何十回、たぶん何百回食べたかも分かりません。・・こう書くと何とも抽象的ですし適当に思いつくまま言っているような気がしないでもないので、ちょっと計算してみます。数字による裏付けです。

18歳までは田舎の故郷に居て、多分5歳くらいからマクドナルド行って食べていると思うんです。そうすると、13年間。で、少なく見ても、好きすぎて大体1週間に1回は食べているんじゃないかと。昔は、てりやき以外の選択肢は個人的には無かったですから。一年が365日だとして、1週間に1回だと、365÷7で約52回。13*52=676。ああ、やっぱり数百回は食べている計算になりそうです。良かった、計算通りでした。

ただ、大きくなるにしたがって、あんまり食べなくなってきたんです。それは、てりやきマックバーガーが嫌いになったからではないです。むしろ、好きすぎてちょっと依存するのが怖くなった。依存症というわけではなくて、堂々と「俺はコレが大好きだから、コレだけでいい」と言いたくなかった。そんな天邪鬼な心が出てきたんです。それは今でも続いています。

しかも、30過ぎた男が「てりやきマックバーガーが大好物です」ってちょっと言いにくい。恥ずかしい感じがしちゃうんです。いや恥ずかしいことは無いと思うんですけど、マクドナルド社が自信を持って提供しているメニューだと思いますから。でも何だかちょっと幼いかなって。見栄を張っちゃうんですよね。みっともないんです、私の心が。

好きだけど、素直に好きと言えない。本当は食べたい。でも、ちょっと違うのを注文しちゃう。好きなものは、大事に、心の中で大切な思い出として残しておきたい。だから、何でもない日に食べるものではない。

そういった経緯で、今回も私は「てりやきチキンフィレオ」を注文したのでした。

多分、私がこの先てりやきマックを食べるときは、もっと特別な日か、絶望して何の希望も抱けない日か、人生の終わりが見えて最後にワガママな晩餐を選びたい日、とかになりそうです。いやあ。我ながら、めちゃくちゃこじらせています。そんな30代後半男性。

マジで意味のない文章をここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

久々のてりやきチキンフィレオめっちゃ美味しかったです。おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?