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燃費のいい生活の話。
絶望的に、人と会いたくない。
というか家族以外の他人とコミュニケーションを取りたくないのです。
しかし毎月決まったサラリーを貰って生活している以上そういうわけにもいかず。
内心はドロドロに燻った負の感情を抱えているのにも関わらず、表面上は作り笑顔を浮かべ、精一杯目の前の仕事をこなします。せめて毎月決まったサラリーに見合うだけの仕事をしようと、空回りしながらもそれなりに成果物をチマチマと作っています。
そうやって人畜無害な自分を演じ、他方で演じているつもりは自分だけで、おそらくその本質までもすでに人畜無害な何の取り柄もない人間になっていることに必死に気付かないフリをしているんだと思います。
すみません、そんな話はどうでもよくて。
在宅ワークが終わりを告げて週5のフル出社スタイルになってから毎日通勤電車に乗っていると、思うことがあるんです。
それは、自分が、望むと望まざるとに関わらず、燃費のいい生活になっているなということ。
たとえば、具体的には、食事です。
今までは家で仕事をしていたので、元気を出そうとお昼ご飯にちょっと良いものを食べたりしていたわけですけど、出社してからはガラリと変わりました。基本的に立ち食いそば。しかも、あまりトッピングも多くないシンプルなやつ。つまり、たぬきそば。大好きです。ほぼ一択。セットメニューなんてもってのほかです。カツ丼やカレーセットに心動かされることもありますけど、決して注文はしません。
なぜか。それは、食事を少なめにすることで、色んなリスクを回避しているためです。
たとえば、睡魔。お昼ご飯にたらふく食べますと、私は確実に午後眠くなります。ですから、量を少なくしてちょっと物足りないくらいでやめておきます。
それから、体調。たくさん食べたら元気になれれば良いんですけど、たまに体調を崩すことがあるんですよね。胃の辺りの不快感とか、気持ち悪さとか。そういうのが困るのです。
家だったら、多少具合が悪くても少し休憩できますけど、会社は(少なくとも私の勤務先は)休憩するようなスペースも無いし、デスクでボーッとしているのも憚られるわけです。
そういうわけで、お昼ご飯は少なめ。もちろん腹は減りますよ。でも、そういうリスクを考えたら空腹の方がまだマシ。
また、燃費がいいのは、肉体のエネルギー、に関してもそうです。
無理に頑張らない。仕事はもちろん、やるべきことはやりますけど、無理はしない。体力の限界に挑戦みたいなことはしないわけです。深夜残業もしないし、休日出勤もしない。明日できることは明日やります。今日やらない。
そうすることで、身体にエネルギーを温存できます。
仕事以外もそうです。駅から会社までの道のりとか、階段とエスカレーターがあったら迷わずエスカレーターを選択します。電車内も、満員になってもできるだけ自分が動かなくて済むようなスペースを全力で探して確保します。こんな季節には早歩きもしません。汗かくから。車内でちょっと匂う人が近くに居たら我慢せず車両を変えます。
ラクをしたいわけじゃないんです。体力を温存したいだけなのです。
なぜって、仕事をするにもエネルギーが必要ですから。考えることもそう、手を動かすこともそう。何かと無理はせず、仕事に集中できるようにコンディションを整えます。
それなのに、満員電車で無駄な場所取り合戦に参加したり、汗ビチョビチョになって風邪ひきそうになったり、そうやって頑張り過ぎて心身すり減らしたりなんてしたくないわけです。
身体を鍛えることや、運動することは良いことだと思います。ですけど、平日は別。仕事をするために、こんな長い道のりをかけて、乗りたくもない満員電車に乗って、この真夏のような茹だる暑さの中カチッとした服装を着ているわけですから。
つまり、仕事モードです。無駄を削ぎ落とし、できるだけ効率的に。面倒で退屈な仕事であればあるほど、集中して終わらせないとプライベートの時間まで削られることになります。だから、節約。エネルギーも節約。
無駄なストレスは、かけない。
本当は、こんな生き方はしたくないです。でも仕方ないです。仕事なんかのために、わざわざ1時間以上かけて通勤しているんですから。
そうやってエネルギーを節約して温存して、帰宅してからもまた元気を使えるようにしておきたいのです。私の生活は、人生の全ては、仕事なんかのために費やしたくないからです。
それが、私にとっての燃費のいい生活。何だか、歳をとっていくごとに、よりその傾向が顕著になっているような気がしています。私だけかな。まあいいや。おわり。