映画 | リコリス・ピザ※知らないけど、どこか懐かしいのだ
「リコリス・ピザ」観に行ってきました。
たまたま観た予告でゲイリーとアラナのビジュアル、1970年代、リコリス・ピザというタイトルー。
(なんだこれはー)というのが、きっかけ。
ボーイ・ミーツ・ガール、少年が少女(今回は年上の女性ですが)に出逢って恋に落ち、関係が徐々に……というストーリー展開なので、大人の恋愛と異なりホラー要素(ある方から大人の恋愛はときに怖いものだと教えていただいた)はありません。
ゲイリーのどこから湧き出すのかがわからない自信
対してアラナの、大人だけど自信がなくて、今の自分、境遇などには不満があるけど何をどうしたらよいのか、夢はなくて「分からない」
ここから進んでいく二人の関係性、それぞれの想いとか、それぞれの個性から出会ってしまう出来事をみているのはとても楽しい体験でした。
映像、音楽、ファッションが独特で、知らないうちに惹きこまれます。楽しかったのは映像、音楽、ファッション、ゲイリーとアラナの個性が混ざり合って醸し出される空気感みたいなものがわたしにはどこか懐かしく、心地よく感じられたんです。
アラナの確たる自分がなくて揺らぐ、大いに揺らぐところとか
ゲイリーの小太りで体ばかり大きくて、時に傲慢にみえる子供じみたところとか(トラックのシーンは本当に子供!)
矮小で恰好悪くて、それらは愛おしかったー。
主役のお二人、映画は初なのだそうで驚いた。アラナさん役のアラナさんはミュージシャンなのですねぇ。
あと、パンフ!パンフの中身~!!
知らないこと、気づかなかったこと、これでもかと紹介されていて、私にはそれはもう、この作品を観終わったあと、更にまだ楽しませていただけるのかというー。
昨夜、そしてパンフを読みふけっている今、楽しいひとときです。