映画 | この世に私の居場所なんてない※クソったれ

Netflixでこの世に私の居場所なんてないを観ていました。
陰鬱なタイトルに惹かれましてー。

この世の人々はみんなクソったれ

こんな風に世の中のことを嘆いている看護助手ルーニーが主人公。
ある日、自宅が空き巣に遭い、パソコンと祖母との思い出が詰まった大切な銀食器を盗まれてしまいます。警察へ通報し、一通り現場調査はされたものの、それ以降は進展がありません。

銀食器には思い出が詰まっていて、諦めきれないルーシーは自身で調べてみることに。近隣で聞き込みなどしてみますが、有益な情報は得られないし、また協力してもらえそうになく…。

そんな中、ちょっと変わったオタクな隣人トニーだけは自身のことのように怒り、ルーシーを手伝ってくれるようになって、というのがおおざっぱなあらすじです。

序盤、中盤、終盤で展開が変わります。
コメディあり、陰鬱プチ・エピソードあり、いきなりガラッと変わってバイオレンスの連続、そして…という流れで、終盤はハラハラしてしまいました。

大人しくて、控えめで、優しくて、気弱なルーシーが、その人柄から想像できないような表情、行動を起こしていくところが見どころです。バイオレンスなシーンはもう、行ききっていてグロテスクな描写が！予想のつかない展開で観終わったあと、じわじわと面白さを感じる作品でした。

オタク青年トニー、イライジャ・ウッドさんが演じていました。
オタクっぷりがしっくりきていて全く気づけません、このオタクぶりは必見だと思います。

色んなレビューなどみていたなかで、「現代版タクシードライバーのようだ」と表現されていた評論家の方がいた、と書かれていてうんうん、マイルドなタクシードライバーだぁ、っと。でもラストはほっこりするシーンがありますので、安心して観れるタクシードライバー、かな。