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映画 | 凶悪※まさか
夕食のあと、凶悪を観ていました。
この作品、おぞましいシーンの連続なので体力ないと観れないかと思います。
ストーリーは死刑囚が雑誌記者に告白した未解決事件、この真相を探っていく過程で明らかとなっていきます。本当にあったことを元にした作品とは思いたくない、様々なことを描いています。
プロローグのあとタイトルをみたとき、(タイトル、あってない)って思いました。プロローグは三件の殺害シーン、それらすべて須藤の犯行です。これらの凶行をみてからなので、これらのシーン後に須藤に対しては「凶悪」という強いバイアスがかかった状態で観ることとなります(白井監督、うまいなーっと感心)。
須藤、そして須藤が慕っていて「先生」と呼ぶ人物「木村」、須藤の告白を聞いて疑心暗鬼でありつつも取材を試みる藤井。この三人を軸にストーリーは展開していきます。
おぞましいシーン、クライマックスまで続くのですが須藤には凶悪ではない、喜怒哀楽やそのひととなりなどの描写があって見方は変わっていきます。
先生と呼ばれていた木村、こちらはマイルドな物腰とは異なり、その笑顔や所作などが怪物めいてみえていくこととなります。少し日常を垣間見せるシーンがあり、その差にぞっとすることに。
そして雑誌記者藤井、この方はどんどん変化していくのですがその姿勢は逃げと快楽、妄執に囚われているよう。藤井は奥さんとお母さん、三人暮らしをしていて、その日常は未解決事件の全容が明らかになり真相に近くなるほど、家庭からは遠く遠く、取り返しがつかなくなるほどに離れて(藤井が離した)しまいます。藤井はみている私からすると日常に近い人物なので藤井の変化はそのまま、自身に置き換えて想像しやすくて
まさかー
っと思いたいのですが、全否定できない。
クライマックス、木村から藤井に対してある行為を行うのですが、ここは衝撃です。