真珠層のひとたち
4月20日、新宿二丁目にある、自由を愛する者たちが集まるバー「フリーメゾン」にて、牧村朝子さん主催のクノイチ・クィア・クリエイターズに参加しました。「社会人ってなんなん?」をテーマにみんなで話をしてみよう、という、異業種交流会。
このテーマでディスカッションをするのは今回が初めてではありませんでした。
実は、牧村さんは大学の先輩で、一度ゲストレクチャーに来てくださったことがあるのです。しかし、オープンレクチャーであったとはいえ、牧村さんの名前を大々的に出すともしかしたら教室に人が入りきらないかも…という教授の意向もあり、ひそやかに宣伝された講義でしたから、あの教室でディスカッションをした大部分のひとは、学生の身分であったのではないかと思います。中にはもちろん、社会人経験を経て大学に入学した方もいらっしゃいましたが。ですから、今回の異業種交流会では、きっともっと違った意見、違った経験が、新しい何かに気づかせてくれるのかもしれない、なんて思っていました。
まあ、実際にはあまりにも皆さんとお喋りするのが楽しくて、ほぼほぼフリートークで終わってしまったので、「社会人ってなんなん?」について考えるのは、会場で集められた投書をnoteなどで牧村さんが投げかけてくださる時になります。(なので、あの場で連絡先を交換できた方と、個人的にディスカッションができたらいいなあ…と思います。)
会場にはいろいろな方がいらっしゃいました。職種も出身地もばらばらで、こんな方々と一気にお知り合いになる機会なんてそうそうありません。実際のところ、すごく楽しかった。端的に言って興奮しました。
恥ずかしながら、私は大学生の身分に甘えており、自分で発信しているものなど何一つないのが現状です。お話していただいているときにも、そこはかとない劣等感を感じていました。
なにかを作ることが難しい時期だったとしても、私はもっと勉強しなければいけないのではないか。ジェンダー関連に限らず、最近は本も全然読めていません。でもそれは、学校の勉強があるから。読む時間が取れなかったから。疲れていたから。そうやって言い訳をしている自分が、すごく恥ずかしかった。
参加されていた方々は本当に優しくて、大学生ですって言うと、「なにを勉強しているんですか?」とか、「将来何になりたいとか考えていらっしゃるんですか?」とかって聞いてくださるんです。ジェンダー・セクシュアリティ研究と、あとメディア論とかに興味があります、ジャーナリズムに興味があって、だからなにか自分で発信できたらいいなって思ってるけど、まだ何もしていないし、どういうことをどうやって発信するかも全然考えられていないんです。「いいじゃんいいじゃん」「じゃあ、今日から書きましょう!」「もしすぐじゃなくても、興味があるなら、こういう会社に勤めているから連絡してください」
すごい人たちでした。背中を押してくださる人ばかりで、こんなところにいてもいいのかなあって思ってしまうくらい。(こういう、肯定してくれる感じというか、丸ごと引き取ってくださる感じ、すごく牧村さんだなあと思いました。この会全体の雰囲気が、きっとあの人のおかげで出来ているのだなあと。本当に感謝してもしきれません。)
きっとこのビルの一室で過ごした記憶が、いつか私の背中を支えてくれる日が来るんじゃあないかと信じて、記録に残しています。
二時間じゃ全然足りなかった。お話しできなかった方もたくさんいらっしゃったし、もっとお話伺ってみたい方ばっかりでした。
ククク交流会は月一開催です。来月も行きます。もしこれを読んで興味を持ってくださった方がいたら、是非一緒に行きましょう。お話させてください。来月までに、私も一歩、踏み出しますと宣言いたしますから。