【VII】鏡の国
其の壱 : 【Through the Looking-Glass, and What Alice Found There】
鏡に映った自分を見る時、実際に見ているのは本物の自分ではない。
鏡に映るイメージは、膨大な『波動関数』(原子や素粒子の状態を表すのに用いられる座標の関数)の平均値であって、自分とは同じではない。
光も電磁波の一種で、左右か上下の振動がある。
ギザの大ピラミッド内の大回廊中心部の座標は、北緯29.9792度で、光の速度は、299,792.458km/sだったりする。
鏡は何故、左右逆に見えると感じるのだろう?
鏡は『鏡像』を作る。
実際は、鏡の面を境とした線対称において、鏡の面に対して『前後が反転している』だけで、左右が反転している訳ではない。
鏡に矢印を映してみると、向きが逆になっているのは前後の矢印だけなのが分かるはずだ。
人間は目が前面についているし(視覚は不完全で前しか見ることが出来ない)、体を足で支え、地面の上を横に移動する平面的な生活をしている。だから左右が逆になったと思いがちだが、鏡に対して平行な軸に関しては方向は変わらない。
だから上下は逆には見えない訳だ。
右手をあげれば、鏡に映る右側の手があがる。
左右は反対にはなっていない。
鏡に映った『鏡像』は上下左右はそのまんまで、前後が反対になっている。
上下と前後が決まってから左右は決定され、鏡では前後がひっくり返る。
人間はペアの逆の状態を決める事で初めて、その逆を区別することができる。
上 前 右
下 後 左
量子力学における、ペアの光子の『量子もつれ』。
二つの光子が空間的にどんなに遠く離れていても、互いに関連した性質を示し、一方の光子①の状態Aを観測することで、もう一方の光子②の状態Bが決定されること。
逆に言えば、観測するまでは二つの光子はそれぞれAとBの『両方の状態にある』と言える。
箱の中の猫が生きているか死んでいるかは、観測者が箱を開けるまでは分からず、両方の状態が重なり合って同時に存在している。
あらゆるものは常にいくつもの別の宇宙に囲まれ、果てしない世界の分岐を作り上げている。
そして、光子は人間のDNAと同居する時に初めて規則性を持つ。
この世に客観的な現実は存在しない。
この世は人間の主観で成り立っている。
(Oka In Deepさんの記事参照)
弱い相互作用ではパリティ保存の法則(※)は適応されない。
(※物理法則が左右対称であれば、パリティ (Parity) はよい量子数であり、時間とともに不変であるという法則。)
一部の原子核や素粒子は空間的には『非対称』となっている。
例えば、ミルクの85%は水分で、水の分子は対称だが、その他の成分の脂肪、糖分、タンパク質などの分子は非対称になっている。
分子の『鏡像』を『光学異性体』と言い、原子の内部のことは考えられておらず、その分子を構成する原子の並び方が『鏡像』の関係にある。
アリスが行った鏡の国では、非対称の分子のすべてが『鏡像』になっていた。
と言うことは、
『鏡の国』では、非対称の分子の場合、それらはすべて、『我々の今のこの世界の同じ分子』の鏡像になっている。
鏡の国では、鏡像の分子によって、物質が構成されている。
左右が反対で、電荷と磁極も逆になっている粒子でできた原子を『反原子』といい、反原子が集まってできた物質を『反物質』という。
『反物質』は、普通の物質と一緒に存在すれば『対消滅』を起こし大爆発を引き起こす。
仮に、アリスが『鏡の国』のミルクに唇を触れたとしたら、『対消滅』を起こし、大爆発によって、文字通り粉々になって各種の粒子と化し、『鏡の国』とともに飛び散ってしまう...
電子に対して陽電子、陽子に対して反陽子、中間子に対する反中間子、といった具合に粒子に対しても『反粒子』が存在する。
この反粒子は、粒子の『鏡像』ではなく、電子がマイナスの電荷を持っているのに対し、その反粒子である陽電子はプラスの電荷を持っている。
ある粒子と、その反粒子は、すべての保存量の符合が反対になっている。
『陽明門』
生物、人間は『6』個の陽子と『6』個の中性子と『6』個の電子の『炭素』『666』が主体となって出来ている。
多くの炭素化合物は結晶構造を持っているが、その中には非対称の結晶構造のものもある。
非対称の結晶は、つまりは非対称の分子から構成されている訳で、偏光を通した時、偏光面を右または、左にまわす旋光性を持っている。
自然界には、同じ炭素化合物の、右旋回のものと左旋回のものが混ざり合って存在しているが、生物のからだに含まれている炭素化合物は、必ず、どちらか一方、それも、ほとんどが左旋性のものになっている。
また、タンパク質は、α螺旋と呼ばれる右まわりの螺旋構造になっており、生命の本質とも言える『DNA』は『二重螺旋構造』になっている。
からだの非対称分子や螺旋構造は、我々と同じで『鏡像』にはなっていない。
(広瀬正 『鏡の国アリス』より抜粋、引用)
『反物質』は、原子や粒子、分子やその螺旋構造も『鏡像』になっている。
『反物質』の測定や生成、『反物質』消滅の謎の解明に取り組むスイスの『CERN』。
『CERN』
『CERN・LHC加速器』の主要検出器の名前は『ALICE』。
『CERN』全体と『ALICE』アトラス実験の場の比率は、『月』と『地球』の比率、『3:11』 『311』になっている。
『月』は自分で光を出して輝いているのではなく、『太陽』の光を反射して輝いている。月と太陽とは陰陽の関係にある。
『月』が映し出す『地球』での現実とは?
『陰陽』
この世界では男女、雄雌の区別がない種には寿命がない。
原初の地球からこの世に存在するバクテリア。
例えば、『大腸菌』は火、その他の外的要因があれば死ぬことはあるが、寿命自体はなく、永遠に生きる。
男と女がない世界。
『X』ジェンダー
『Facebook』は、社名を『Meta』に変更し、メタバースの世界に突き進んでいる。
Meta社のロゴ『8』『X』『ウロボロス(蛇)』
MatrixのNeoが働く会社は『Metacortex』
Cortexは大脳皮質の意味がある。
万物は流転する。
ヘーゲルの弁証法『事物の螺旋的発展』と『対立物の相互浸透』。
事物はすべて『陰陽』で『螺旋構造』になっている。
ある命題(テーゼ=正)があれば、それと反対、矛盾する命題(アンチテーゼ=反)が生まれる。そして、それらを統合する命題(ジンテーゼ=合)が浮かび上がる。
相互に対立しあった事物は、影響を与えあい、浸透し、融和され、一段進んだ形へと生まれ変わる。そして、すべては螺旋的に進化を遂げていく。
現実と仮想現実の融和。
IoTやAI、〇Gなどの普及とともに注目されるようになってきた『デジタルツイン』の世界。
『アリスのウサギの穴』から仮想現実の世界へ。
其の弐 : 【Down the Rabbit Hole】
現実世界と鏡の向こうの仮想現実の世界。
大阪メトロは4月19日、2025年『大阪・関西万博』を見据え、2024年度に全駅で顔認証によるチケットレス入場システムを導入すると発表した。
ハロウィンの日、10月31日に起こったJOKER事件。
中世ヨーロッパでは、王族や貴族などにジョークを言って楽しませるエンターテイナーが存在し、彼らは『Jester(宮廷道化師)』と呼ばれていたという。JesterもJokerも、道化師はみな、王族や貴族たちを楽しませるために雇われた者たちとされる。
『Jester(宮廷道化師)』
『ハロウィン』の仮装と『ピエロ』
『ハロウィン』の起源はDruids(ドルイド)の『サウィン祭』。
10月31日『ハロウィン』の日に燃えた首里城。
そして、首里城、メタバース『バーチャルOKINAWA』で仮想現実で復元。
アメリカ・ネバダ州で開催されている『バーニングマン』フェスティバル。
何もない砂漠に1週間だけ街が現れ、セレブリティたちが集う奇妙な祭り。世界中から集まった参加者は、様々な仮装をし、パフォーマンスを繰り広げる。祭りの最後には、『ザ・マン』を燃やす。
テクノロジーの急速な進歩で、事件を未然に防ぐ『マイノリティ・リポート』のような時代もやってくるのかもしれない。
模倣犯。
カメラの台数を増やす。
大阪メトロは『大阪・関西万博』を見据え、全駅で顔認証によるチケットレス入場システムを導入すると発表した。
そんな、『大阪・関西万博』。一体どんな万博なのだろう?
2025年 『国際博覧会 報告書 (案)』を見てみることにしよう。
進む『第四次産業革命』
『スマートシティ』
SMART CITY。SMART PHONES。SMARTメーター。SMART家電。
『SMART』とは、Spatial Monitoring And Reporting Toolの略。
『空間的監視報告ツール』
(Microsoft社の記事参照)
(スマートシティの実現に向けて注目されるのが、デジタルツインという技術で、物理空間にある情報をIoT(従来インターネットに接続されていなかったすべてのものをネットに接続する)で集め、現実空間の情報を仮想空間に再現することから、と言う理由があるからな訳ではありますが。)
何かがおかしい、奇妙な2025年 『国際博覧会の展開事例集』の一例
『大阪・関西万博』は『SDGs』(Sustainable Development Goals) を掲げており、テーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』だが、これらの展開事例集が既に『SDGs』の真の姿を物語っている。
(必ずしも、すべてが陰謀論で言われているようなことではなく、テクノロジーによる時代の急速な変化や、今後の地球環境の激変に対処するため、という要素が強い訳ですが。)
NASA、危険な小惑星の軌道を変える宇宙開発を開始
何かがとってもおかしい、奇妙な2025年 『国際博覧会の展開事例集』の一例の続き
『待ち時間ゼロのサイバー・フィジカル 博覧会 』
実世界のパラレルワールドとして、サイバー空間で同期した博覧会を開催。
『「もしも」を「リアル」に体験 』
『一音BAR「ば」 「ば!」「ばば!」「ばーばばば、ばば?」「ばばばっ!?」「、、、ばばばばばばば。」 』
『愛情アーカイブス』
(仏教では愛は執着なので悪とされる。日本で愛という言葉が使われ出したのは明治以降で、歪められた愛を尊いものとし教義に入れるのは...の概念でしかない、とどこかで読んだ記憶がある。)
やっぱり、何かがとってもおかしい、奇妙な2025年 『国際博覧会の展開事例集』の一例の続き
『あなたのこたえ、みんなのこたえ 』
『私だけがいない世界 』
「おわかりいただけただろうか? 」
道化師が誘う(いざなう)世界。
”それ”『IT』が見えたら、終わり。
『IT』 日本での公開日は『113』
『アリス』の足元の矢の数字『113』
『MATRIX』 - 『IT』 (Information Technology) = 『MARX』
『The Matrix "Resurrections"』の予告編。
流れる曲は Jefferson Airplane 『White Rabbit』(アリスの白ウサギ。)
『MATRIX』 - 『IT』= 『MARX』
マルクス経済学、赤い共産主義、青い資本主義の『カール・マルクス』。
『経済学者、経済を管理する人』=『The Economist』
赤いピルを飲むか。青いピルを飲むか。
『113』『115』
実は、『アリス』と言うのは、実在の人物がモデルになっている。
作者の『ルイス・キャロル』は近所のこどもたちを集めて、常日頃から童話を聞かせてあげていた。そのこどもたちの中に、リデル家の三姉妹がおり、三姉妹の真ん中の子が『アリス・リデル』であった。
『The Economist』
『33』『3』『3』『3』『133』
『仮想通貨』と『アリスのウサギの穴』
其の参 : 【Deep Inside the Rabbit Hole】
『The Economist』=『経済管理』
『仮想通貨』
『ビットコイン』と『33』
ビットコイン『33』%下落。
5月、18年『3』月以降で最大。
『30』分でビットコイン『33』万円急騰。
『33』%の人々が、ビットコイン価格は近日中に『33』万円へと大暴落と予測。
ビットコイン(BTC)の半減期とは?
ビットコインの半減期は『33』回までで終了。
AmazonはVISAの取り扱いを止める方向に動いている。それにとって代わるのは、次世代デジタル通貨決済を担う『Mastercard』だ。
『Mastercard』、アジア太平洋地域で仮想通貨カード発行へ 。
『Doconomy』の裏に描かれたロゴ。
そして、メッセージ。
次世代クレジットカードの『Doconomy』では、全ての取引は監視され、中国様式の、『Social Credit System(信用スコア制度)』が採用されると言われている。
『BITCOIN MAGAZINE』の記事と解説動画。
Don't Fall For The Social Credit Scoring System Trojan Horse.
Mastercard is part of a larger effort to introduce social credit scoring under the guise of ESG concerns. Bitcoin fixes this.
『アリス』の足元の矢『115』
『115』
11月5日は『ガイ・フォークス記念日』。
火薬反逆事件の日(Gunpowder Treason Day)と呼ばれる国会議事堂爆破計画。
1603年にエリザベス1世が跡継ぎを残さずに崩御したために、スコットランド王ジェームズ6世がイングランドとスコットランドの両方を統治することになる。
『イングランド王即位』
『火薬反逆事件の日(Gunpowder Treason Day)』
1603年にジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世として即位したその翌年、1604年に王は絶対王政の強化をめざして国教会による宗教統制を強め、カトリックやプロテスタントを厳しく弾圧していった。
それに憤慨した『ガイ・フォークス』を含む『13』人のカトリック教徒が火薬陰謀事件を企てる。
それは、ウェストミンスター宮殿(貴族院国会議事堂)を開会式の日11月5日に爆破することによって、国王ジェームズ1世や国会議員たちをまとめて暗殺し、王女エリザベスを王に挿げ替えようと企てた国家転覆計画だった。
(ちなみに、エリザベスは、夫フリードリヒ5世との間に『13』人の子をもうけている。)
しかし、10月26日の夜、モンティーグル男爵の下に匿名の1通の手紙が届き、開会式前夜に国会議事堂は徹底捜索。
国会議事堂の地下で『36』樽もの火薬と実行犯の『ガイ・フォークス』が発見され、その場で逮捕。
火薬陰謀事件は未遂に終わり、ロンドン市民は王が無事であったことを祝い、篝火を焚いた。
議会は11月5日を事件が失敗したことを神に感謝する日として1606年に遵守法を制定。
この遵守法は、後に制定された、1859年3月の『11月5日遵守法を廃止する記念日遵守法』により、次第に鳴りを潜めて行くことになる。
『ガイ・フォークス』は首謀者ではなかったのだが、一番最初に捕まったため、この事件の象徴となった。
ハッカー集団『アノニマス』の面も『ガイ・フォークス』の顔を模したもので、英語で『男、奴』を意味する『Guy(ガイ)』も『ガイ・フォークス』に由来。
『マザーグース』と呼ばれる童謡としてもイギリスやアメリカには11月5日『ガイ・フォークス記念日』は伝承されている。
『115』『ソングバード』
Flare Financeにより、2021年11月5日の時点のスナップショットで『SGB(ソングバード)』を保有してる人には、『EXFI』トークンがエアドロップされることが発表。
『Please to Remember, The Fifth of November.』
そう遠くない近い未来、紙の紙幣もすべてなくなり、すべてはデジタルへと移行する。
『ハンプティ・ダンプティ』
鏡の国のアリスに登場する『ハンプティ・ダンプティ』もまた11月5日の火薬陰謀事件と同様に、『マザーグース』の童謡に登場する。
卵、人体、宇宙。『宇宙卵』の崩壊、世界の誕生の象徴を『ハンプティ・ダンプティ』の『マザーグース』から読み取ることが出来る。
『宇宙卵』
『ブラフマー』 バラモン教の哲学思想『ウパニシャッド』の最高原理『ブラフマン』を神格化したもので、人間の思考そのものが形になった神。
宇宙はブラフマンの卵(梵卵)と呼ばれ、『ブラフマー』はその宇宙卵を二つに割って天と地を創ったとされる。
ヒンドゥー教では『ブラフマー』『ヴィシュヌ』『シヴァ』が三大神として崇められており、世の還流と遷流は、『創造・維持・破壊』のサイクルが輪廻的に繰り返されると考えられている。
『三神一体』
ヒンドゥー教の三神一体で『破壊/再生を担うシヴァ神』
『CERN・LHC加速器』『ALICE』
『CERN』では、『ALICE』加速器を使い、荷電粒子を標的や別の粒子に衝突させ、その衝突のエネルギーから生成される粒子を調べる実験を行っている。
『ALICE』は、『ビッグバン』を再現する実験、『極小ブラックホール』を生成する実験、『多次元宇宙(マルチユニバース)』を探る実験でもあるとも言われている。
『CERN / 地獄への扉』と『シヴァの破壊/再生』
『CERN 』と同じスイスにある、世界最長鉄道トンネルの開通式の様子。
『CERN』の研究棟の中庭には破壊/再生の神『シヴァ』の像が祀られている。
2015年3月14日の『CERN』再起動前に行われた『破壊の踊り』シヴァの舞。
(12:48辺りから『シヴァ』。『破壊の踊り』は14:45辺りから。)
『この世の物質』と『鏡像』である『反物質』は出会うと爆発的な『対消滅』を起こし、消えてなくなる。
だが、仮に、『対消滅』が爆発的なものだけではなくて、『CERN』でこの世で精製された『反物質』の分だけ、この世から、『鏡像』である『物質』が消えてなくなっていく可能性はないだろうか?
そして、日本でも...
大型加速器『国際リニアコライダー(ILC)』
『私だけがいない世界 』
『The Economist』が仕向ける『2022』
果たして、完全に鏡の向こうの現実に移行した後は、生を実感しながら再び現世に戻ってくることはできるのだろうか?
『時間がない。時間がない。大変、大変、もう間に合わない!』