Article of the Day! さようならバーニーズ
https://senken.co.jp/posts/barneys-191102
朝から飛び込んだこのニュース。
米国のファッション業界にまかりなりにも足を突っ込んできた視点からの私の見解は、バーニーズはSaksやバーグドルフに比べ、上顧客が少なかったのではないかと思う。バーニーズといえば「バイイング」。
Edgyなブランドをセレクトし、トレンドを追う高級志向の若いExectiveを虜にしてきた。一方Saksといえば、年配の富裕層にたっぷりのカスタマサービスを注いで魅了する。バーニーズのターゲットも年齢高めだと思っている人もいるみたいだけれど、バーニーズは断然若い人がターゲットのはず。
ちなみに以前米国のバーニーズは何度も行ったけれど、いつもなんだか自分がEdgyになりきれず(笑)買わなかった記憶がある。さらに感激する店員さんに会った記憶もない。
ちなみに、日本にはないけれど米国のデパート「Nordstrom(ノードストローム)」は、ターゲットにしている顧客層がバーニーズに近いと感じていた。でもカスタマーサービスは断然上。
母校のFIDMで受けたマネージメントの授業で、実際ノード出身の先生から、いかにカスタマーサービスに力を入れているかについてレクチャーを受けた記憶がある。
特にノードのシューズ売り場は、このデパートの顔であり、ドル箱源であり、スタッフ(男性がとっても多い!それもナイスガイ&イケメンも)は靴の知識はもちろん、お客様の扱いが上手。クラスメイトでまさにこの仕事をしていた男の子がいたけれど、本気でキャリアとして誇りを持ってやってたし。納得だった。
最近海外から来たVIPのインタビューをダイレクトに耳にするたびに出てくる言葉は「若者たちはDemandingだ(要求が多い、強い)」ということ。とくに環境のことに対して敏感な層が増えているけれど、それだけでなくやはり「利益至上主義」のカラーが見え隠れする企業に対して、どんどん厳しさが募っているのかも。
話しがあちこち行きましたが、バーニーズ閉店は時代が変わる象徴だと感じた。