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人に何かをすすめるという難しさについて

こんにちは。
noteをできるだけ高頻度で更新しようと思っているのですが、先々週に右手の中指を負傷してしまい、更新ができない事態に陥ってしまいました。
それに伴いなんとなく考えていたnoteのネタも忘れてしまい、自分のキャパシティの限界に嫌気が差します。

さて、今日は人に何かをすすめるのって難しいなぁという話を述べたいと思います。
何かをすすめる時って、良かれと思って行う時と、何かしらの意図を持ってして行うパターンと、分かれるかと思います。
良かれと思っても、良くない結果になったりすることもありますし、まぁいろいろとより深く考えられるかもしれませんが、今回は商業的な目的を持ってして人に何かをすすめるパターンについて考察します。

意図を明確にしないパターン

意図を明確にしたいパターンは、昨今蛇蝎のごとく嫌われます。
例えば、インフルエンサーが事前に案件であることを伝えずに何かを宣伝していたりすると、案件かよ!みたいな炎上することがありますね。
いい商品なら正々堂々と宣伝すればいいだけのように感じますが、そうは問屋が卸さないといったところでしょうか。

意図を明確にするパターン

意図を明確にするパターンは、例えば営業マンがこういったものがあります、いかがでしょうか?みたいな感じが想像しやすいものだと思います。
多くの営業とか、サービスは当たり前の話ですが、これに該当します。

とここまで読んでいただいて、あまりの凡庸さからそろそろ別のページに遷移する準備を始められた方も多いかと思いますが、ここからが本番です。

金融サービスにおける「すすめる」という行為について

一般的に、金融サービスにおける「すすめる」という行為は、金融商品に関して販売するということを指すと思います。
余談ですが、すすめるというのは勧めるなのか、薦めるなのか、奨めるなのか、推めるなのかよくわかってません。ひらがなって便利ですね。

さて、金融機関の営業員は、自身の投資に関して大きな制約を受けます。
個別株に投資することはNGであったり、事前に売買の申請が必要であったり、結果として面倒くさいなのであんまり投資はしていないという人も多いかと思います。

毎日、金融マーケットや経済動向のチェックをし、顧客に対してアドバイスを行なっているのにもかかわらず、自身は意外と投資していないというケースも散見されます。

よくあるのが、特に顧客にフェイスしない役職者が退職した時に、投資って何したらいいのかわからないんだよね、みたいなことです。

これだけ厳しく規制をかけているのは、当然ですが、インサイダー情報を悪用しないようにするためであったり、フロントランニングと呼ばれる自分が先に買ったものを顧客にすすめるといった行動を防止するためであります。

そうした規制は、多くの営業員を抱える会社にとっては、あらゆるリスクを回避するという意味でもワークしているやり方だと思いますし、それに関しては正しいことだと思っています。

ただ、単純な疑問として、自分が投資していないのに顧客に投資させてるのってなんだかちょっと違和感ないですか?ということです。

同じ船に乗るという理想形

本来、あるべき営業活動として、「これ自社のサービスですが、自分で使ってとてもいいので、おたく(あるいは御社)でも使ってみませんか?」みたいななのがベストですよね。

ナシム・ニコラス・タレブ氏の「身銭を切れ」という本の中で、同じリスクを取ることが重要みたいなことが書かれていたことを思い出します。
農薬に有毒物質が含まれていて、それによって食品の問題が発生する理由としては、その農薬で作られた農産物を生産者が食べていないからだ、もし生産者がそれを食べるのであれば、農薬に有毒物質は含まれない、といったエピソードがあったように記憶しています(間違っていたらごめんなさい)。

つまり、人にすすめた時に、何かが起こっても、同じリスクを取ったという責任(の一端)を取ることができます。

まとめ

現実的に考えて、先ほどの金融サービスの例でも、一人の営業員で何百人ものの顧客を担当していると思いますし、現実的に同じリスクを取り続ければ、よほどのお金持ちでない限りバジェット的に破産していまいますし、toCサービスにおいてそんなことはできないということは理解をしています。

ただし、一ユーザーの視点では、そうした姿勢の「すすめる」というのは、まぁなんだかいい言葉が浮かびませんが、安心?信頼?に繋がるような気もしています。



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