人生はどこまでも自由

トルコのカッパドキア行きのバスの中で出会って、一緒のゲストハウスに泊まり、何日か共にした。

帰りの飛行機も偶然同じだったので、席を隣同士にしてもらい、思い出話を肴にビールを何杯も飲む。

着陸しても酔っ払って目を覚まさなかったので、体を揺すって起こした。

「楽しかったなぁ〜」と言いながら、千鳥足で歩く後ろ姿は今でもよく覚えている。

あれから10年。

俺と彼は東北に旅行に来ていた。

そんな彼も今では二児の父親。

今日出会った山形のゲストハウスのオーナーと、楽しそうにビールを飲んでいる。

10年前と変わらない。

そんな俺ももうすぐ子供が産まれる。

世間の常識では世帯持ちの男2人が旅行に行くなんてきっとありえないのだろう。

でも、俺と彼は30半ばと40前半の男2人旅。

時間を経て変わることと変わらないこと。

どちらも大切にしていきたい。

自分が思うとおりにやったらいい。

旅で出会う人、風景がそのことを教えてくれた。

#旅する日本語
#生い優る


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