92億円・・!何の数字か分かる?
92億円。
すさまじい金額だ。
なんの数字かと言うと・・・
シャープの子会社、カンタツ、がこれまで2年間、「嘘」の計上をした売上の金額だ。
2年で割っても、40億を優に超える。
注文がない売上を架空に計上したり、先行販売した売上を先に計上していたらしいが、それを行った人たちの言い分は
「売上ノルマを達成するために、経営者からきたプレッシャー」
らしい。
いや、実際に悪いことをした人たちも、悪いよ、もちろん。
でも、そんなプレッシャーを与えるような経営陣だらけなんて・・
シャープからの正式謝罪表明が、英語でネットからもダウンロードできる:
"Sharp expresses its sincere apologies to all shareholders, investors, and stakeholders for any inconvenience or concern that this matter may cause."
「株主・投資家の皆様ならびにステークホルダーの皆様には、多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。」
って言ってるけど、もう定型文すぎて、読む気にならないね、かわいそうだが。
ニュースも読める人は読んでおこう:
タイトルが、
”Sharp's governance questioned after fraud probe at subsidiary”
となっているが、
「子会社の不正調査が行われる、シャープのガバナンスに疑問符」
という感じだろうか。
注釈:
※governance = 最近日本語でもお馴染みの「ガバナンス」
※fraud probe = 不正調査。fraud = 不正。見つかったら逮捕ものの汚職系の事件でよく使われる。probeは「中を覗き込むこと、調べ上げること」の意味。look intoとかanalyzeとかでも良いけど、もっと中をゴソゴソとかき回して調べ上げる感じが、この単語になっている。
※questioned と-edをつけたquestionは、過去形として使われていなければ、通常は「疑問符が打たれる、疑問視される」の意味。
SonyやPanasonic、Sharpとか、日本を代表するメーカーという印象だったのに、本当に落ちたもんだ。日本の経済衰退を象徴しているようで見てられない。