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人生がサクセスフルかどうかは、渋沢栄一がヨーロッパに持参したものから分かる。その心とは・・・
こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
先日の大河ドラマで、
(吉沢亮 演じる)渋沢栄一がそろばんをヨーロッパに持っていっている!
と思わず叫んでしまいました。
まあ、確かに、それまでの藍玉やら養蚕の販売で培ったスキルを使って、一橋家で仕事をしていたわけだから、「はるかかなたヨーロッパまでそろばんを持っていく」なんて、考えてみたら当然なんですが、
渋沢は、そこで自分が育った社会と西洋社会の歴然とした差に呆然とするのでした。
海外に最初に出たときも同じような感情になると思います。
(逆に、海外に出て、そういう感情にならない人は、恐らくどこかのネジが欠けているか、よっぽど思考力が足りないかのどちらかです。)
でも、考えてみてください。
そろばんをヨーロッパに持っていった渋沢栄一は、このとき27歳。(1866年)
24歳(1863年)のときに、堤真一 演じた 平岡 円四郎に才能を認められ、一橋家に仕えるようになって、たったの3年しか経過していませんでした。
もちろん、渋沢栄一は、そこらへんの若者と同じような若者。別に、特別頭が良かったわけでも、特別お金持ちだったわけでも、特別な身分だったわけでも、なにかが抜きんでていたわけでもないのです。
でも、人間が成功するかどうかを決めるのは、
そのときに、チャンスを掴むことができる場所にいるか、チャンスを与えてくれる人をかぎ分けられるか、チャンスを見極める資力があるか、なのです。
Seize the fortune by the forelock.
(=チャンスの女神は前髪しかない)
※seize=掴む、fotune=幸運、forelock=前髪
にも通じる考えですね。
でも、この「チャンスを掴む」という能力と、欧州使節団についていくという、一生に一度あるかないかのときに、いつも持っていた「そろばんを持っていく」という習慣=毎日の努力、は、リンクしています。
これはエジソンの
Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.
(=天才とは、1%のひらめきと99%の努力である)
という名言にも通じています。
他人より、抜きん出て賢くないといけない、わけではありません。
他人より、抜きん出てお金持ちである必要もありません。
ですが、日ごろの努力があってこその「チャンスを生かす」という行為につながる、のです。
これは、英語の勉強にも、大いに関係しています。
日々の日常は、地道な努力の積み上げです。それがあってこそ、なにか突然、英語を話す機会、とてつもなく英語が爆発的に上達するモーメントが登場するのです。
この事実を、改めて認識させてくれる、渋沢栄一のソロバンなのでした。
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