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「海のはじまり」第八話感想

夏くんの「怒」(silentも大好きなので、港斗くんの怒(ど)を思い出しちゃいます。笑)が初めて観られて、今まで聞けなかった本音が聞けた回でしたね。

夏(フィルムカメラで水李を撮る)
水李「フフッ…。」(ポーズをとる)
夏「フフッ。」
水李「ヘヘッ…カワイイ?」
夏「面白い。」
水李「カワイイでいいじゃん。」
夏「水李面白いんだよ。全部違う顔してて。」
水李「へぇ…フフッ。カメラってお父さんのだっけ?」
夏「うん。前の父親だから覚えてないけど。」
水李「うん?」
夏「3歳の時親離婚してて。それから会ってないから。」
水李「そっか。ねえ。撮りたい。」
夏「ああ…。はい。」
水李「えっ…どう撮んの?」
夏「ここから見てここ半押し。」
水李「半押しって?」
夏「軽く押して…」
水李(シャッターを切る)「撮れた!」
夏「聞いといてさ、聞く気ないよね?」
水李「撮れたよカシャって。見てみよう。」
夏「すぐ見れないよ、フィルムだから。」
水李「え〜見たい。見して?」
夏「いや今は見れない。」
水李「え〜…。まあいいや。」
夏「まあいいや?」
水李「はいチーズ。」(シャッターを切る)

「海のはじまり」第八話

お馴染みになってきた水李の回想シーン、好きです。水李面白いんだよ、全部違う顔しててっていうのがこの後伏線回収されるとは思わなかった…毎回色々なところを繋げてくる生方さんに感服です、はい。すぐ見られないのが残念だけど、すぐ見られないからこそ味のあるフィルムカメラ。夏くんが3歳の時以来会っていない、お父さんとの唯一の繋がりで、それだから大切にしてきたというのもあるのでしょうね。最初に海ちゃんが夏くんのお家に来た時には、触らないでって言って守ってましたしね。で、その後海で海ちゃんに半押し教えてましたよね、水李にも教えてたんですね〜水李聞いてなかったですけど。笑

夏(海ちゃんを撮影する)
海(スイカを食べる)
夏「種?」
海(頷く)
夏「ぺってしていいよ。」
海(スイカの種を飲み込む)「飲んじゃった…。」
夏「ああ…お腹で芽出るよ。」
海「め?」
夏「うん。芽。お腹の中でスイカ育つよ。嘘だよ。」
海「もう!」
夏「フフフ…うん!もう芽出てる!」
海「出てない!」
夏「ほら、出てる出てる。」
朱音「そこ床ベトベトにしないでよ。」
夏・海「はーい。」

「海のはじまり」第八話

なんなんですかこの可愛い二人は…尊い。冗談を言い合える仲になった、夏くんと海ちゃん、微笑ましいですね。縁側でスイカって、最高の夏休みじゃないですか。そして朱音さん、スイカ出してくれそう〜季節の果物しっかり買って出してくれる感じありますよね(勝手なイメージ)。

夏「あっ…今日俺作るから。」
弥生「やった!何作ってくれんの?コロッケ作ってみ?びっくりするよ、めんどくさくて。」
夏「うーん…栄養とかバランスとか…そういうのちゃんとしてるものがよくて。」
弥生「子どもの好きなものがいいよね。」
夏「でも好き嫌いほとんどないんだよ。偉いよね。」
弥生「水李さんがちゃんと食べさせてたんだろうね。」
夏「ねっ。」
弥生(歩くスピードが大分落ちる)
夏「弥生さん?」

「海のはじまり」第八話

スーパーのシーン!!!全く別のドラマですが、晩酌の流儀が好きでツルマートっていうスーパーでお買い物するシーンが大好きなので、なんか嬉しかったです。付き合っている二人が行くスーパーって、いいですよね、日常感あって。

さてさて、どんな明るい展開かと思ったら、栄養とかバランスとかって夏くんが言い始めた時、顔が曇って買い物かごから手を離しましたね弥生さん…自分のためにごはん作ってくれるのかと期待したけど、海ちゃんのためだったのか…ってなるよね、切なすぎます…。夏くん、弥生さんの本音に気付いて…。

基晴「あれ?2ヶ月前に知ったって言った?何それマジ?それもう絶対お前の子じゃないぞ。女ってそうだろ?ずるいよなぁ。産めるってずるいわぁ。」
夏(椅子を蹴る)
基晴「失礼しました〜。すみません。ああ…大丈夫です。お前今幾つ?まだ反抗期なの?」
夏「大学生の時の彼女が…別れた後に子ども産んでました。それがあの子です。」
基晴「へぇ。」
夏「その人が病気で2ヶ月前に亡くなりました。葬式で子どもがいたって知りました。」
基晴「ほう…。」
夏「育ててないけど、俺の子です。」
基晴「おう。」
夏「だから育てられてないけど…。親に会ってみたかっただけです。」
基晴「育ててなくても血が繋がっている親は子どもを思って離れてても愛し続けてるに違いない。…って期待しちゃったの?残念だったね。育ててない親なんてしょうもないって分かっちゃったね。かわいそうに。」

「海のはじまり」第八話

夏くんと実の父親の久々の対面。最初は海ちゃんがいたけれど、基晴さんの発言でここに海ちゃんがいたらまずいと判断した夏くんは、大和くんを電話で呼び出し、一緒に待っててと伝えます。そして、さらにデリカシーのない(これで表現は適切なのだろうか)発言を続ける基晴。夏くんは、椅子を蹴飛ばしましたね…!夏くん、ものに当たるとか絶対しなさそうなのに、蹴飛ばしましたね…!それだけ「怒」の感情が溢れ出しちゃったんですね。血が繋がっているから想っている、血が繋がっていないから想っていない、そんなことはない。生方さんのメッセージが伝わってきます。

海「弥生ちゃーん!」
弥生「海ちゃ〜ん!遊び来ちゃった。」
海「弥生ちゃん、逆上がり見てて?」
弥生「えっ?出来るの?見たい見たい。あっちょっと待って!おしゃれなのしてるね。遊ぶ時危ないから取ろっか。」
夏「やめて。あっ…いや…。」
海「ママ。」
弥生「うん?」
夏「遺灰を。」
弥生「カワイイからアクセサリーかと思っちゃった。ごめんね勝手に触って。」
海「ううんいいよ。」
弥生「よかったね。ずーっと一緒にいられるね。」
海「うん!」
弥生「気を付けて。」
海「うん!」
弥生「優しいね。」

「海のはじまり」第八話

弥生さん…涙。危ないからっていう気遣いだったんですよね、知らないからそうなりますよね。夏くん、知らせといてあげて…ってなりました…けど何も聞かれないのに知らせるのも何かそれはそれで気遣うか、ああもどかしい。絶対複雑な気持ちなのに、ずーっと一緒にいられるねって声かけてあげられる弥生さん、本当に大人。でもまたきっと一人でそういうもやもや、抱え込んでいるから、心配です。

基晴「お前昔っからそうだったわ。後ろくっついてくるの。あれ面白かったな。トイレ行くだけなのにくっついてきて。ハハッ。面白かったんだよ。」
夏「何が?」
基晴「子ども。お前毎日違うんだよ。生まれてから3つまで毎日違う顔してて。よその子は毎日おんなじなのに、お前毎日違うの。目が合うだけで笑うし、気付いたら歩いてるし。面白い生き物がいるもんだなぁって。」
夏「母が全然育児に協力してくれなかったって。」
基晴「育児が面白いなんて言ってないよ、してないもんほとんど。毎日違うから残しておかないともったいない気がして、写真でも撮るかなあって。薦められたの買ったら現像しなきゃいけないやつで、めんどくせえし金かかるしで、デジカメでよかったんだよデジカメで。」
夏(フィルムカメラを出す)
基晴「そうそうそれ!撮ってみるとな素人でもいい感じになって。」(手を伸ばす)
夏(カメラを手渡す)
基晴「会わないならもういらないから、お前にほしいか?って聞いたら笑ったからやったの。趣味で買ったもんならやらねえよこんな高いの、3つの子に。ここ駄目だ。魚が生意気だ。はい。よくそんな急に父親なんてやる気になるな。」
夏「いや急じゃないです。一緒に過ごして色々考えたんで。」
基晴「昔の女が勝手に産んでたなんて、俺だったら無理だな。立派立派。」
夏「立派じゃないです。」
基晴「そんな責任感あんのやっぱ俺の子と思えないわ。」
夏「ないです。無責任です。」
基晴「謙遜するのも俺の子っぽくないな。」
夏「めんどくさいことになったって思ったんです。おろしたと思ってたから生きてたって分かってほっとしたけど、でもただ…自分の罪悪感から解放されただけで。」
基晴「めんどくさいよな。」
夏「今もう3年くらい付き合ってた人いて。普通に結婚とか考えてたし。」
基晴「あっちゃー…。」
夏「ホントにもう全部…タイミングっていうか最悪で。」
基晴「最悪だ。」
夏「知らなかったこと責めてくる人もいるし。」
基晴「隠されてたってのも被害者だけどな。」
夏「みんな悲しそうで俺より辛そうで、でもたぶん…みんなホントに俺より辛いから。」
基晴「どうかね。」
夏「しかも優しいから…。言えない。こういうの言えない。怒ったりわがまま言ったり、その人たちより悲しそうにできない。俺だって悲しいのに。嫌いになって別れたわけじゃない人、そのまま一回も会えずに死んで子どものことも病気も何も知らないまま死んで。」
基晴「ここだな。よいしょ。周りがみんな優しくて、悲しい悲しいつらいつらいってやつばっかなのはしんどいな。その優しいみなさんに支えられてしんどくなったら連絡しろよ。」
夏「面白いと思えたなら、何で一緒にいようとしなかったんですか?」
基晴「久しぶりにお前抱っこした時、重くなったなぁって言ったんだよ。重くなった気がしたから。そしたらゆき子がわーわー泣き出して。」
夏「何で?」
基晴「何たら健診とかで体重が増えてないって言われて、それが気掛かりで心配で不安で。ああだこうだわーわー言い出して。『面白がるだけなら趣味』『楽しみたい時に楽しむだけなら趣味』『あなたは子どもを釣りや競馬と同じだと思ってる』ハハハハ…。納得。興味しかなかったんだわ。責任もない。心配もしない。レンズ越しに見てただけ。トイレだよ。ついてくんなよ。あっ。お前あれ偉かったわ。」
夏「えっ?」
基晴「子どもの前で椅子蹴っ飛ばさなかったの。耐えたの偉いわ。ああいうのは面白がってるだけじゃできねえよな。まあ子どもいてもいなくても、お店の椅子蹴っちゃ駄目なんだけどな。子どもじゃねえんだから。本音言いたくなったら連絡しろな。」

「海のはじまり」第八話

子どもへの想いって人それぞれだと思うけれど、基晴さんは基晴さんなりに、夏くんへの気持ちをちゃんと持っていたんですね。自分の子だけ違う、残しておかなきゃもったいないって、しっかり想いを感じるじゃないですか。勿論育児を一人で頑張っていたゆき子さんにしてみたら、何一人で面白がってるんだ、こっちは必死で子育てしてるのにって気持ちになると思うのですが、色んな子どもへの想いの形があるんだなと思いました。

そして夏くん、本音を吐露できましたね。めんどくさいことになった、って。弥生さんとの結婚も考えてたのに、タイミング最悪って。周りは皆優しいし辛そうだからね、言えなかったよねそうですよね。ある程度距離がある人にだから、そして血の繋がりはあるけど育ててきてはない父親だから、打ち明けられたんですね。知らなかったこと責めてくる人もいるし、ってこれ、津野くんですね。笑
自分だって悲しいって、悲しいことをきちんと悲しいって夏くんが言えて、良かったです。そして、なんだかんだいいながらもしんどいねって共感してくれる基晴さんがいてくれて、良かったです。

あと、いつも思うんですけど、こういう時に、徳田さんの優しい音楽が身に沁みますよね…徳田さんの音楽、物語に彩りをくれて本当に好きです。

和哉「おかえり。」
夏「うん。」
和哉「あっ夏聞いて。おいしいビール見つけたから一緒に飲もう。」
夏「うん。」
ゆき子「おかえり。」
夏「ただいま。」
和哉「これこれ!飲んだことある?」
夏「ない。」
ゆき子「あっちょっとお父さんそれ高いんだからね、分かってる?」
和哉「はいはい。」
夏「あの…海ちゃんだけど。」
ゆき子「うん。」
夏「届け出すことにした。親になろうと思う。」
ゆき子「そう。はーい。」
和哉「了解〜。」
大和「何が了解?」
ゆき子「海ちゃんのパパになるんだって。」
大和「へぇ〜。おめでとう。」
夏「うん。それだけ。」
和哉「はい飲んで。」
夏「ありがとう。うーん!美味しい。」
和哉「でしょ?」
夏「うん。」
大和「俺も飲みたい!」
和哉「飲んで飲んで!」
ゆき子「ちょっと…何なの?ねえ!狭いとこ3人も集まってこないで!もう!」

「海のはじまり」第八話

月岡家の皆さま、優しい温かい、、、!海ちゃんのこと、何でもないような感じで、受け止めてくれているのが、夏くんの選択をきちんと尊重してくれているんだって思って、嬉しかったです。そして狭い台所に皆で集まって、わいわいビールを飲む風景がとても素敵でした。

朱音「そうだ。来て。」
夏「はい。」
朱音(夏くんへ、と書かれた封筒を渡す)「水李から。」
夏「えっ…?」
朱音「隠してたんじゃないのよ。親になるって決めたら渡してねって言われてたの。」

「海のはじまり」第八話

わーもうここで手紙を出してくるあたり、生方さんの真骨頂、、、!言葉を大切にしている、生方さんならではの演出ですよね最高です、はい。何で書かれているのか、そわそわするじゃないですか、、、!

弥生「お疲れさま。どうしたの?」
夏「急にごめん。」
弥生「ううん。」
夏「早く渡した方がいいと思って。これ水李から。」(夏くんの恋人へと書かれた手紙を渡す)
弥生「私もらっていいの?」
夏「そういう宛名だから。海ちゃんにも親になるってこと話した。」
弥生「うん。」
夏「またゆっくり話そう。俺たちがどうするかは。」
弥生「うん。」

「海のはじまり」第八話

まさかの、弥生さん宛てにも手紙があるとは、、、!何が書かれているんですか、そわそわ。まさか、水李が病院で読んだ、弥生さんが綴った文章に繋がるものがあったりしますかね?弥生さんの想い、水李に届いて、「海のはじまり」になったこと、伝わったりしますかね、、、?妄想が止まらないです。笑

津野「えっ…?」
弥生「お願いしまーす。」
津野「一人ですか?」
弥生「はい。少しお時間ありますか?」
津野「海ちゃんが番号知ってるって言いましたよね。」
弥生「私が津野さんの連絡先聞くのも何か変かなって。」
津野「直接来るのも変ですけどね。」
弥生「ハァ〜…たしかに。」
津野「生きづらそうな性格ですね。」
弥生「…はい。」
津野「で?」
弥生「水李さんが書いたお手紙をいただきまして。」
津野「『恋人へ』ってやつ。」
弥生「内容ご存じですか?」
津野「いやぁ…さすがに中身は。怖いですねぇ。何書かれてるんですかね。」
弥生「何書かれてると思いますか?」
津野「読めばいいじゃないっすか。」
弥生「海ちゃんの母親になる人に宛てた内容なら、私が見ちゃうのも…。」
津野「ハァ…。」
弥生「月岡くん、優しいんです。」
津野「いいじゃないですか。」
弥生「ふとすごく悲しそうにするし。」
津野「元カノ亡くしてますからね。多少は悲しいでしょう。」
弥生「何も言えなくなるんです。たぶん月岡くんもそうです。私が辛そうにするから、無駄に優しくするから、本音言えなくなってます。」

「海のはじまり」第八話

津野くんと弥生さんのかけあい、再来(歓喜)!この二人の感じ、とても好きです。弥生さん、生きづらそうな性格って、この短期間で津野くんよく弥生さんのこと捉えてますね。そして、津野くん手紙のことまで知ってたんだ…本当に水李の近くにいたんですね。そして、津野くんの怖いですねぇの言い方。笑 面白がってますよね。笑 そして弥生さん…夏くんが水李のこと想って悲しくなっているのを側で見ているのやっぱり辛くなってるし、夏くんの優しさが堪えているし、お互い本音が言えなくなってること、凄く悩んでいるんですね。どんどん弥生さんがしんどくなっていくの辛いです…弥生さんに幸せになってほしい…。

***
次回は弥生さんがママになるかどうか、の回になりそうですね。手紙に何が書かれていたのかも含め、続きがまた凄く気になる次回予告でした。

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