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それでもオリジナルな幸せ

敷かれたレールの上を走ることで安心を得られる人が存在することは確かだ。

否定なんかしない。途中でレールを降りたり、降りたけどまた乗るとかの選択だって、本人の自由だと僕は思う。レールとの不和が生じた場合には、筆舌に尽くし難い悲劇に繋がる場合もあるが、そこに健康と精神の安定があるのならば、何の問題もないと思う。必要なのはバランスだ。
僕の兄は割とそういうバランスのとれた人で、親の言いつけを守ってきた良く出来たオジサンだ。基本的にやりたい放題の僕とは真逆なタイプである。だが昭和時代の良く出来た田舎のオジサンというのは色々とサポートが必要だ。
まず使えないツールが多すぎる。ネットバンキングはもとよりATMが使えない。電車の切符が買えず、自動改札交通系ICカードなんてもっての外。PCにトラブルが発生すると、買い替えることにしか発想が及ばない。あとは単独行動が苦手だ。大の大人がマック吉野家にすら入れない。枚挙にいとまがないが、そうやって奥さんのサポートでなんとか生きているのが昭和のオジサンだ。ごくたまに、家族に聞かれたくない話をファミレスなんかでされることもあるのだが、

「現金は持ち歩かない主義だ。」
「言い方を変えてもダメだ。どうせ小銭しかないんだろう。」

相変わらずの小遣い制度で、財布は持たなくてもいいんじゃないかと思うくらい機能を果たしていない。
おのずとお会計は僕に回ってくる。

相談事聞いてオジサンの食ったチョコパフェ代金まで払うのかよ…

まあそれでも昭和平成と根性論しかないようなサラリーマン生活を耐え忍び、家族を支えてきたオジサンたちは、本当に立派だと、僕は思うのだ。


#ゆるく生きよう #コント部 #エッセイ #僕なりの幸福論  #毎日note #昭和のお父さん #112日め #最近の学び

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満月ぽん太_言祝ぐ大人でいたい
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