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葬儀に参列しなかった「喪主様」

葬儀担当者を行っていると、様々な状況のご遺族に出会います。

全く予想のつかない状況の方と縁を頂くことも多く、考えや人生観は個々によって全く異なることを知りました。

色々なご遺族と接することで、自分の常識が人の常識ではないことを教えて頂きました。

今から15年近く前になります。

当時入社して3年目。
はじめて「ゴミ屋敷にお住まいの方の葬儀担当を行いました」

先輩が葬儀受注の電話を取ってくださったのですが、「冨安、この方ゴミ屋敷の方だから注意しろよ」とアドバイスを貰った記憶があります。

「先輩は家の詳しい状況の話にならなかったのに、なぜゴミ屋敷の方なのかわかるのだろうか?」

その当時、私はそう思ったのですが、結果ゴミ屋敷にお住まいの喪主様でした。

印象的な喪主の方でしたので、よく覚えています。

当時大阪で葬儀担当を行っていた頃、「一度も葬儀場に来ることがなかった」喪主の方がいらっしゃいました。

こちらのご葬家は故人の「甥っ子」の方より、代理で葬儀の連絡を頂き、故人は喪主様(亡くなった方の夫」にあたる人でした。

病院で故人は亡くなり、既に葬儀会館の霊安室に搬送済みでしたが、喪主様はそこには来られませんでした。

そこで私は、甥っ子さんと現地の喪主宅で待ち合わせを行い、喪主様宅で打ち合わせを行うことになりました。

人生はじめての「青空打ち合わせ」

喪主様宅へ到着しましたが、甥っ子さんより私の到着が早く、表札が見当たらず、どの家かわかりませんでした。

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