【一般の方との違いは?】 皇族の方のお葬式とは?
皇族の方の葬儀は「皇室令」が基準
先日、秋篠宮紀子様のお父様、学習院大学名誉教授の川嶋辰彦さんが聖路加国際病院でお亡くなりになられました。
先日ご結婚をされました小室圭さん、眞子さんも参列をされたそうです。
一般的に身内や親族が亡くなると「喪に服す期間」となりますが、皇族の方も同様であり、皇族の方は、一般の方より厳格にされております。
服喪期間は関係性によりそれぞれ異なり、実の子である紀子さまが最長の90日、次女:佳子様と長男:悠仁様が30日、秋篠宮様は7日となります。
皇族の方は大日本帝国憲法の皇室令で規程されており、現在の日本国憲法では廃止されていますが、現在皇室令を基準に決められている現状があります。
なお、川嶋さんの葬儀は慣例により、天皇陛下は参列されないことになっています。
皇族の方のお葬式とは?
皇族:特に天皇陛下、上皇陛下のお葬式は「大喪の礼」と呼ばれ、国葬扱いとされ、皇室典範第25条の規定に基づき「国の儀式」として行います。
国葬という「国が主催するお葬式」となるため、内閣総理大臣が取り仕切り、国をあげての葬儀を行います。
皇族のお葬式は神道のイメージがありますが、江戸時代までは仏教式として行われておりました。
現在では「政教分離」の考えから、大喪の礼は仏教でも神道でも行わないとされ、決まった儀式に沿った儀礼は行わないとされています。
「国家予算」として準備されている
大喪の礼などの儀礼も国家予算も準備され、葬儀から墓地埋葬などの予算も確保されております。
近年では「今後の御陵及び御喪儀のあり方」について、2013年11月14日に発表され、天皇陛下の大喪の礼・陵(みささぎ※お墓)などの考えを述べたものを発表されております。
予算金額こそ不明ですが、昭和天皇が崩御をされた際は葬儀・陵を合わせ、当時のお金で約100億円でした。
上皇様、上皇后様はできる限り国民に負担を掛けたくないので、従来より抑えた予算を希望されているとのことです。
約400年ぶりの火葬予定
天皇家は従来火葬ではなく土葬とされており、これは江戸時代から続いておりました。
しかし、2013年に発表された上皇様、上皇后様(当時天皇陛下、皇后様)は葬儀と埋葬に関する発表で、宮内庁より「葬儀、墓陵についての考え」を語られておられ、約400年ぶりの火葬を行う予定です。
背景としては「今の日本の社会では火葬が一般化さえている」ことや、江戸時代以前は天皇陛下も火葬を行っていたことが理由です。
また、火葬を行うことで墓陵の大きさを小さくすることができ、お墓に必要な国家予算を縮小できるという利点もあります。
実際に上皇様、上皇后様も国民への負担を抑えたい考えがおありなので、この案はそのまま行われるのではないでしょうか。
葬儀やお墓に対する考えは、「社会・時代の変化」とともに、皇族、国民に関係なく移り変わっていきます。