産婆
また蝶が生まれた😍今回はついにサナギから蝶が出てくる所を見れた。
ザーサイっぽいな〜!と思った。
神聖な空気で胸いっぱいな中、忘れていたザーサイ関係の記憶…子供の頃祖父母とよく行った中華飯店の階段とか、分厚いオーバーの生地とか、ホルマリン漬けみたいな巨大なザーサイとか!…蝶を手にそんなものをずらずら思い出して懐かしいを超えてタイムトリップ。こういうのは選べない事であるな、と思う。
…ちなみにイモムシがサナギになる瞬間を見た時は、シュルシュツっと器用に、裸を見せないように水着を脱ぎながら分厚いウェットスーツに早着替えしてるようだ!と思った。
テーブルがちょっとだけ濡れてる。蝶のおしっこ?いや違う。サナギの殻から水がこぼれてるんだ!と目を上げたら、びしょびしょヨボヨボのザーサイみたいな蝶が這い出てきた。
「あっ!チビちゃんっ!ちょうちょ!出てきた!」
チビコはすっ飛んできて、すかさず手を出した。この状態の蝶に手を出すんだ!私なら絶対そんなシンプルに動けない。
そしてくしゃくしゃの蝶が這ってチビコの手に登って来たのを見て、込み上げるように感動した。
そんな事してたらもう幼稚園バスが来る時間で、蝶を植物の上に乗せて行かなくてはと思っているのにどんどん頭の方に登って来てしまう。
「チビちゃん。ママは手が離せないから1人で行ってくれい!」
と言ったらきっぱり
『いやっ!!!』
と言われる。なんでよお〜。
しょうがないからザーサイを頭に乗せたままそ〜っと下へ。
どうにか蝶を手に乗せ直したが外は凄い寒風でザーサイが煽られるっ。小さなキャンドルの炎を守るように手の中を全身で守りながら、風がしのげるジイジのギャラリーに逃げ込み、ガラス戸越しにチビコをお見送り。
「ちょうちょちゃんが生まれたんだよ!いまママに乗ってるのよ!!」
とチビコが飛び跳ねながら大声で大好きな園の先生に報告していた。
震えるザーサイを手のひらに、どうにか2階に戻ると。
もう一匹出てきたところだった!
↑😍生まれたての2匹が両手に乗ったのが嬉しくてしょうがなくて。めちゃくちゃ緊張しながらどうにかこうにか自分でシャッターを押した写真。
そしたらいきなりスマホの電源が切れた。
私は反省して2匹に(大変な時に浮かれて、危ないこと一杯してごめんね。もうしないよ。)と謝って、2匹と窓辺の陽だまりに座った。私の手の中で何度もおしっこして、じわじわと羽根が伸びていく赤ちゃん蝶々と心を震わせながら。
この日はジイジの誕生日だった。ジイジ69才おめでとう!!
69年前、赤ちゃんジイジがこの蝶々達みたいに、びしょびしょのヨレヨレでこの世にやって来たって、本当によくわかった!
なんて素敵な日だろうな。
ちなみに
↑脱走したイモムシが猫の彫刻の顎でサナギになっていた!