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浮かびながら日記

「今年海で泳ぐのはこれが最後かなあ〜っ」
と海に浮かびながら夫くんが気持ち良さそうに言った。


彼はそうかもしれないけど、まだまだ秋風も吹かないし、私とチビコはあと5回くらいは来るかもー。と思ってから、だけど何がどうなるかはわからん事だ、振り返ったらほんとに今日が最後になるかもしれないんだよな〜と、なんとなく大きく夏を思った。ギリギリ足がつく浅瀬で、ちょいちょいジャンプしながら。

チビコを見ると、ナマケモノ形の浮き輪がこっちを向いて笑っていた。今年私が見つけた信じられないような可愛い浮き輪だ。それに挟まって浮かぶチビコは、『パパもっと寄って!ちがう離して!ママはそんなに離れないで。いいの一人で大丈夫っ!』などアレコレ注文つけている。このチビコの声の張りこそが私たちの海の思い出って感じ(笑)

先代の『ADVENTURE in the Sky』って書かれたピンクの浮き輪の方はヨボヨボしてきたから私のものになった。
このピンクの浮き輪に、お餅みたいだった赤ちゃんチビコを乗せてさんざん泳いだんだよね。と老いた相棒と愛しい思い出を分かち合って波に浮かぶ。急に冷たい水のゾーンに入った。


「まだまだ泳ぎに来れるよー!暑ければ9月だって、別に明日だって、いつでも車で来てあげるから!」

と、ちょっと離れて泳いでいた麦わら帽子のバアバの頭が、水面から大きな声で言った。
泳ぎながら笑ってるバアバ、キレイだな〜っと思う。海と調和してていつもよりもっとキレイでたのしそう。

「こっちに向かって歩いてくるのは、sさん?」
と立ち泳ぎしながら浜を指差し、バアバが言った。仲良しのsちゃんの旦那さんのsさんだ。
「sさああーーーん!!」
とチビコが大喜びでバチャついて、
「我慢できなくて泳ぎに来たーっ!」
ってsさんが海に入ってきてチビコとタッチ。sさんと夫くんとチビコは3人でバンドを組んでるからか、挨拶がなんとなくイケている(笑)

かなり沖を泳ぐsさんからバアバが目を離さず「あれはちょっと溺れてるかも。」と言うからドキッ。無事帰ってきてホッ。「危なかった。溺れそうだった。」と言うからギャ〜。

人が多かったからオチビを任せて、私も5年ぶりに真ん中の赤いブイまで泳いだ。

入道雲を見ながらトロトロ半分位帰ってきたところで、ちっちゃなチビコが夫くんにナマケモノ浮き輪を押してもらってプカプカ寄ってきて
「ママ〜!だいすーきー!ママさっき黒い点になっちゃってたでしょう?だからむかえに来てあげたよ〜!」
と言われた。黒い点てw

ひさしぶりにおっとっとを食べたら、あのスナックがヒトデやイカの形じゃなくて、精密なポケモン達になってた!凄すぎるぞおおー!

😻



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