蝶
チビコが生まれた時も思ったけど、新しい命がいると時間が鮮やか!
ひょんなことから育てていた、季節外れのイモムシ7人衆のうち2匹がサナギから無事に羽化し、なんとまあ。キアゲハになった。
経緯はこちらです↓
部屋でひと仕事終えてふと、机のサナギコーナーを見た時…それはただのコーヒーテーブルの片隅だが…そこに、蝶が二匹いた。あの時は漫画みたいに
『なっ!?』
っと言って2度見した。
翌朝もう一匹羽化したからいま3匹のキアゲハが、我が家のカーテンとか花の上とか、洗濯物の上とかにいらっしゃる。
そりゃ、わかってはいたけど、本当〜に、あのおチビたちがみんな蝶々になるんだなあ!!
あとは、4匹のサナギがいて、そのうち二匹が今にも出てきそうなので、待ったなし感が凄い。
イモムシから育てた蝶々は逃げないで、差し出せば手にどんどん乗ってくれるなんて知らなかったが、こんな人生の大きな感動に出会えて本当に良かった、、と、思った。
それに、いまは赤ちゃんがいるお家みたいにそおっと部屋の空気が止まっていて、その感じが懐かしくてたまらない。
感動して息を呑んでる瞬間が飴みたいにグーッと濃く伸ばされてるようなこの感じ。。ちょうちょが羽根を羽ばたかせたり、手に乗ったら何時間でも経ってしまう。時が、別ルートに入っちゃったような。
餌やりをちょっと検索したら、蝶々を抱っこして楊枝で口のストローをぴって伸ばしてスポドリを吸わせると書いてあったりして度肝を抜かれる(笑)全く自分向きじゃない飼い方の耳年増になり、『絶っ対に私には務まらないよおおっ!』って涙ちょちょ切れるとこまで、チビコの赤ちゃん時代と同じでやれやれ。
ちょうちょのバースデー祝いにローストチキンを焼いて来てくれた、イモムシゴットマザーのsちゃんと初孫のごとくデレデレする。そしてsちゃんの旦那さんが焼いてくれた美味しいアップルケーキをモグモグ食べながら話した。
ギリギリの寒さだし室内飼いにしようと思ってるけどはじめてだし、ネット情報でみたところ色々覚悟は要るのう、、みたいな事を子供の学費について話すようなトーンで言ったらsちゃんも
「私はうちのチビ達がサナギになった時、イモムシロスで布団にくるまって泣いたくらいなのに大丈夫だろうか。」
と眉毛をハの字にして今にも泣きそうに言ったので爆笑。これは私にはじめて出来たママ友だな!と嬉しく思った。
カーテンをこんなに長く見ていたら、赤ちゃんが全然泣き止まなかった日々を思い出した。自分までも泣きながらいつも赤ちゃんを抱っこしていた、時が止まったような午後のカーテンを忘れはしないさ。私はカーテン越しにわたし達に言う。
『ねえ、ふなみちゃん。君のその、ちっちゃ〜な赤ちゃんチビコの、そのグーのお手々を、もしまた触れるなら私は何だってしちゃうよお〜!あれよあれよと言う間に、君は完膚無きまで、骨の髄まで、この子に夢中になるぞ(笑)おつかれさま。』
蝶々を一杯くっつけて見せに行ったら、赤ちゃんチビコはプニャッと笑うかな〜〜。
!
今日もきっともうすぐ蝶が生まれるだろう!