ベンチャー投資をする人が読んでおきたい書籍ご紹介【Vol.4】
FUNDINNOスタッフがオススメする「ベンチャー投資をはじめる前に読んでおきたい書籍」をご紹介するnoteです!
書籍の紹介と合わせて、ベンチャー投資をする上での参考視点をまとめています。
ぜひ参考にしてみてください!
今回は、エンジェル投資・ベンチャー投資の王道の書籍をご紹介していきます!
さっそく1冊目です!
エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか
本の要約
著者は、ウーバーの創業直後、いち早く投資をして巨額の富を得た有名なエンジェル投資家。表紙にある通り、スタートアップの創業期に投資をするエンジェル投資家について、「リスクを大胆に取り、巨額のリターンを得る人は、何を見抜くのか」のノウハウや心構えを、実体験を元に惜しみなく350ページ超で記されています。大学新卒でもエンジェル投資家になれる、という項目もありますが、その前提条件はシリコンバレーにいることが必要とのこと。エンジェル投資家になるためにすべきことをステップで書いてあったり、起業家とどのようなコミュニケーションをとったらいいのか、会話例まで用いて丁寧に説明してくれています。孫泰蔵さんが「本書の目的はシリコンバレーの投資ゲームに追いつこうということではない」と語り「ある意味シリコンバレー型のベンチャーファイナンスの「終わりの始まり」が訪れたことの象徴ではないか」という序文も印象的な本です。
ベンチャー投資に活かす視点
超大作であり、シリコンバレーという特別な場所での出来事なので「ベンチャー投資をする前に読んでみて」と気軽におすすめする本ではないですが、起業家とはどんな人なんだろう?ベンチャー投資の目利きって?スタートアップの資金調達の方法について知りたい!など、積極的に学びたくなってきたら、ぜひ手にとっていただきたい本です。序文で孫さんもこの本に書かれていることを名付けて『エンジェル投資家道』として、「クラウドファンディング時代の人々の基本的な姿勢と知識として、広く消化・吸収されるべきものだろう」と書いています。
続いて2冊目のご紹介です!
ベンチャー・キャピタリスト──世界を動かす最強の「キングメーカー」たち
本の要約
著者であり経済記者の「なんで日本という豊かな国から新しいものが生まれないのか」という疑問を「イノベーションの最後尾に私たちはいるのか」と語るところからスタートする本。その答えを探すために、スタートアップにお金を投資するベンチャーキャピタル(VC)の世界を解き明かすことになったとのこと。前半は、VC産業について、日本・米国・欧州・中国それぞれの実際について数字やグラフなどで解説されています。輝かしい成功ばかりがクローズアップされがちですが、その裏側には多くの小さな成功や失敗もあり、そう簡単に大きなリターンを得ることはできないVC産業のリアルがわかります。中盤は、著名な30名の各国キャピタリストへのインタビューが連なり、各人の成功法則が学べます。この成功法則には、本の推薦文として書かれている「学生・ビジネスパーソン必読」である、プロの仕事術が多く含まれているように感じられます。終盤は、VCの不都合な真実と題して、そうは簡単に成功しないものだということが綴られています。
ベンチャー投資に活かす視点
出資者から預かったお金を、決められた期間で確実増やすことを担う「プロのベンチャー投資家」が、どのように投資先を見極め投資実行し成長支援していくか、という点についてそのまま参考にするのは難しいでしょう。ただVCの視点の学びにはなります。一方で、ベンチャー投資の多様な面白さ、難しさが理解でき、未来を創っていく投資であることへの理解が深まります。また、巻末に「じわじわ民主化する「夢のスタートアップ投資」」というコラムで株式投資型クラウドファンディングのことが、米国の環境下で語られているので、ここは見逃せません。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました!
こちら12月に更新したvol.1の記事もありますので、ご興味ある方はお読みください!