【ココロザシPROJECT】|MOTHERHOUSE関西エリアマネージャー 森涼湖さん②
#インタビュー #熱く働く#ココロザシプロジェクト
インタビューを通して志を持って働く人の内側に迫る企画【ココロザシPROJECT】
どうも、こんにちは。
本日もご覧いただきありがとうございます。
FUNCREA(ファンクレア)というカスタムオーダーのお洋服ブランドを立ち上げ準備中のPAKU FANGI(パク ファンギ)と申します。
前回から『途上国から世界に通用するブランドをつくる』を哲学にかかげ、バングラデシュを中心とする世界6ヶ国の途上国でプロダクトを生産し、日本を含む4ヶ国の先進国で販売を行うMOTHERHOUSE関西エリアマネージャーの森涼湖(もりりょうこ)さんにお話を伺っている第2回。
フィルターを外して裸で相手と向き合う
気が付いたら仲間が出来ていました
2,キルギスで見つけた自分の内なる武器
FUNCREA(以下「F」) 学生時代は海外にばかり興味があったと仰っていましたが、何か海外での経験があったりされたんですか?
MORIさん(以下「M」) 実は私学生時代に国連ボランティアっていうプログラムでキルギスに半年住んでいた時期があって。中央アジアにある小さな国なんですけど、遊牧民の国でモンゴルと日本人の間くらいの顔をしてる人が多いんです。
F へぇ!じゃあ(日本人と)雰囲気似てるんですね!驚。その国連ボランティアはいつ行かれたんですか?
M まず、本来なら大学4年生が行ってやるような内容なんですけど、私は行ってから感じることがめちゃくちゃ多いと思ったんで、早く行ってその後に考える時間が欲しいなと思って1年生で応募して2年生で行きました。
F 物凄い行動力ですね。。。
M キルギスに行くのに国連の人とのインタビューがあるんですけど、相手の方がイタリア訛りの英語で全然聞き取れなくて、取り敢えず準備してきた「何故行きたいのか」の志望動機を読んで、何とか受かりました。笑
F 笑笑。それで現地ではどんなことをされたんですか?
M 派遣される場所によって内容は違うんですが、現地のNGOに派遣されて、私の場合はWebの仕組みを教えるっていう内容で、その為に勉強もしていったんですけど。。。行ったらですね、もうWebサイト構築し終わってて、やること無かったんです。笑
F えっ!!??。じゃあどうしたんですか??
M まず派遣されたのが無料の法律相談所で、そこはエリートの弁護士の卵みたいな人たちが運営しているんですけど、脱北者とかが法律相談に遥々やってくるようなところで、そこで「私が何が出来るだろう」と考えて、学んでいたプロジェクトマネジメントをやることになりました。
F それはどんな内容なんですか?
M その事務所に所属している人がやりたいプロジェクトをどういうアクションをしていったらいいか、フォーマットを作って皆で議論するっていうのを週に何回かやったりしていました。
キルギスってもともとソ連の一部だったのが、ソ連が「もう面倒見きれない」って形で独立した国なので、ソ連からずっと(あらゆる生活支援を)貰って受け取るのが当たり前な環境だったので、上司が言うことも普通に受け入れる、自分の意見は言ったことがない人がほとんどの中でのスタートでしたね。
F WEB構築より断然そっちの方が大変そうですよね・・・。それはちゃんと意見が返ってくるんですか?
M それは返ってきました。それで言われたのは「あのスタッフがそんなこと考えていたなんて知らなかった。」とか「提案したことなんてなかった。」って言葉でした。
F 衝撃です。。。
M 実際最初は皆に声かけても「いやいや、言われた仕事があるから。」って全然来てくれないので、上司を説得するところからのスタートでした。
F ほんとにゼロからですね。
M 最初は本当に全く上手くいかなくて「どうしよう。。。」って泣いてたら、話を聞いてくれた上の人が「じゃあ、ちょっと他の部署に声かけてみよう」って言ってくれたことがキッカケで動き出したって感じでした。今考えたら大学2年の学生がやるには相当ハードな内容だったなって思います。笑
F 物凄い行動力ですね。。。実際はどんな内容でプロジェクトを進めたんですか?
M 当時はボスが企画したプロジェクトを皆がやるっていう仕組みだったんですけど、それぞれやってみたいプロジェクトがあると思うんで、「それを形にする為のフォーマットを私知っているから一緒にやって見ないか」って言う投げかけからやりました。
F それで意見が出て進んでいくんですか?
M いやそれが、最初は全然誰も何も言ってくれなくて。。。涙
F 何か言ってくれるようになったキッカケはあったんですか?
M キッカケは、、、もうほんとに地道に少しずつ仲間を増やしていくってことだけでしたね。「私は何のために来ていて、(あなた達の)役に立ちたいんだ」って言う話をプライベートでもしたりしていたら、「リョウコが頑張っているから参加してあげようかな。。。」って、最初は憐れみもあったと思うんですけど、1人ずつ増えていったって感じです。笑
F いやいや、文化も人種も生活様式も何もかも違う人たちを仲間にしていくって凄い経験ですよね!その経験があったからstudio-Lでのインターンも乗り越えられたってことに繋がってくるんですか?
M そうですね、繋がったと思います!
自分ではあんまり自覚してないんですけど、(キルギスに)行って、やっぱり相手のことを知りたいし、そこに住んでらっしゃる方から学べることがたくさんあると思ったので色んなところに顔は出していました。
キルギスにあるコミュニティってJAICAがやっている日本人会が一番大きいんですけど、毎週末その日本人会に参加してセーフティネットを自分で築いて、その人たちにも悩み相談をしたりもしていました。
F コミュニケーション、大切ですもんね。
M それでそこにいる人たちに「大学で何を学んだんだ?学んだことがあるならそれをやってみたらいいんじゃないか?」ってアドバイスを貰ったりしていました。
F なるほど。自分の悩みを相談したり、コミュニケーションとるっていうのは一つあると思うんですけど、森さんの仲間を作るコツは一体何なんですか??
M なんだろう。。。?あ、でも自分のことを面白い人間だと思って欲しいとは思ってました。「何かこの子は違うな」って思ってもらうチャンスをずっと伺ってはいました。
F へえ!じゃあチャンスだ!と思った時に何をしたんですか?
M 普通に(日本人会に)参加しているだけだったら面白くないので、そのパーティの準備をしている時に自分が本当に素敵だなって思っている人に2人で話せるタイミングを見つけて「自分がどう言う思いでここに来ているのか」って言う情熱を伝えるだけでしたね。
F すごくシンプルですね。
M そうですね。自分をさらけ出すだけです。
日本人会にも結構疎まれていたおじいちゃんがいて「あの人面倒臭いから関わらない方がいいよ。」って他の人から言われていたんですけど、「ホントにそうかな。普通に面白そうな人だけど。。。」と思って横に座って飲んでたら、そのおじいちゃんから「あんただけに教えるけどな、、、」って情報をくれたりとかはありましたね。
F えっ!?凄い・・・。
M フィルター外して真っ裸でちゃんと向き合えば人ってちゃんと返してくれるって経験をそこで出来ましたね。。。全ての人から学びがありました。
F それだけでの十分な気がするんですが、他にも何かあったりするんですか?
M あとは、本気って行動でしか示せないってことですかね?
そもそも本当の現地のリアルって外れ地に行かないとわからないと思っていて、「行ってみたい」って皆言うんですけど実際に行くかどうかが大事で。それで本当に行くっていう。
F うわぁ!ホントに行ったんですか?!
M はい。行きました。現地の人と相乗りで行くからめちゃくちゃ大変なんです。(車に)乗ってる時に酔っ払ったおじさんに膝触られたりして。笑
F えっ!?怖すぎます!!涙
M 腹立ったので、日本語でルームメイトに「変態!!!」とか言ったりして。笑
F いやいやいや。笑笑。根性ありますね!
M 三回行ったんですけど、「三回行く奴は、本気だ。」って言われました。笑
F それは紛れもない本気ですね。
③に続く。
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