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【ふなログ212】人間関係も教育も「加点法」で。意外に難しいけど。


「教育」というのは、
「加点法」が一番
なんだなと
つくづく思います。

もしくは
「対人関係」
もそうなのかもしれません。


わかってはいるんだけどつい、

「できていないことを直してもらう、
あるいは直させる」

という方向で
伝えてしまいがちだなぁと。

「出来ないことを出来るようにする」
「減点法」のほうが

教える側としては
分かりやすいから、
なのかもしれません。


しかし一方で
教わる側としては

出来ないこと、
特に苦手に感じることを
出来るようにするのは
努力が必要です。


特に
逆に自分が得意なことについて
自覚がない人にとっては、

苦手に感じることを先に自覚するのは、
苦痛に感じるし

成功するイメージが全くなくて
逆に自信を
喪失してしまいやすいんですよね。

逆に
得意なことを自覚している人なら、
「必要なら出来るようになった方がいいな」
と思って
いい塩梅で学んでいけると思います。

しかし
一切自分にとって
得意なことを自覚していない人、
中でも自己肯定感が乏しい人にとっては、
出来ないことよりも得意なことを自覚する方が
先なのかもしれません。


(これは私の考えなので
正しいのかどうかは分かりません)


私は、
インストラクターの仕事で
Javaというプログラム言語の
資格試験カリキュラムを
担当させて頂くことが多く、

その試験対策の性質上、
「間違えた問題を集中的に学習しよう」

と、アドバイスすることが多いです。
あくまで正論として。

しかし、振り返ると
正解している問題にも
目を向けてもらうように
伝えることができていなかったな…
という反省もあります。

そうでないと、
間違えた問題ばかり目を向けていると、
努力しても報われない感覚が募って
「自分を全否定してしまう」
ことがあるのです。

間違えている問題を完全に潰さなければ
成長している実感が持てない、
自信を持てない、
という状態になる人が多い。

下手すると
「やらされ感」で学習を続けて
最悪、途中で折れてしまう人もいます。

特に「真面目」な人に多いんですね。。


今日、小学校入学前の
長女の学習教材が届いたので
久しぶりに
一緒に学習に付き添ったのですが、

普段から数字を数えるのが好きだったり
どちらかと言うと
カタカナや漢字に
苦手意識がある節を感じていたので、
「数字数えるの好き?なら算数から始めようか」
と、算数を一緒にやりました。

すると積極的に
取り組んでいきますし、
自分から進んで回答していく。
そこに「やらされ感」は
一切ないんですね。

子供は
好きなことは「やめろ」と言われても
取り組んでいくし、
嫌なことは全く手を付けない。

ウチの長女は、
エネルギーはやたらと活発だけど
注意力が散漫なところがあって、
それがもとで
結構叱ってしまうことがあるのですが、

「直して欲しい」
ことばかり伝え続けていくと
本当に直そうとしなくなっていく
のが分かります。

そのため、
得意なことを先に自覚してもらい、
そこを褒めて
どんどん伸ばしてもらう。


「長所を伸ばす」「褒めて育てる」
というのは頭で分かっていても、

「短所を直す」方が教える側にとって
一見都合が良いので、
そっちに流れそうになる。

しかし反面、
教わる側としては
短所ばかり注目していくと辛くなる。

そこはグッとこらえて
長所を見つけて褒める方に徹していく。


他人の短所を見つけるのはラクです。
しかし、
他人の長所を見つけるのは案外難しいし、
それを伝えるのはもっと難しい。

私はそれが本当にヘタなので、

それが今までできていれば、
どんなに人生が変わっていただろうか…

などと、
後悔の念に陥りそうになります。

小さい頃から
褒められ慣れていなかったせいか、

「褒めるよりも叱る方が教育」
という信念が
残っている気がするんですね。

あとは義務教育の科目が、
減点法によるものなので、
知らないうちにそういう信念が
身に付いてしまったのかもしれません。

それで今まで
対人関係でウッカリ
「地雷」踏んでしまうことが
どれだけ多かったことか…(汗)


仕事でのお客様(受講生)や
子供達には、
自分の長所を自覚して欲しいし、
そのための手助けをしていきたい。

そのための
プロフェッショナルとして
これからも矜持を持って
生きていきたい
のです。

教育だけでなく
今から会う人たちにも
少しでも伝えることができるように。


もっと他人を
「加点法」で他人と接していく。

そして、
それで喜んで頂けたら、
喜んでもらえるために伝えた
少しの勇気を持てた
自分を褒めていけばいい。

それが仕事でもプライベート関係なく
していくことができれば、
幸せの連鎖が続いていく
のでは?
と思うのであります。
(陳腐な表現で恥ずかしいですが…)

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