陸軍憲兵軍曹 相馬 竹三郎
昭和23年4月8日
インドネシア・スラウェシ島マナドにて法務死
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町出身 29歳
我が身は既に陛下に捧げ奉りし身にて、何等惜しくありませんが戦ひ終りました今日、国の為にたてた勲が仇となり、刑場の露と消えるのは残念至極です。
只皇国の復興と郷里に遺せる祖父弟妹の身上が案ぜられるのみです。
今後の兄上様の前途は多岐多難なるも祖父弟妹と御互に扶け合ひ、又夫婦仲良く暮されん事を望みます。
今となっては何も思ひ残す事もありません。
では兄弟よ、長い間の生涯本当に御世話様になりました。
一足先に永遠の庭へ心静かに旅立ちます。
元気にて御身体を大切に、さよなら。
昭和二十三年二月十七日 相馬竹三郎
大日本帝國万歳
天皇陛下万歳
大アジア万歳
遺詠
国破れ 捕はれの身と なりつれど
天地の神に 恥づる事なし
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戦時の手紙を追い、歴史に光を当て、新たな発見を。
過去と現在を繋ぎ、皆さんと共に学び成長できたら幸いです。
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