「にいがた庭園街道」と大地の芸術祭
大地の芸術祭の開催が近づいています。
新潟空港起点で大地の芸術祭、+新潟県内を2泊3日で周遊するコースを作ってみました。全国的知名度の観光地が少ない新潟、まだまだ頑張らなければならないところであります!
その、観光地の知名度が弱い新潟ではありますが、もっと知られて欲しい魅力的な素材があります。「にいがた庭園街道」という観光街道です。新潟の下越地区でプロモーションしているのですが、大地主の豪農や北前船で栄えた豪商の館などの「庭園」にスポットを当てており、秋に周遊すると庭園の紅葉が素晴らしくて…。これには一級品の価値があります。
にいがた庭園街道 | にいがた庭園街道 (teienkaido.niigata.jp)
この2泊3日の行程では庭園街道に含まれる越後一の大地主「伊藤家」の北方文化博物館と、魚沼地方(中越地区)の大地主「目黒家」の目黒邸、ふたつの邸宅をコースに入れています。残念ながら、「にいがた庭園街道」は下越地区だけのプロモ―ションなのですが、目黒邸も大庄屋の立派な邸宅です。
≪1日目≫
村上市の観光から月岡温泉の宿泊へ。
月岡温泉の「白玉の湯 華鳳」は押しも押されもせぬ新潟一の人気旅館です。
村上では、イクラのことを「はらこ」と言いますが、イクラ好きの方は「はらこ丼」をお楽しみください!
〇イヨボヤ会館
鮭の遡上は北海道が圧倒的トップで絶対王者なのですが、新潟の村上には平安時代から続く鮭の食文化があります。「イヨボヤ」は村上の方言で=鮭のことで、三面川の鮭に関する歴史や文化を知ることができます。
トップページ | イヨボヤ会館 - 日本で最初の鮭の博物館
〇千年鮭きっかわ
平安時代に京の都へ酒を献上した記録、風土を生かした100種以上の調理法、村上にとって鮭は千年の昔から特別な魚。(ホームページより)
千年鮭 きっかわ | 千年鮭 きっかわ
≪2日目≫
下越から中越、お泊りは川端康成の小説「雪国」で有名な越後湯沢温泉。
新潟名物の「へぎそば」、私が観測する範囲では、飲んだ後の締めに「へぎそば」を食べることもあります。
〇道の駅ながおか花火館
シアターでは長岡花火の雰囲気を感じられます。やはり、本物の花火を体感!とまではいきませんが…。
※シアター見学の場合には、立寄り時間を長めにとる必要があります。
道の駅 ながおか花火館
〇目黒邸
国重要文化財、茅葺屋根が立派な豪農の館。県外の方をご案内したとき、「これほどの見ごたえのある施設なのに知らなかった。もっと宣伝すればよいのに」と言われました…。
目黒邸 - 魚沼市ホームページ(目黒邸)
〇まつだい「農舞台」
今、人が入らなくなり荒れようとしている里山が、まつだい『農舞台』フィールドミュージアムではARTと食と農のプログラムで彩られます。(ホームページより)
まつだい「農舞台」フィールドミュージアム |
〇清津峡トンネル
日本三大峡谷【黒部峡谷・清津峡・大杉谷】のひとつで、2018年に「大地の芸術祭」アート作品としてリニューアル。「映える」観光地として急激に環境が変化、観光地とアートの可能性を感じさせられました。リニューアル前に訪れたときは、明らかに「昭和のオワコン」でした…。
日本三大峡谷 清津峡<公式>|新潟県十日町市
≪3日目≫
湯沢の「ぽんしゅ館」で新潟のお酒を楽しみ、お買物を済ませ、越後一の大地主邸宅「北方文化博物館」へ。
〇ぽんしゅ館
新潟駅・長岡駅・越後湯沢駅に店舗があり、500円で新潟県全酒蔵の代表銘柄のうち、5種類を試飲できます。新潟県の玄関口である各駅にお店があり、まさに「酒処新潟」の顔です!
ぽんしゅ館 新潟全酒蔵の代表銘柄をここで唎酒 |
〇北方文化博物館
北方文化博物館という名称は、スウェーデンにある「Nordiska Museet(北方民族博物館)」に由来します。(ホームページより)
豪農の館「北方文化博物館」 (hoppou-bunka.com)
ジャパニーズ「GOUNOU」が持つヒストリーと日本文化を絡めて、外国語で案内が出来る環境を整えれば、インバウンドを立派に誘客出来るハズ。さらに、日本一の大地主だった隣県山形の「本間家」、会津若松の武士道文化と併せてコースを組めば、ゴールデンルート(東京・富士山・名古屋・京都・大阪)の次点クラスには行けるハズ。
飛騨高山や白川郷のように、欧米人観光客を誘客出来る潜在需要は、高い可能性として、あります。山形も福島もインバウンドは極端に弱いようなので、手を携えて力を入れるベシ。
オンリーワンの視点を加えるならば、新潟・山形・福島の3県は、お米の生産量において全国5本の指に入っており、特に新潟は全国1位なわけです。五穀豊穣を願う農耕文化が「日本人」としての背骨であり、農耕文化から派生した八百万の神々を、一神教との比較として解説できれば、この大稲作地帯を訪れる価値が出てきます。