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美しい在り方とは

栄枯盛衰って言葉があるけどさ
枯れる=衰えなんて決めなくて
良いんじゃない?って思うワケ

秋に落葉し冬の寒さを耐え忍ぶ
細い枝のゴワゴワした樹皮には
衰えどころか強ささえ感じるね

例えが悪い?そうかい、ならば
あの濁った臭い池の水をご覧よ

朽ちかけたドロドロの葉先には
小さな分解者の国が栄えている
人間の目には映らないだけでね

詭弁だ?屁理屈だ?まあいいさ
己の狭い視点だけでこの世界を
語ろうなんて無理があるだろ?

人生五十年か百年か知らないが
人間なんてチッポケなもんだよ
繰り返す自然の営みのごく一部

故にそんな小さき我々にとって
目にするもの耳にするもの全て
美しく尊く愛おしいモノなのさ

だから渇き朽ちてゆく花ビラの
行く末を案ずることなんて無い

土に落ち水に溶け、形を変えて
新しい生命の中を駆け巡るなら

枯れるという運命こそ何よりも
美しい在り方だと信じられるよ

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ほら


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366文字。

写真を見て思いついたのは、冒頭に書いた3行。そこから色々膨らませてみました。

元ネタとして、なんの記事で読んだか忘れたんですが「原始生物に死は無かった。生物は進化して『死』を得た」という内容を最近読んだので、その影響もあると思います。出典書けなくてすみません🙇わかる人がいれば教えて下さい💦

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だいすーけさんの企画に参加しました!

お題はBの④です。

いつもありがとうございます✨