FUJIFILM X-T5 日々の雑感 ①APS-C
デジイチを始めてから初めてのFUJIFILM。
購入までの悩みは、以前の記事として残してある。
7月末に手元に届いてから、撮影を通して知り得たことなどをテーマごとに纏めてみる。
第一回目は、APS-C 4000万画素をお題にしてみる。レンズは、SIGMA18-50mm F2.8 DC DN Contemporaryです。
X-T5の購入に際して一番の抵抗が有ったのは、APS-Cという撮像素子のサイズと画素数。
KissDNの800万画素の時代と比較すると誠に申し訳ないのだが、何故か過去の「思い込み」がふつふつと湧いてくる。
ISO3200程度から画質が荒くなりISO6400では、コンデジ並みと言っても良いくらいの感覚が残ってます。ただし、ISO200程度の青空の下で撮影する分には、抜けの良い画像を提供してくれていました。
あと重要なのは、私の使い方にも問題が有る。露出設定やライティング等、カメラの性能を補う知識や技術を持ち合わせていなかったのも事実なので、一概に、KissDNを責める訳にもいかないと、今更ながら反省です。
X-T5を使い始めて、APS-Cセンサーへの疑念と言いますか、35㎜フルサイズと比較する事が無意味な事、そして、撮影を楽しみながら写真と向き合える充実感を味わっております。
センサーサイズによる、高感度の撮影時や暗部の表現などについて、物理的な理由から35㎜フルサイズが有利なのは分かるんです。
しかも、APS-Cサイズで、4000万画素ですから、高画素になれば細部の表現が鮮明となる半面、高感度時の粗いノイズが増えやすくなる。
撮像センサーの改良と共にソフトも進化しているので今更なんですがね。
まあ、なんだかんだ言いながら「思い込み」って、ハッキリ言って邪魔です。
私から文句の付けようのない再現の写真です。RAW現像の際に、シャドーとハイライトは、少しだけ手を加えていますが、撮像素子のサイズによる違いなんて、写真を見る限りでは分かりません。
写真を見て、重箱の隅をつつきたくなる気持ちも分からないでもないが、写真を楽しむ、撮影を楽しむとなると、撮像センサーのサイズに一喜一憂する事が無駄と分かりました。(気が付くのが遅い…?)
CANON機もEOS90Dのレフ機で十分だったような気がしてきました。大袈裟な表現をしていますが、後は、物欲を満たしてくれるか、ボディとレンズの組み合わせも影響してきます。
巷では、RAWファイルに様々な加工がされているようなコメントを見かけましたが、そんな事、「メーカーの勝手でしょ」の一言でして、撮像センサーの優劣の判断になるかは疑問です。
撮像センサーからの信号の読み取りには、いろんな仕組みがあって当然だし、画像の信号を拾うためには、必要なモノと不必要なモノの分別の他、複雑な計算処理も同時進行している訳でして、撮像センサー単体の性能よりも、信号を読み取った後処理のソフトウェアとの一体の製品として機能が果たせるんじゃないだろうか。
そう考えると、SONY製だCANON製だといった、センサー単体の優劣の評価って、かなり難しいと考えています。
優劣の評価よりも、好みの問題とか使い勝手の評価だと、相対的に考える事が出来ます。
情報源が雑誌などの紙面が主体だった時代は、ある程度の知識を備えた方々からの一方通行でしたが、ネット社会の現代では、思い込みや偏見、根拠のないネタが入り乱れている事が多い為、優劣の判断には具体的な事例が必要と考えています。
そんな中でも、個人の経験則は、重要でして撮影からRAW編集まで経験を交えての評論は、貴重な情報となります。裏を返すと、YouTubeからのネタとか、誰々がこう言っていたとか、って、他人の評価を基にした判断は、価値が無いに等しいですよね。
FUJIFILMのX-Trans CMOS 5 HRは、メーカーの拘りを感じる所でして、コンデジでお世話になった、スーパーCCDハニカムから受け継がれた思想的なモノを感じています。
CANONも、ローパスフィルターに対する考えが、必須と言った価値観の上で、どのくらいの効果が必要なのか、弱める事が可能なのかを商品別に試行錯誤しています。
ミラーレス機になってからは、あまりローパスフィルターを前面に訴えた表現が少ないですが、EOS-1D X Mark IIIや5DmarkⅣでは、ローパスフィルターの必要性を訴えています。
X-T5のRAWファイルは、可逆圧縮を選択していますので、ファイルサイズも大き過ぎることも無く、5DmarkⅣのCR2ファイルと同程度の使用感です。
デジカメの高画素機に不安を感じている場合、X-T5の4000万画素を使ってみて、全く違和感なく編集が可能なので問題の無いレベルだと信じています。
味を占めて、R5MarkⅡの4500万画素が気になり出しそうですが、X-T5を使いこなしてから検討となりそうです。