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言い切る文をなくしましょう、適切な言葉遣いを目指して
こんにちは、揚げトーラスです。
今回は、私がいつも思っていることを話します。
言い切るのはよくない
日常生活で、あなたはどれほど「言い切る言葉遣い」を使っているでしょうか。
私は、実はほとんど使っていないと思います。
世の中のことは単純なことばかりではありません。
「カラスは真っ黒だ」という文章だって、アルビノのカラスとかコクマルガラス(体が白と黒)がいるので正確でありません。
日常生活において、例外はつきものです。例外のないことは、ほとんどありません。(厳密な定義を扱う数学などでは、基本的に例外はありませんが、数学は日常生活とはかけ離れた存在でしょう)
世の中は複雑なのです。言い切る文を使うということは、そういった複雑性を理解せず、物事を単純化する行為であると言えるでしょう。
物事を単純化すれば、当然その過程で不当な扱うを受けた人がいるはずです。たとえば「最近の女子は流行に敏感だ」という言い切りの文は、「流行に敏感でない女子」を無視する発言です。
私が思うに、そういった文の多用を平然とする人は、物事の複雑さを理解できない「認識力の乏しい」人が多いイメージです。
賢い人は、言い切る文を使わないことが多いでしょう。
そもそも、言い切る文とは
言い切る文というのは、先ほど挙げたような「最近の女子は流行に敏感だ」といった文をいいます。
特徴として「大きな主語」を用いて、その全員について(一括りにして)言及していることが多いです。
大きな主語「最近の女子」に対して、その全員が「流行に敏感である」という主張は正しくありません。全員が「流行に敏感である」訳ではありません。
私の祖母がテレビを見ながら、「最近の若い子は、少し顔が良ければカネ稼げると思っていて、頭が悪い」と言っていたときは、さすがに訂正を求めました。
どうすればいい?
「言い切り」をなくするためには、その文が本当に正確であるか考える必要があります。先ほどの例であれば、少し考えれば「流行に敏感でない女子もいる」ことに気付くはずです。
そのことの気付けば、あとは文章を訂正するだけです。
「最近の女子は流行に敏感である人が多い」
「最近、流行に敏感が女子たちが目立つ」
こうするだけで、ずいぶん印象が変わりませんか。
他にも「~傾向にある」「~という印象を受ける」「多くの人は~」という表現があります。一括りしている感じがしなくて良いですね。
テレビに出ている有名人は、「言い切りをしない」ということを特に意識しているように感じます。人に不快感を与えないことが非常に重要な職ですので、とくに気をつけているのだと私は考えます。
注意
とは言っても、本とか記事のタイトルなど、短かくてコンパクトなほうが良いなどの理由で、「言い切る文」をあえて使う場合もあります。
「言い切る文」が完全に悪、そうじゃない文が良いという両極端な話ではなく、時と場合に応じて使い分けをする必要があります。
日常生活においては、言い切らないほうが良い場面が多いと感じたので、記事のタイトルは「言い切る文をなくしましょう」にしました。
また、noteは一文が短いほうが見やすいと思う人も一定数いるので、言い切らない文を目指して「まわりくどい」文を作るよりは、多少言い切ってもいいからコンパクトな文を作る方が良いかもしれません。