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ゆめみ保健室のビジネスケアラー支援

従業員の介護による離職防止だけでなく、
従業員が仕事と介護の両立で苦しまないために。

従業員の平均年齢は30代前半というゆめみですが、介護に早くから備えることは必要。
ゆめみ保健室では昨年2024年に相談体制を整えました。


産業ケアマネジャーとは

ある日、弊社代表から依頼があります。
「産業ケアマネジャーと契約をして従業員の介護に備えたい」と。

初めて聞く「産業ケアマネジャー」というワードでした、新しい資格なんですね。
ケアマネジャーが産業界、つまり働く人のケアを目的とした資格ということを知り、検索して「ケアマネジャーを紡ぐ会」に出会いました。

連絡を取るとすぐ返信があり、オンラインで打ち合わせをすることに。今後について提案頂き、ゆめみ保健室としての対策を取ろうということになりました。

アンケートを取った結果

産業ケアマネジャーさんから「先ずはゆめみの介護の現状を把握する」ことを提案され、アンケートを取りました。

その回答から、ゆめみの介護現状ではまだ介護に直面している方はほぼなく、「備え期」であることがわかります。
そしてこのアンケートによって改めて知るゆめみの特徴、「介護することになってもゆめみを辞めないで済みそう」、つまりゆめみなら介護しながら働けるという回答が非常に多いことでした。

他の企業と比べて離職しないで済む会社という位置づけになります。だからこそ介護に備える、それが離職率の低下につながることだと確信しました。

介護の備えセミナーを開催

一方で課題もあります。
弊社はフルリモートが故に安易に自宅で介護できるという意識を持ってしまい、介護に追われてしまうということ。「家で働いているから面倒を見られるだろう」という考えに陥りやすいというのです。

そこで「介護の備えセミナー」を開催。
介護から離れてプロに任せるという考えが必要、一人で抱え込まないということ、産業ケアマネジャーさんからの言葉は強く響きました。

ゆめみ保健室の仕事と介護の両立支援

セミナーは反響がよく、従業員を介護からなるべく離すことの重要性も理解しました。

そして、ビジネスケアラー(介護者する方)が辞めることなく仕事を続けることができる環境づくりは会社に必要、ゆめみ保健室としてメンタル不調になる前にできることはあると思い体制を作ることにしました。

産業ケアマネジャーと共に相談体制づくり

一人で解決しようとしてしまう介護問題。
一人で悩まずに済むように介護が発生してからのフローを決めました。
そう、介護は突然やってきます。
知識の浅い人が焦った状態で判断し、わざわざ険しい道を歩まないために、そして「あなた一人の問題ではなく社会の問題」として扱うため、仕事と両立できる仕組みを作りました。

仕事と介護の両立支援ページを周知

体制が整ったところで「介護が必要になったら」という社内向けのページを作り、産業ケアマネジャーさんチェックの元、公開しました。
そこには介護が突然必要になっても慌てないで欲しいというメッセージを込めてあります。
また、介護が今は必要のない従業員向けにも現状チェックリストも公開。
親が元気なうちに備えることも必要なのですね。

また、厚生労働省でも介護休業制度のページがあり、わかりやすく動画や漫画で解説されています。

実例紹介

ページを周知してすぐAさんから連絡が入ります。
親の介護により時短に変えたいという相談でしたが、結果的には時短にしなくて済みました。

突然の介護による焦りで「仕事量を減らして親を看なければいけない」という考えが先に立ってしまったと、後に冷静さを取り戻したAさんがいいます。

介護では実の親という関係上、「親だから診ないといけない」という気持ちから介護から離れることが容易ではないのです。

ゆめみ保健室が個人の問題と思われがちな介護に介入しているのは、介護によるメンタル不調と、介護によるキャリアブレイクの対策をするためです。
特に介護では自身のキャリアを諦めることは少なくないのではないでしょうか。

また、今後も増えるビジネスケアラー(仕事と介護を両立する人)にとって「介護=ネガティブ」ではないと思ってもらいたい、そんな思いです。

ゆめみ保健室はこれからもビジネスケアラーに寄り添い、その人にあったキャリアの提案と、不安な気持ちを受け止める場所でありたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!

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