
自分がレプレゼンテーションされている、気もちよさを味わってしまったわたしは #魔女見習いをさがして #魔法玉は檸檬
全体
・わたしの友達が監修メンバーにいる?っていうくらいジェンダー描写監修済みの映画
・シスターフッドかつ、クソ男にはちゃんと怒りまくり、最高!
・プロの監督、製作陣が、現20代についてちゃんと向き合ったらこんな作品ができるんだ~すごい~自分がレプレゼンテーションされてるってやっばい気持ちいいな~
・理想と現実に描きかたうますぎ~
というかほぼ現実~
エンパワ映画
このツイートを読んで見に行くことにしました
『魔女見習いを探して』観賞。『おジャ魔女どれみ』に特に思い入れないけど、良くて驚いた…。魔法などない現実を生きるかつての子供たちに真剣にエールを送る、志の高い作品。おジャ魔女抜きにしても、酒が飲める歳の女性の友情を描いたアニメとして屈指の出来なのでは…?(飲酒シーンは本当に多い) pic.twitter.com/A0GCraxbrI
— ぬまがさワタリ@『ふしぎな昆虫大研究』 (@numagasa) November 16, 2020
『魔女見習いを探して』、何より3人の主人公の、普段アニメでほぼ見ない感じの「普通の女性」としての解像度の高さが良かったな。会社で(たぶん性差別もあり)燻ってるキャリア女性、特別支援教育に興味をもつオタク女子大生、ダメ男を切れない元気ガールと、アニメの主役としては画期的なのでは…。
— ぬまがさワタリ@『ふしぎな昆虫大研究』 (@numagasa) November 16, 2020
ーーー大ネタバレパレードーーー
よかったところ
・最初、まず冒頭から
女性差別の男社会のなかで、会社の経営が厳しくなったからフェアトレードをわかってないやつ扱いされて、都合よく飛ばされるミレ。
→はい、これはわかってる人がつくってる👏信頼決定
→圧倒的日本の女性差別社会について
https://t.co/FIgHcWs3qn日本のダイバーシティの低さには、大きな特徴がある。日本では、誕生から高校生ぐらいまでは男女格差がほぼなく、ランキングも堂々の世界1位だ。
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 8, 2019
しかしそこから一気にきな臭くなる。大学や大学院の就学比になると急に100位以下に後退してしまう。 pic.twitter.com/dztWvqFqjH
・主人公のミレちゃん「帰国子女は即戦力といって採用されたのに、
わたしはアメリカに在住してたのであって、アフリカじゃなかったし言語多いし、会社はなんにもわかってない!」👏その通り
フェアトレードの「ダンピング」よくない!さりげない専門用語いいね👏
・リアルタイムで視聴していたのはミレちゃんの一人だけ(しかもミレちゃんもアメリカ在住だったのでDVDでおっかけ)
・飲酒シーンのさりげない年確描写
(二十歳設定でもいいのに、わざと?レイカちゃんは最初は19歳描写)
ともすれば、「お酒飲まないやつは仲間じゃねぇ!」
と旧来の感覚で観客が受け取ってしまいそうなところをうまくフォロー
(よくいえば飲酒しないキャラがいてもよかったかも)
・ソラちゃんのキャラ👏
「親が二人とも教師だから、あまり考えず教師を目指してしまったが教育実習で迷い中」
教育実習で、発達支援が必要な生徒に気がいってしまったが、先輩の先生から「支援が必要なのこだけでなく、全体を見ろ」といわれてもやもや、もどかしさ
わたし、先生に向いてないかも…」
→あるある~👍️
その乗り越えかたも、LITALICOのような発達支援を長期的に支援できる塾へいく、という内容で現実的!
・レイカちゃんのお父さんエピソード
レイカちゃんのお父さんへの思いエピソードは長め❗️だけど、最後は「自分のために絵の修復師になる!」と宣言してよかった👏
お父さん、レイカちゃんは自分の子なのに(?)人違いだなんてほんとくそ!だな
・あいこちゃんって離婚した親の設定だったんだ。
わたしは覚えていなかったのはそれは幸せだったってことだ…
当時、どれみちゃんをみる五才くらいの子だと親が離婚しても事情に共感することもできず意味もわからず、つらかったけどあいこちゃんを拠り所にしてた子もいただろうな
・困ったことは魔法ではなくスマホで解決していく3人👏
(三人の住居の距離の遠さをSNSで、お金がなくても安いチケットをとる、急に居合わせた男への自己防衛のためのSNS検索など)
・ミレちゃんが謝り方を確認するために、どれみちゃんを見直すシーン最高👏
ここまでカラーのどれみちゃんは出てこなかった気がする(黒いシルエット)
・ミレ、レイカ、ソラの3人の中にも格差があるという描写👏👏👏
ぬけめない~
「二人は夢を叶えているけど、わたしはバイトだけで精一杯だし~おまけに男にせびられる生活だし…(プラットフォームで新幹線を3人で待ってるとき)
「二人とは違って頑張ったって手に入らない
のセリフ(病院でお父さんに会ったあと)
・ミレがレイカちゃんと東京で暮らす👏シスターフッド~~
・どれみちゃんたちはほぼ黒いシルエットでしか出てこない👏製作陣の覚悟と潔さ👏
・しかし、火山が噴火するようなアニメならではの描写や、目がおどったり、アニメの表現はどれみちゃんの時を思い出す、そのもの
登場する男たち
・登場する男が、基本クソオトコしかいない=しっかり怒りをあらわにできる👏
(現実世界ではクソオトコだとしても、怒りを露にできないが、アニメでクソオトコだとしっかり怒れる👏)
(奈良の大宮くんを除く)
・広島のクソオトコ(久保聖也)にミレがちゃんとなぐって合カギをとり、やり返す🤜🤜
→口調も優しいレイカちゃんに甘えているのが私もイライラしていたので、「プンプン😡」とかじゃなくて、「は?💢」という描写でよかった。
「【女】をなめんじゃないぜよ」という決め台詞にも製作陣の意図を感じる🔥
「【レイカ】をなめんじゃない!」ではなく【女】とするところにシスターフッド映画を製作陣も意図して目指してるのでは?と思った。
そしてわたしも映画館で拳🤜あげようかとおもった
・奈良の大宮くんのエピソード👏
個人的に一番新しく感じた🥰
たまたま行きの新幹線で三人と座席が近かったことから一緒に奈良や京都を回ることになった大宮くん。
その大宮くんのことを気になっているソラちゃんだが、SNSで検索すると、勝手に写真をアップしていることが判明。
「SNSの詮索はよくないよ」
「でも、私たちに一言アップする了承をとってもいいのでは?」の会話。現実に則してて泣いた~
残念ながら、いまの日本の状況では見知らぬ男性を警戒せざるを得ない。いわば自己防衛のためのSNS検索(ついていった女が悪い、といわれない日が早く来てほしい‼️)
「旅行での2日間だから楽しく過ごせたんだ。僕は長く付き合うとボロがでる」といってソラちゃんをフる!
ケアさせない男👏👏👏👏👏👏
ソラちゃんが大宮くんの「SNSで炎上した過去も知ってるよ、それでもこの2日間の目の前のあなたは素敵な人だったから(受け入れる)」といっても、言えるのはすごい!
・ミレちゃんが渡月橋で言った「告白は強要しないけど、でも後悔しないでね」というセリフもいい👏
・ミレの会社の後輩、矢部くんが、
ミレの人生のパートナーとしてサポートしたいから会社やめたんだよね、?
これは男女逆ならあるけど、このパターンはめずらしい👏👏👏👏👏
(ここは現実の世界とはやっぱり違うな、と思ってしまうけど、アニメであってもすごい描写だ👏よき)
・矢部くんがレイカちゃんのバイト先としてガールズバーを紹介しようとした時の軽蔑シーンかなり長め👏👏
→今までのアニメなら、「なにいってるの~プンプン(*≧∀≦*)」くらいなので、ちゃんと軽蔑するシーンが長くてよき
製作陣の意図を感じた👏👏👏
・どれみちゃんたちは最後は魔女にはならなかった、というのを知らなかった😲
「あれはどれみちゃんが魔法を使ってるのではなくて、どれみちゃんの性格の魔法だった」、「みんなにもそれぞれ魔法(=魅力?)があるというストーリー納得!
・魔法玉は梶井基次郎の「檸檬」
まじほしい
近代文学における「爆弾」といえば、梶井基次郎の代表作である短編『檸檬(れもん)』(1925年)を、どうしても思い出してしまう。これは、病気や借金という現実や、陰鬱な気持ちを抱えた人物が、果物屋で一つのレモンを購入し、それを握っていることで幸福な気持ちを味わうという物語である。なぜ幸福なのかは、その後レモンを爆弾に見立て、本屋に置いて去っていくラストによって理解できる。つまり、ここでのレモンとは彼にとって、日常を壊す爆弾だったということだ。我々は、いつでも日常を放棄してやるぞという、ささやかなテロリストを気取ることで、過酷な日常の奴隷であることから目を背けることができる。しかし、本当に爆弾を投げつけたらどうなるのだろうか。結局、それは大した効果などなく、自分だけが被害を受けてしまうのではないか。投げたい、投げられない。この葛藤もまた近代文学的テーマだ。
・誰一人として結婚したり子育て描写なくてよかった
ーちょっと気になったとこーーー
・帰国子女がちょーっとステレオタイプかも
(ミレちゃん、帰国子女だからハッキリ言う、という描写が一度でなく複数回あっただので)
・異性愛描写以外もあってもよかったかも、もう少し
(それでも、京都であのいい雰囲気になってフったり、「告白を強要しないけど後悔しない?」と枕詞をいれるなんて日本の映画では十分斬新だけども💮)
・レイカちゃんが広島弁だから、すずさん(この世界の片隅に)にちょっと重なる。それは意図してるの?なぜ広島出身なんだろう、まぁ意図してはないよね?さすがに
ーーーー総括ーーー
・旅行&飲酒映画としても👏
・やっぱりわたしの友達が監修にはいっているのでは?(2回目笑)
・アニメ界では、「生きのびるために(Breadwinner)」級かも
・うちら世代に都合がいい部分が多めだけど自己満足もたまにはいいよね?
いい気持ち~
以下共感した文章
魔女見習い、女性の監督だったわけですが、だからこそあんなに人物描写がリアルだったのか〜と納得。
— 生物系院生 (@biomasterchan) November 21, 2020
バリキャリで男に引っ張られる女とか、男の妄想の産物でしかないもんな。ミレさんめちゃくちゃリアルだった… pic.twitter.com/ICQFZMp6h2
https://t.co/rZsCinevjj「おジャ魔女好きの3人が同じタイミングで集まるなんて、運命みたいだね」
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 19, 2020
みたいなセリフがあるのだが、それはまさに、おジャ魔女が好きという気持ちだけでたまたま映画館に集った私たちのことを言っているようだった。
https://t.co/rZsCinevjjどんなに強く願っても叶わないことはあるし、勇気を振り絞ってもうまくいくとは限らない。
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 19, 2020
そんな私たちを過剰に励ますでもなく、突き放すでもなく、この映画は極めて現実的なラインでそっと背中を押してくれる
ほんとにそれな❗️https://t.co/rZsCinevjj
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 19, 2020
20周年記念作品においておジャ魔女を前面に出すのではなく、あの世界が好きだった人たちの心に宿る魔法の物語として昇華させた制作陣に、全身全霊のスタンディングオベーションを送りたい。
https://t.co/rZsCinevjj
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 19, 2020
ソラ(22)…大学4年生で教師を目指しているが教育実習で学校教育の実情を目の当たりにし理想と現実とのギャップに悩む。
ミレ(27)…ハキハキとした帰国子女で大手商社に勤めているが年功序列・男性中心の社内で「空気が読めない」と煙たがられ
設定がめちゃくちゃ現実的…
https://t.co/brPVPoSpvTあれから20年経ちました。みんなとうに魔法が実在しない事などわかってしまったし、夢も変わってしまった かもしれません。
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) November 19, 2020
レプレゼンテーションについて
前編
後編
それが自閉症であれ、シングルマザーといった家族構成であれ、テレビや映画を通じて自身のレプリゼンテーションを目にすることで「社会に自分の存在が見えている」、そんなメッセージを受け取ることができる。それがレプリゼンテーションの影響だ
もしあなたが、文化の中に簡単に自分を反映した物を見つけることができるとしたら、すごく頑張って想像してみてほしい。自分の姿を文化の中に見つけることができない人々にとって、ちょっとでもそれを見つけられることがどれだけ意味があるか。ビルボードやテレビ、雑誌、映画の中に自分自身(と同じカテゴリーに属する存在)を見つけるたびに、あなたはメッセージを受け取っている。あなたの存在は重要であると。あなたは国全体の物語の一部である。あなたには価値があると。
「アナタは社会の価値ある構成員である」というメッセージを受け取れない人々は「社会の主流から外れた場所で語られる、極端な物語や主張に耳を傾けるように」なり、より社会の分断を深める
わたしは(そういうアニメを知らないだけかもしれませんが)
20代、結婚しない、女性の3人組、旅行にいったり、時には性差別に怒ったり一緒に暮らしたりする人、
が出てくるアニメを見たことがなかったので、レプレゼンテーションされている気持ちになりました🎵
2022年1月追記
https://twitter.com/namapo_chan/status/1476833558744698881?t=Jc-hlTBgqGtO-KpINFs0sA&s=19
たしかに!と思った
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