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ちと落ち込んでいる人は必ず元気になれる映画、ひとりじゃない - ホントに死にたい人にはヤバい映画の理由 - 韓国映画『ハロー!? ゴースト』草稿
さっき見た速攻レビューです(ほぼネタバレ)
また、じっくり書きたい。
■ とにかく死にたい主人公(猟奇的な彼女などのチャ・テヒョン主演)
韓国映画『ハロー!? ゴースト』。
何度か自死行動したけど、何度も生き残るうちに霊に取りつかれ、次々と霊が増え、それら霊たちを成仏させなければ、死ぬことができなくなってしまった。
そこで、霊たちの願望を叶えるために奮闘する主人公の物語。
とにかく〝死にたい〟のである。
ツカミは幽霊ものにありがちなコメディ。
すでに亡くなった人々の人生を救い、霊の願望を叶えるうちに、主人公の生活そのものも変わっていく。
生活を変えるというのは、うつの心理学的治療のひとつでもあるし、ふむふむという感じで理にかなっている。
■ 素敵な女性と出逢って…は聞いた話と違う
ところが、ここからが違うわけだ。
物語上、ヒロインは必要なので仕方ないけど。
主人公は、素敵な女性と出逢ってしまう。
その女性もいろいろと抱えているのだが……。
この段階で、もう〝死にたいと思っているようなメンツ〟はさらに死にたくなるはずだ。
なにしろ、これまでの人生のなかで〝素敵な女性〟と出逢ったことなんてないわけで、出逢ったとしても住む世界がそもそも違うわけ。
ああ、なにもいいことない。
素敵な人? そんな人生なんてない。
ああ、死にたいと思う。
この映画、ヘタしたら〝自死願望〟増幅映画かと思ったくらい。
■ ラストのラストで〝生きる〟というメッセージ
しかーし、別の希望がある。
ここが、この映画の最大の高評価ポイントだろう。
最後の最後で、とある〝事実〟が判明し、
伏線大回収。
観客さんの〝ボロ泣き〟という評価も納得。
泣いた。
ひとりでも生きていけると思った。
これは元気が出る。
■ エンディングロールは超危険
しかーし、エンディングロールは〝死にたい〟と思っているメンツには、さらにキツイ。
幸せすぎる主人公に、やっぱ〝こんないいことないなんて自分にはない〟と、逆に涙が出た。
つらいよね。
■ ある意味では〝うつ〟判断できる映画でもある
まぁ、世の中はもともと生きづらいとして、家族のいない〝独り身〟はさらに別格である。それを容認する文化はまだまだ少なく、不寛容だ。
例えば、50代独身女性の「いまがいま一番幸せ」などのインタビューを読むと、それが本当でも強がりでも、なんか胸が痛む。
一方、男はどうだ。
最も心配なのは〝魔法使い〟たちだ。
20代ならまだまだ仲間もいっぱいいるけど、30、40代と減っていく。
さらに病気で亡くなる親友も。
この映画をみて、絶望を感じるのか。
希望を感じるのか。
わたくしは〝計画的自死〟がまだ心の奥にあるので、どっちかという〝絶望〟を感じてしまった。
※画像は生成AIです