ボクはやっと認知症のことがわかった
いろんな方から紹介されて
読んでみた。
認知症の先生が
ご自身も認知症になり
先生と
認知症になった当事者の立場から書かれていて
とても貴重な本。
母が
自分のことをよく
「ボケた。ボケた。」
と言うが
認知症は
ボケるとは
また、ちょっと違うかんじがする。
認知症になったからといって
いきなり生活できなくなっていくわけではなく
当たり前のようにできていたことが
ちょっとずつ
ちょっとずつできなくなる。
できなくなるから、フォローが必要。
なんでも
はじめてだと
分からないとびっくりすることばかり。
漠然と分からないって
千里みたいなもの。
千里の道も一歩と同じ。
なんでもそうだけど
分からない最初の一歩は
はじめは知ることから。
知ると
目の前の
なぜ?か分かってくる。
全部はすぐには理解できないし
気持ちもついていかないけど
知ることって大事だ。
以前
買い物帰りに
迷われている認知症のご高齢の方に遭遇したことがある。
私も両手に荷物を持っていて
警察へ一緒に行こうと思っても
その方が足が悪くて歩けない。
「大丈夫ですか?」
と立ち止まり
「大丈夫ですよ。」
と何人かの方が手伝ってくださり無事保護された。
たまたま居合わせ
自然に当たり前に出来る行動
その流れに
感謝と感動したのを思い出す。
私自身は認知症になった母には戸惑ってしまったけど
そこには
「なんで?」
じゃなく
立ち止まって
「大丈夫?」
が必要なんだと言う。
『ボクはやっと認知症のことがわかった』/長谷川和夫 犬熊律子 著/2019年
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