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新形態の気象ビジネス提案2 〜気象×飲食業型DR〜

外食産業での食品ロスの課題、気象アプローチが解決の一助になるかもしれません!

飲食店において、雨が降ったら来客数が伸びない、予約キャンセルが発生しやすい等、天候により来店動向が変動することが知られています。
また、季節・気温等による食嗜好の変化があることも明らかになっています。

ならばこれを分析して、気象データをインプットとする予測モデルを開発し、予測結果から、最適な材料発注量や仕込量を計画することができそうです。
併せて、オペレーション人員の最適化も可能だと思います。

…と、これだけだと、普通によくある需要予測サービスであり、気象予測を需要予測に翻訳して提供しているだけで、予測結果に応じたコントロールをするのは、結局オペレーションで忙しい飲食店…

ならば、そのコントロールの面倒を引き受けることができれば、もっと喜ばれるサービスになるんじゃないかと考えました。

この解として、デマンドレスポンス(以下、DR)の仕組みを導入してみるのはどうでしょう?
DRとは電力業界の用語で、供給量と需要量をバランスさせるために、供給力に需要側が合わせていく仕組みのことを指します。

飲食業型DRとは、例えば、
【来客数が少なくて食品ロスが多く出そうな時に、来客を促進するような施策が発動するサービス】
と考えます。

実現のイメージは、下図をご覧ください。
私たち(WeatherDataScience合同会社)が、飲食事業者のPOSデータやグルメサイトの予約データと、気象データや曜日データ等を掛け合わせて分析し、予測モデルを開発します。
スマホを通じて、お客様と飲食事業者とを繋ぐことができるホットペッパー等のグルメサイトのお力も必要です。

開発した予測モデルに気象予測データをインプットすると、需要予測結果を出力します。
どのような予測結果が返ってくれば、どのように集客したいというのは、あらかじめ決めておきます。
例えば、雨で客足が鈍りそうな予測の場合にグルメサイトを通じて、常連客へのクーポン発行や、スマホ位置情報から店舗近くにいる人へ雨宿りディナーを提案するジオターゲティング広告を出す等、いろんな来店誘導施策があると思います。

飲食業型DRイメージ

ポイントは、気象により需要がどうなるかの情報を提供するのでなく、どうなるかの予測に基づいて、グルメサイトと協力しながら飲食店が望んでいることの実現まで介入する。
つまり、
”気象がトリガーとなって発生したニーズに応えるところまで他業種と連携しながら担う”
というのが、既存にない『新形態の気象ビジネス』と言えるポイントと考えています。

食品ロス削減が叫ばれる昨今、また、光熱費の高騰で飲食事業者様が苦境の中、無駄・ロスのない効率的なエネルギー消費を支援することで生産性向上も実現でき、SDGs文脈においても意義ある革新的な取り組みになると思っています。

実証実験等のアイデアとして採用、もしくは、一緒に共創いただけるパートナー企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!

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