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KIFT,を終えて

古着屋であるがお店の名前が八百屋なので(紛らわしい)八百屋の日である8月8日を軸に今年は7日からKIFT,という名の催しを行いました。詳しくは前回の記事を。そして今日はその催しを終えて率直な感想をここに書き残しておきたいと思いPCに向かっています。今一度簡単におさらいをするとKIFT,とは寄付とGIFTを組み合わせたものであります。アーティストさんが自らの個展であげた収益を私のお店に寄付して下さって私はその金額をお客様へのGIFTに回したという内容でございます。

ことの始まりは私がコーヒー屋さんで「既にお代頂いております」という企画をやって延60人くらいの見知らぬ方にコーヒーを奢るというアホみたいなアクションを起こして喜んでくれた人が居て良かったなぁと思っていたらその企画を見て元々寄付に興味があったというアーティストのヒグチ氏がユニセフとか赤十字とか寄付先は数多あれど自分の目で最後まで見届けるのもいいじゃないかと私にお声がけ頂き今回のような成り行きになったわけです。

お話を頂いてから二人でどうしようかと考えせっかくならとエンターテイメント制を持たせ昭和ならではのクジ引きにしようとGIFTをクジに詰め込みお客様にお会計時にクジを引いてもらいその場で出たサービスを受けられるというものにしました。

当日お客様2名のお会計が終わった時点でヒグチ氏が「もうやって良かったです。満たされてます。」と言ってくれて私も嬉しかったのを覚えています。二人で考えたGIFTはハズレ無しの当たりクジのみで絶対これ嬉しいよね。しか入れてないので正直なところお客様に喜んでもらえるのは私の中では当たり前でした。クジの内容を公開すると来店数が増えたりそれ目当ての来店が増えそうだったので内容は一切伏せて、催しの告知も前日に行いました。混むとは思っていませんが密を避ける為に最善をとったという形です。

しかしどちらかというとヒグチ氏にとってより良い着地点はどこなのか。という方が不安でヒグチ氏がやって良かったと思える設計が大事でした。

当日彼の作品を展示して頂き作品集を置いてクジを引いたお客様には名刺も渡す。少なくとも彼を知っていただく事は出来たのかなと思います。そしてこんな活動をしているというインパクトはあったと思います。自分の作品の収益が誰かの幸せになるのならこんなに嬉しい事はないと今回立ち上がってくれたわけです。それなりの宣伝もしなくちゃやった意味もありません笑

お会計時に本人と話して経緯や考えを聞いて更に理解を深め素直に喜んでいただけたかと思います。途中飲食店の方も見えてお買い物して頂きウチでもやりたいなぁと言っていただけたのは嬉しかったです。私たち二人でも言っていたのですが誰かが他で同じ行動を起こしてくれたら200%成功ですね。とやる前から言っておりました。同商圏で同じような取り組みがたくさん生まれると日常の買い物が豊かになり驚きと喜びで溢れお店に行く楽しみが増えたらいいなと願っています。

何かに繋がることに意味がありこれっきりで終わることのないようにこの先も派生を期待し私自身もまた何か楽しんでいただける仕組みや活動を起こしていきたいなと思っています。イベントと言われるようなありふれた手法には興味がなくてまだ誰も見ぬ新しい価値を探すことに意味を見いだしているのでなかなかポンポンアイデアも降ってきませんが新しい何かにはいつもアンテナを張っているので皆様に楽しんで頂けるようこの先もどうか見守って下さい。よろしくお願いいたします。

催しが終わってヒグチ氏とも話しましたが結果大成功のうちに幕を閉じたと思っています。予想を超えて来店があった為三日目は先着2名様になってしまったのが誤算でしたが私は何よりもヒグチ氏に感謝と敬意を表したいと思います。本当にありがとうございました。

時代は変わり今まで通りにはいかないことも増えて、また戻るだろう、戻ったらこうしようって考えている方もいるかと思いますがやはり今、この状況で出来る事、この状況でなければ出来ないこと、この状況の中できることが何かあるんだと思います。今までは気づかなかった当たり前の中にこの大変な時だからこそ打てる手があるんだと思います。他人や国に頼るのではなく自らの手でこの難曲を突破しなければ未来はない。私はそんな想いで日々闘っています。待っていてもお客さんが来てくれるお店ではないのでどこよりも考え行動し結果を見て判断し軌道修正をする。その繰り返しです。自分で選んでこの地でお店を始めたからには言い訳も何も出来ません。どんな状況であろうが見つけてもらえるよう努力をやめず来てくれるお客様には楽しんでいただきたい。その想い一つです。

まだまだトンネルの先の光は見えませんが全力でペダルを漕ぎ続けます。

何を言っているんでしょうか。よくわかりません。また次回!


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