天才たちの柔(やわら)
あまりスポーツのことには詳しくないのだが、
スポーツ選手のスーパープレーをまとめた動画をたまに見る。
少しだけ、サッカーをしたことがあるので動画を見るのだが、
中村俊輔選手のプレーを興味深く見ていた。
中村選手と言えば、フリーキックと言っても過言ではない。
その左足から繰り出されるシュートは、芸術的ですらある。
フリーキックに隠れて目立たないが、実はパスでも高度な技を持っている。
共通するのは、ふわっとした、ということだろう。
フリーキックでは、突き刺さるというよりはふわっとゴールに吸い込まれるような印象を持つ。
また、パスでも味方がボールを扱いやすいところにちょうど良く置くようなものが多い気がした。
柔よく剛を制す、という言葉があるが、まさにその言葉どおりの選手かも知れない。
野球のイチロー選手も、筋肉をつけるようなトレーニングはせず、ずっとストレッチをしているらしい。これも中村選手と共通するものがあるかもしれない。
ひょっとすると、この柔(やわら)日本人の特性でもあるかもしれない。
柔軟な心、技、体を持つことは、何もスポーツ選手だけが必要なのではない。
我々も彼等に学ぶことは多いはずだ。