思い入れが強すぎるほどやってしまう伝え方
つい先日、こんな出来事がありました。
場所は京都の中心地、四条烏丸。時刻はお昼の12時。
それはそれは快晴で気温も暑すぎず寒すぎず。
(今日のお昼は何にしよーかなー、せっかく四条まで来たからオシャレなカフェで…)なんてルンルン気分でひとり信号待ちをしていたところ、
ひとりのご婦人が声を掛けてこられました。
「あのーちょっといいですか?」
私、よく道を尋ねられるので、こちらのご婦人も旅行者かな?と思ったのですが、今回はちょっと違いました。
婦人:3分だけ時間いただけませんか?
私:???
婦人:私、過越祭のことをみなさんに知ってほしくてお伝えしてる者なんですけど、ちょっとお話聞いていただけませんか?
私:(スギコシ、、、?よくわからないけど、そういう系ね、、、)あー、すみません、今忙しくて。
婦人:(それでも続ける婦人)あのね、過越祭っていうのは〜
とまぁ、本当に3分間しゃべり続けた婦人(その度胸には感心!)。
後から調べたら過越祭っていうのは、ユダヤ教の祭日のひとつで、彼らにとってはとても意味のある記念日らしいんですが、あの時の私には婦人が話していた内容はまったく耳に入らず。とにかく一生懸命に話し続ける婦人の顔が残るのみ。
なぜ婦人の話は私の耳に入らなかったのか?
なぜ過越祭の良さを私は理解できなかったのか?
それは婦人の過越祭に対する思い入れが強すぎたからです。
信号待ちをしている時に、見ず知らずの人から突然、過越祭の話をされるという特殊な例題を出してますが笑、
掃除機を探しに行った家電量販店で店員さんからダイソンをお勧めされる場合も、
子供の学習塾の説明会に行って講師から夏期講習の話を聞くときも同じです。
意識したいのは、
product is〜ではなくて、
product does〜。
これ、私もちゃんと意識してないとついやってしまう。
もしかしたらその伝え方、相手に何も響いてないかもしれませんよ?
Let's think!(柊一颯ふう)