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「暦・カレンダー生活に関するエトセトラ」(第6回)「12月下旬~1月上旬についての小話」)


「冬至」(とうじ)

 「冬至」は二十四節気のひとつで、「大雪」(たいせつ)と「小寒」の間にあたります。

 二十四節気の各節気は約15日間ずつありますが、かぼちゃ料理を食べたり、動物園でカピバラがゆず湯に入ったりする行事を行う冬至の日は、冬至に入る日を指しています。

 冬至の日はいつかというと、固定ではなく毎年変動し、12月21日頃にあたりますが、2022年の場合は12月22日が冬至でした。

 というのも二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、1日程度前後することがあるからです。

 また冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなり、日照時間が最も短くなる日です。

 冬至の日の日照時間を、夏至(6月21日頃)と比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があります。


「クリスマス」

 クリスマスは、約2000年前にイエス・キリストが聖母マリアのもとに生を受けたことをお祝いする日です。

 ただ、12月25日はキリストの誕生日というわけではなく、しかも新約聖書にはキリストの誕生日に関する記録は残されていません。

 そのためクリスマスは、厳密には「キリストが生まれてきたことをお祝いする日」ということになります。


「仕事納め」(しごとおさめ)、「御用納め」(ごようおさめ)


Ⅰ「御用納め」について

「御用納め」(ごようおさめ)は、主に年末に使用される日本の表現です。この言葉は、仕事や用事などを年の瀬に片付け、年末の準備を整えることを指します。具体的には、仕事や業務上の用事を年内に終わらせ、年が明ける新年に向けて準備を整えることを意味します。

この表現は、一般的にビジネスや仕事環境で使用され、年末の繁忙期を迎える前に、未処理の仕事を片付け、年始に向けてのスムーズなスタートを目指す意味が込められています。また、個人的な用務や家庭の整理整頓にも使われることがあります。

「御用納め」は、言葉通りには、「ご用(仕事や用事)を納める(終える)」といった意味があり、日本独特の表現として広く使われています。

Ⅱ「御用納め」と「仕事納め」は意味上の違いについて

「御用納め」と「仕事納め」は、基本的な意味では非常に似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。両者とも、仕事や用事を終わらせることを指していますが、用語の使われ方や文脈によって、異なる印象を与えることがあります。

  1. 「御用納め」:

    • 「御用」は、敬称を表す「ご」を伴った言葉で、「ご用意」「ご用命」などの表現で敬意を表します。

    • 「御用納め」は、より丁寧で尊重の意味を含む表現であり、仕事や用事を非常に丁寧かつ厳粛に終える様子を表現します。また、公的な仕事や公の場での用事を指すことが多いです。

  2. 「仕事納め」:

    • 「仕事納め」は、比較的一般的で、仕事や用事を終えることを指します。厳粛なニュアンスは「御用納め」ほどではありません。

    • 「仕事納め」は、ビジネス環境や個人の日常生活で幅広く使用され、あまり堅苦しさを感じさせない表現です。一般的な日本語でよく使われます。

総じて言えることは、「御用納め」がより丁寧で、尊重を込めた表現であるのに対し、「仕事納め」は一般的かつカジュアルな表現であるという点です。文脈によって使い分けることが求められる場合もあります。

Ⅲ 官公庁の場合には「御用納め」と言う場合が多い

官公庁や公的な場での文化や言葉づかいは、一般のビジネス環境や個人の日常とは異なることがあります。官公庁では、伝統や格式を重視する傾向があり、敬意や丁寧さを表す表現が好まれることがあります。

そのため、「御用納め」が官公庁や公的な場で使用され、仕事や用事を終える際においても、より丁寧で格式のある表現として選ばれることが多いです。このような用語の選択は、組織文化や社会の慣習によるもので、尊敬や謙虚さを示すために敬称を含む表現が好まれることがあります。

Ⅳ「12月31日が年内最終出勤日で、1月1日が新年最初の出勤日の場合について」

一般的には、「仕事納め」は通常の業務日で最後の出勤日を指す表現であり、通常の勤務日でない場合、例えば12月31日が年内最終出勤日であっても、特にその日を「仕事納め」と呼ぶことは少ないかもしれません。

「仕事納め」は、通常の業務日の終わりを示す表現として使われることが一般的で、通常の業務日でない日には適用されないことがあります。ただし、組織や業界によっては異なる慣習が存在する可能性があります。
特に年末年始の休暇期間は、多くの場合が非常に特殊であり、それに合わせて異なる表現が使われることがあります。例えば、12月31日が仕事の最終日であっても、「年末の仕事納め」といった表現が使われることもあります。


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