マガジンのカバー画像

社会言語学関連記事集成 「つれづれなる言の葉の窓辺」

68
当noteにおいて2023年5月以降に公表したエッセイのうち、社会言語学関連の記事やクイズ・言語に関する練習問題などをまとめてみました。なお、当マガジンに掲載されているエッセイの…
当マガジンにおきましては、新しい記事やクイズ・問題の執筆が完了次第、随時、該当する新作を追加してい…
¥1,200
運営しているクリエイター

記事一覧

人名や企業名だけでなく、コンテンツにも使用される「~さん」

広告代理店における「さん」付けの文化について 広告代理店のビジネス文化には、クライアント…

150

漢字の読み方の中にある「唐音」について

唐音(とうおん)について 唐音は日本語における音読みの中で特異な存在であり、その背後には…

200

過去の事象において使用される「非過去形」について-TV放送の場合を例に-

今回は、テレビ放送やスポーツ番組で「過去の事象に非過去形を使用する」現象について、詳しく…

150

「ドン・キホーテ」なのか? それとも「ドンキ・ホーテ」なのか?

今回は、「ドン・キホーテ」や「マクドナルド」といった名称の背景、区切り方、発音の変化につ…

150

「学校教育においてアメリカ英語が優勢な国々と、イギリス英語が優勢な国々との比較」

Ⅰ「学校教育においてアメリカ英語が優勢な国々ついて」 まず第Ⅰ章では、それぞれの地域につ…

200

さまざまな意味やニュアンスを持つ日本語の「はい」

今回は、日本語の「はい」が持つ意味とニュアンスの変化を、具体例や背景情報とともに考えてい…

150

意外にも非常に間違いやすい「数の数え方の単位」の例

日本語には独特の「助数詞」が存在し、物や生き物を数える際に使います。助数詞は「形状・性質・用途・文化的背景」などに基づいて選ばれます。この画像に示された「助数詞」は、さまざまなものに対応しています。 1列目(左端)1. 鳥居(とりい) → 基(き) 意味:神社の入り口にある門のような構造物です。 数え方の理由:「基(き)」は建造物の土台や基礎部分を表す言葉です。鳥居は1基、2基と数えます。 例:鳥居が2つある → 「鳥居が**2基(にき)**ある」 2. イカ →

¥150

「パーティション」ではなく「パーテーション」と表記されている「partition」

今回は、「パーテーション」というカタカナ語表記の興味深い点について詳しく掘り下げて考えて…

200

「母国語(母語)で博士論文が書くことのできることの意義と問題点について-日本語の場…

今回は、母国語で博士課程まで学べる環境の重要性や、それを可能にしている日本の特殊性につい…

100

「越える」と「超える」の使い分けの基準について

今回は、「越える」と「超える」の違いについて、さらに深く掘り下げて考えていきます。それぞ…

150

「ラテン語文法とは異なる道を歩むようになっていった英語文法」

今回は、英語文法がラテン文法の影響を受けた背景と、その後の離脱の過程について考えていきま…

150

「本音を言うのを避けて、相手への配慮に重点を置く場合の日本語コミュニケーションの…

話し相手に対する形式的な問いかけと定型的な返答は、日本的なコミュニケーションの文化的特徴…

100

「日本語の方言分布状況について、あらためて考えてみましょう」

日本語のアクセント体系は、非常に精緻で地域ごとに異なる特徴を持っています。この分布図は、…

150

辞書によって語義や解釈が異なる「たたずむ」という動詞

今回は、「たたずむ(佇む)」という動詞とその使い方に関する違和感の問題を、詳しく考えていきたいと思います。 1. 「たたずむ」の基本的な意味各辞書の定義を統合すると、「たたずむ」とは、一時的にその場に立ち止まり、動かずにいることという共通点が浮かび上がります。この基本的な意味をいくつかの観点から分析します: (1) 行動としての「立ち止まる」 「たたずむ」は、人や物が「その場に立ち止まる」行為を含意します。ここで重要なのは、「立ち」という動作が暗黙的に含まれている点です

¥150