【日記】ウエストサイドストーリーを観て、映画の余韻に浸る
今日はスピルバーグ監督作の「ウエストサイドストーリー」を観に行った。13:00からの回だ。
映画館に入るとすでに、マイク・ミルズの新作「カモンカモン」のフライヤーがある。よく観るといろんなパターンのデザインがあるみたいだ。あまりに素敵だし、なにしろ敬愛する俳優ホアキンフェニックスを拝みたいので、2パターン頂戴する。4月公開とのこと。楽しみだ。
正直、ミュージカル映画はどちらかと言えば苦手である。ウエストサイド物語のストーリー自体もだいぶ昔に観て以来。あまり覚えていないし当時楽しめた記憶もない。だがスピルバーグ作品となればスルーするわけにもいかない。大した期待もせずに観た。
もうこれが傑作だった。
この映画を観られたことの感動の余韻に浸りたくて、劇場内が明るくなった後もしばらく映画館の座席でぼーっとしそうになった。
やはりこれは紛れもなく、スピルバーグの映画だ。
私を含め多くの同時代の大人たちは若い頃(私は幼い頃だったが)からスピルバーグ作品と共に大人になってきたのだ。映画的な楽しさ、刺激、快楽。映画の原風景ともいうべき魅力が詰まっていた。物語そのものも、長年愛される名作というだけあり改めて素晴らしい。夢と希望に溢れた若者たちを描くときの光の演出、反転してアメリカの暗部を描く影の効果。映像で、音でそれらを魅せてくれるこの作品に私個人的には文句のつけようはないと感じた。
大音量で聴く音楽と華麗でエネルギッシュなダンスに、役者たちの生き生きとした表情。それを観られただけで自然と涙が溢れてきてしまう。
ああ、本当に観てよかった。
館内は70代ぐらいのマダムの姿が多かったように思う。後ろにいた二人組の女性は「素晴らしかったですね」と声を掛け合い、とても満足そうにしていた。
劇場を出ると、そのまま売店へ行き、パンフレットを買って帰宅した。
今回はメイキングブックということで高価ではあったがこのボリュームなら仕方ない。しばらくはこの映画の続きだと思って楽しもう。
今日は本当にいい一日になった。
良い映画を観た1日は絶対にいい1日になるのだ。
そういえば、配信でも観たいものが山積みだ。
毎日何かしらの海外ドラマを観たり、気になる旧作の映画を観たりもしているが、私のようなバイト程度の仕事しかしていない時間的余裕のある人間でさえこのコンテンツの多さには最近ついていけそうもないと思えている。
一体全体皆はどうしているのだろうと不思議だ。
それに、ウエストサイドストーリーのような素晴らしい作品に触れてしまった今、この余韻にしばらく浸りたくもなっている。
最近はどんどん新しい作品が配信でどんどん出てきて嬉しくてたまらない反面でつくづく「消費する」のは嫌だなとも思えている。
一作一作噛み締めて、掘り下げていきたいのだ。もう少しスローペースで楽しんでもいいかもしれない。と言いつつ、やっぱり観てしまうのだろうな。
そういえば、今読んでいる「十二神将変」というのがとてつもない面白さで困っている。
困ることは別にないのだが、とにかくこれも早く読み進めたい。
当たり前のことだが、時間は有限だ。
触れる情報の取捨選択をすることも重要だと感じる今日この頃である。
2022.2.18の日記