コーチング集客できない人は、クライアント選定を間違えている!3日間限定公開(2/3)
このnoteは「コーチング集客うまくいかない人の言動9選と打開策」という3日間限定公開の記事、2日目です。
はじめに
「コーチング業界と個人コーチの行末が悩ましい」
3日間noteを書くに至った背景を書いてます。
1日目の記事「集客の流れには型があるって知ってますか?」
誰の、どんな問題を、どう解決するのか?
プロコーチの資格をとった後、まず「誰の」を決めていますか?
これが、めちゃくちゃ重要なんです。
どのようなお客様に届けるか?をきちんと定めないままに、良さそうな先輩コーチの集客文言をコピぺした結果、新米コーチのクライアント募集でよく見かけるのは、こんな文面です。
✔︎自分らしく最高の人生を叶えたい人
✔︎やりたいこと・自分にできること・強みが分からない人
✔︎生きる目的や使命を明確にしたい人
✔︎望む未来を明確にして、前向きに生きたい人
✔︎自分に自信がないけど、変わりたいと思っている人
✔︎今抱えているモヤモヤを言語化して前に進みたい人
ぱっと見、全然わるくないですよね。プロコーチなら皆こういう人を募集するでしょう。私も5-6年前はこのような書き方をしていました(今も残ってるかも)。
当時は、こういうことを書いてる人が少なかったんですよね。いつの間にか、先輩の見よう見まねで、ほとんどのコーチが同じような募集文言を書くようになりました。
なので、お客様からすると「おはようございます!」と言われているのと同じなんです。どの人も「おはよう!おはよう!(同じこと)言ってるな。」という感じで、誰一人として印象に残りません。
お客様は決めなきゃいけないの?
という議論も、湧いてきそうですよね。
結論から言うと、決めたほうがいいです。あなたが、国民的な存在でない限り、決めた方がいいです。
私の前職はトヨタ自動車宣伝部です。世界一の自動車メーカーなら、「車欲しい人買いに来て!(おはよう!)」でも人が集まるでしょう。それは、圧倒的な知名度と商品バリーエーション、そして信頼が既にあるからです。
私たちが囲まれている市場は、noteというたった一つの媒体でも、【コーチング モニター/クライアント募集】と検索すると1000件以上の記事がヒットする状況です。資格取得まもない、無名・無実績のあなたが、1000記事のうちの1記事で「悩みがある人全員来て!(おはよう!)」といったところで、誰も反応する人はいません。
どうやってお客様を決めたらいいの?
結論、「あなたが語る資格のある領域で悩んでいる人」をお客様にしてください。
数多いるプロコーチの中で、あなたがお客様を助けられるのは、紛れもなく、実際に自分が乗り越えてきた領域、磨き上げてきた領域、人より詳しい領域です。
私がコーチングを学んだCTIの教えには、「人はもともと創造力と才知にあふれ、
欠けるところのない存在である」という礎があり、「人は、その人として生きていく力を持っている」と信じて関わります。
その観点から見ると、「お客様を助けるなんておこがましい、、、」となりそうですが、本人がすべて解決できているなら、世の中にコーチは必要ありません。
というより、お客様は自分で解決する力を持っているけれど、”今は”その力をうまく使えていない”というところに注目して欲しいのです。
また、”自分が乗り越えてきた領域”というと、「じゃあ、プロ野球選手のコーチは、プロ野球出身じゃないといけないのか?」疑問に思うかもしれませんが、そんなことはありません。その人が必要だ!というものを、そのコーチが持っていれば良いって話です。
ただ、資格取得後まもないコーチが、プロ野球選手をコーチングしたい!と思ったとして、相手に選ばれる存在になれるでしょうか。
やはり、それなりの鍛錬期間と実績とご縁が必要になることでしょう。
ですから、新米コーチの間は、まず自分の乗り越えてきたことを棚卸しすることから始めてください。
どんな風に棚卸しをしたらいいの?
人生の中で、マイナスからニュートラル以上に戻した事柄を探してください。できる限りたくさん、洗い出してみてください。
例えば、
「産前17kg太ったけど、産後1年で20kg戻した」
とか
「パワハラにあって適応障害になったけど、天職に出会って自分を取り戻した」
とか
「家族が不仲だったけど、結婚式を境に和解し、仲良し家族に変わった」
とか
「不妊治療中に3度流産したけど、食事と運動を改善したら2度の出産が叶った」
とか
とか、そういう超絶リアルで、些細なものでいいんです。
ちなみに↑は全て私の事例。
本来は、
産前のうちに体重管理を完璧にした人の方が素晴らしいし
職場の人間関係で苦労しない人格と人柄を持っている方が素晴らしいし
不仲になったことのない家族の方が素晴らしいし
不妊治療の必要がない体で出産できた人が素晴らしい
はずです。
でも、人が他人に強烈に惹かれるのは、やっぱりマイナスから這い上がるストーリーなのです。初めからお金持ちの家に生まれた人には、誰も惹かれません。
人生の落差(ギャップ)が大きければ大きいほど、うまくいかなくてもがき苦しんでいる期間が長ければ長いほど、「どうやって解決したんだろう??」と興味が湧き、惹き込まれてしまうものです。このあたりの話は、人間の深層心理が関係しているので、また別のnoteで解説しますね。
なので、マイナスからニュートラルに戻したものを、あなたの人生の中で探してみてください!
結局、お客様はどう決めるの?
棚卸した「乗り越えたテーマ」の中で、困っているお客様の数が多くて、解決できる人が少ないものを選んでください。
それをやりたいか、やりたくないか?は一旦横に置いてください。後から扱いますから。(明日以降のnoteで)
私の例でいうと、…悲しいかな
「パワハラにあって適応障害になったけど、天職に出会って自分を取り戻した」
が、困っている人の数が多いのに、対応している人が少ないものでした。
需給のバランスはどう調べればいいか?というと、ちょっとマーケターぽくなってしまうのですが、手っ取り早くやるなら、キーワード検索数に対して、検索結果の数が少ないものを選定すれば良いのです。闇雲に検索するのではなく、あくまで自分がマイナスからニュートラルに戻したテーマについて、です。
例えば、私がプロコーチで独立した直後の2018年あたりは、ビジネスYoutuberが注目されている時代でした。私の経歴も会社員で、ずっとやってきたこともビジネスだったので、Youtubeの中で、この検索を行いました。(こういうツールを使うとすぐ出てきます。詳しく知りたい方はYoutubeでたくさん使い方の動画上がってます)
「パワハラ 上司」は、なぜ検索数が多いのに、対策動画は少ないんだろう?と疑問に思い、猛烈に調べまして、ある結論に至りました。
どうやら、動画を作ってあげたとて「広告課金対象にならない」から、のようでした。私は、広告課金で稼ごうとは思っていなかったので、とにかく自分が乗り越えた領域で困っている人を助けようと、”パワハラ上司”の対策をテーマに動画を1本あげてみました。
すると、瞬く間に10万再生を越え、現在では16万再生になっています。
そしてコーチングの問い合わせフォームも爆発しました。毎月○十件、相談に乗って欲しいという声が集まる事態になったのです。
正直、こんなに反響があるとは思わず、たじろぎました。フォームを開けてみると、年齢も職業も国籍もびっくりするくらい多種多様でした。こんなに困ってる人たちで溢れかえってるなんて知りませんでした。
どうしよう、、、だって私は、パワハラ対策の専門家でもなんでもありません。弁護士でもなければ、労働局でもないし、コンプライアンス事務局の経験もないし、人事でもない。でも、当事者として考えに考え抜いて、動いて、乗り越えた経験がある。そんな自分に何ができるっていうんだろう?と、1週間ほど寝かせました。
入り口の悩みはさておき、コーチングで扱う本質は同じだった
さすがに全ての人は対応ができなかったので、お詫びのメッセージを送りつつ、まずは、私と同じ大企業出身の同世代の方からお話をさせていただくことにしました。
パワハラの専門家ではなく、プロコーチであることをご理解いただいた上で、お話を伺っていくと、あら不思議。人生の転機に悩む、いつものクライアントさんとなんら変わりがありませんでした。相当な人数を受け入れていたので、朝から晩まで、ひたすらコーチング漬けになる日々を、1年くらい送りました。
一番の気づきは、悩みの入り口には様々あるものの、人の悩みの根源や本質というのは、共通していることでした。
そうして出会ったクライアントさんたちは、みるみる人生の難題をご自身の力で乗り越え、イキイキと生きて働ける場所を自ら創ったり、探したりして、どんどん卒業していきました。
同時に「友達が人生に悩んでいるので、相談に乗ってあげて欲しい」と、ご紹介の数が増えていき、いつの間にかパワハラ上司に悩むクライアントのお問い合わせ件数は落ち着いていきました。(たった1本、4年前の動画ですが、いまだに月に数件お問い合わせ入ります。私の動画が走ったので、同じ内容を真似てあげる人も多発していましたね。)
すると、だんだん、私にとって相性の良いお客様像が見えてきたんですよね。実績もいい感じで積み上がってきて。すると、雪だるま式に、出会いたいお客様に、出会いたいだけ、出会えるようになっていきました。このあたりの話は、また次のnoteでさせていただきますね。
そんなこんなで、実績ゼロ、伝手ゼロ、スキルもないコーチ独立直後に、私がお客様を選定した方法を紹介しました。
実績と実力が伴った今は、届けたい人にだけ
ここまで書くと、せっかくプロコーチになったのだから、需要供給のバランスとかではなく、自分が一番届けたい人に届けたい!というお気持ちがあることもよーくわかります。それができる状況・環境であれば、ぜひそうしてください。
一方で、あなたを選ぶお客様側にも、意見があります。
「なぜ、あなたを選ばないといけないの?」
「数多いるたくさんのコーチじゃなくて、あなたを選ぶメリットは何?」
この問いに、お客様の心を強く動かす”何か”を届けられる人の元には、必ずやお客様はついてするでしょう。
今なら、私もできます。
というか、得意になってきました。
でも、それが難しい、独立直後の何もないあなたであれば、まずは、自分が乗り越えた領域で、今もなお本当に困っているのに、対応してくれる人が少ないテーマに手を差し伸べてみてください。
きっと、自分の選り好みがなんだったんだろう?と思うほど、尊い出会いが広がっていますよ。
ーーーーー
今日も長文をお読みくださり、ありがとうございました!!
1日目の記事「集客の流れには型があるって知ってますか?」
はじめに
「コーチング業界と個人コーチの行末が悩ましい」
3日間noteを書くに至った背景を書いてます。