嵐が丘
僕の立ち位置は、ずっと隅っこで、ずっと最後の方だった。
カッコよくない、頭も悪い、運動神経も鈍い。ちなみにクラスで席替えがあれば、決まって窓際か最後列。
なぜか自然と、いつだって背中を丸めて下を向いて、目立たないようにしてきた。
みんなから後ろ指を刺されているような気がしたから。
こんな話をよく聞く。子どもの頃は誰からも相手にされなかった。それでも夢を捨てず、努力を重ね、アッと驚くような偉業を成し遂げる大人になった、と。
そんなこと、ホントにあるんだろうか。
いまの僕には信じられない。まるで現実味がない。
でも、このままじゃダメだって、ずっと思ってる。悔しいって、ずっと思ってる。
この気持ちを忘れないように、この日記を書いている。激しいビートを聴きながら。
いつか、きっと、僕も。
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