カップラーメンは食べたくない気分
昨日は、一箱本屋の本を搬入してから、美容院に行った。
すべて終わってから、最寄りの駅で降りる。ちらりと時計を確認すると、もう短い針が8時を指し示すところだった。
「もう遅いし、こんな日はごはん、つくりたくな〜い!」
ま、こんな日があってもいいよね、と通り道のコンビニのドアを開ける。向かうはカップラーメンコーナー。
いざカップラーメンと対峙してみると、右に左に目がうようよしてしまう。
さて、どれが食べたいんだ、私は?
棚の前を何度もちょこまか往復する姿は、さながら蟹のようでなんともたどたどしい。
これもちがう、あれもちがう。ううっ。どれだどれだ。
……カップラーメンの気分じゃない。いやそもそも外のご飯、食べたくないかも?
味覚が変わった?
気づいてしまった。
ひょっとして、味覚が、変わった……!?
思えば、最近は自炊ばかりしていて、外のご飯を食べていなかった。しかも、ここ数ヶ月は白米を玄米にしたり、肉や魚を食べる頻度を減らしたりと、ゆるヴィーガン生活を送っていた。
そんな食生活をしていたせいか、カップラーメンやコンビニご飯の味を想像しても、あまりそそられなくなった。味が濃く感じられて、食べたいと思えなくなったらしい。
きっと身体には良いことのはず。けれど、困るのは、作るのがめんどくさいとき。
え、どうしよう?
簡単カルボナーラうどん
悩んだ末に、手に取ったのは、うどんとカルボナーラのレトルトパスタソースだった。
うん、これなら、味覚的にギリギリセーフかも。ソースの量も調整できるし。
そして、夜ご飯は「カルボナーラうどん」になった。
家に残っていたほうれん草を少し足して、全部まとめてチン。5分もあれば完成!さくっとおいしくいただきました。
そういえば、有川ひろさんの小説「植物図鑑」でも、主人公さやかが居酒屋で自分の味覚の変化に気づくシーンがある。
(持っている人は読んでみてね)
小説の中の話かと思っていたけど、食生活が変わると、簡単に味覚も変わるんだ。
人間って適応能力高いなぁ〜。そう実感した夜だった。