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花組公演「Jubilee」ゆるい感想
Jubilee
良かった……
永久輝さん、星空さんのお披露目らしい、新しい花組の魅力溢れる明るいレヴューで本当に楽しかったです!!
退団者の皆さんへ向ける愛溢れる要素もあり……
綺城さんファンとしては、こんな素敵な作品で男役集大成を観ることができて、私はなんて幸せなんだろうと。
稲葉先生に、肉のたかさごの東京やき豚を贈りたいです。
今回はクラシックのアレンジ曲が多く、何かの折に演奏したり聴くことがあれば、きっとこの花組公演のことも思い出すのだろうなと思います。
Introduction(ファンファーレ)
希波さんの角笛から穏やかに始まった……と思ったら、綺城さんが美羽さんと踊ってる~!!!!!好き~!!!!!!
歌ではなく踊りで、これから始まる希望に満ち溢れた未来、夜明け、新たなプリンスを待ち望んでいる様子を表現されているのかなと、いつも伸びやかに踊られるお二人にうっとりしています。
Prologue(新たな花園)
華やか!!キラキラしてる!!好き!!
歌詞も、夜明けや四季の移ろいを歌う華やかな内容で素敵。
トップコンビお披露目なのを実感します。
明るく華やかでレヴューのプロローグらしい曲の中で、穏やかなメロディーの部分を綺城さんが歌うのも良い……
初日に「まだ夢の中にいるような美しさ いつまでもここにいたい」と聞こえた瞬間に、涙腺が決壊してしまいまして。
めちゃめちゃ泣きながら、でも華やかで楽しくて手拍子はする人みたいになってました。
衣装も、娘役さんのドレスが薔薇の花がついていてふわふわで可愛い。
スチール写真は白と金の衣装だったのに、実際に着ているのは上級生はピンク色で、ショーのスチール=プロローグの衣装のイメージだったのでちょっと驚きました。
ふんわりしていて、グラミラとはまた違うけど宝塚らしい衣装だな~と思います。
Girl Hunt(あの子を探して)
可愛くてツヨツヨな娘役がたくさん出てきて楽しい!
毎回どの子に注目しようか迷ってしまいますね。みんな可愛い。
すみれの砂糖菓子のように可愛らしい娘役さん達と、その子たちを引き連れ登場する妖艶なレディバイオレットの星空さんは最高。
可愛らしい表情の中に、獲物に狙いを定めるような鋭い目つきが覗いてたまらないです。
曲は『くるみ割り人形』の行進曲、金平糖の踊りのアレンジで、明るい行進曲→花園に迷い込んでからのミステリアスな金平糖の踊りへの、一連の流れが好き。
Secret Garden(秘密の花園)
花男の魅力堪能させたろかスペシャル
もうね、好き。
あの『月光』らしく、静かに始まったかと思ったら、だんだんアレンジが情熱的になり、最高潮の瞬間に男役が声をあげながら銀橋に出てくる。
そんなの、好きにきまってますが!?
真っ赤なスーツの中に、一人黒いスーツの永久輝さんというのも美しい。
記憶が正しければ、舞台セットもそこまで華美ではなく、男役のスーツ姿のみで魅せる場面だったと思います。
花組男役スーツ姿の群舞って結構オラオラ声を出したりするイメージを持っていたのですが、銀橋に出るまでその要素は皆無。
ただただ、情熱的に踊る様子がめちゃめちゃカッコいい。引き込まれます。
好きな人に注目してじっくり観るのはもちろん最高ですが、全体を引きで観ても統一感があって、かっこよさと美しさが両立していて、何度観てもときめいちゃいますね……。
この場面の永久輝さん、ちょっと早霧さんを彷彿とさせるような雰囲気もあるなと個人的には思っています。
あと、綺城さんがここの髪型ではひと房細めにシケを作られていて、本当に色っぽくて素敵なので、是非観ていただきたいです。
Aperitif(旅人)
一休み……と思った凪七さんの前に出てくる、極楽鳥美羽さん。
タコ足ダルマに頭飾りに背中に羽根で全部盛りなのに、踊られる様子が軽やかで、毎回うっとりします。
正直、前の場面であわあわしているので、場面の名称アペリティフの名の通り、ほどよい刺激感のある場面で緩急が有難いです。
この場面の凪七さんも、ザ宝塚感のある明るい緑色のお衣装に金髪ロングの鬘で。これを着こなせるの強い。
Hot Rhythm(リズムの洪水)
タイトルの通りです。リズムの洪水でした。
『フィガロの結婚』序曲のアレンジで、とっても華やか!
歌!踊り!銀橋!どこを観ても楽しい!
衣装も、タキシードとひざ丈くらいのドレスでまさに華やかなパーティーの男女という印象。
綺城さんがシャンパングラス持って出てきた時は驚きましたが、捌ける際にグラスをあおる仕草がとっても素敵なので、いつも注目しています。
たまにグラスの残り香を楽しむように捌けていく時もあって、こちらも素敵。
そんなわけでシャンパンを飲みたくなりました。
客席降りは、毎回どこの席も本当に楽しくて……
小学生くらいの子を一本釣りする聖乃さんはすぐ近くで拝見したのですが、すごかった。なんだったんだあれ。
綺城さんはX(旧Twitter)にて1階後方が遊び場と呼ばれていましたが、まさにその名の通り。
先日は紫門さんとハイタッチさせていただいたのですが、こちらがおずおずと挙げた手に、すっごい力強い一打をくださいました。
Party is over(終わらないパーティ)
今回様々なクラシック音楽のアレンジが使用されていますが、この場面の『楽しき農夫』のアレンジが本当に好き。
定時退勤して飲み会に行く農夫と勝手に呼んでいるのですが、アップテンポで盛り上がるアレンジだな~と!
娘役のダンスが力強くてキュートでいつも惚れ惚れしています。
男役もダイナミックで素敵!
Glory Day(戴冠式)
薄紫の軍服の綺城さんが素敵すぎて何も考えられない。
あと、星空さんってすらりとされているから、エンパイアラインのドレスが本当に似合う。優美。好き。
ここの場面が今回のレヴューの中心に当たると思うのですが、お披露目公演で戴冠式の場面ってベタすぎるけど、お披露目だなあという実感が湧きますね。
いつも下手側の綺城さんをオペラグラスでガン見しているので、未だにどのタイミングで永久輝さんがマントを纏うのか知らないです。
気づいたら、戴冠してた。
ショパンの『英雄ポロネーズ』はピアノ曲なのもあり結構軽やかな印象の曲ですが、今回はちょっと重厚感のあるアレンジになっているのも、これはこれで好きです。
Glory Day rep.
新たな王の誕生を祝い、一人の紳士が歌う
できれば劇場で、あの幸福にあふれた歌声と最後の希望に満ち溢れた力強い「Glory Rockets!!!!!」の掛け声を聴いてください。
この場面の役名が「希望の紳士」で、プログラムを読んだ時、それだけでうるっと来ました。
この場面を最上手側から観ると、劇場を見渡して本当に幸せそうに歌う綺城さんと、この瞬間綺城さんだけに当たるスポットライトの合わせ技をダイレクトに浴びて幸福度MAXになります。
Finale A(熱情)
すごいスパニッシュ感あるアレンジで、最初はあのベートーヴェンの『熱情』だと気づきませんでした。このアレンジもかっこいい。
サヨナラ感ある歌詞にうるっと来つつ、本舞台の鮮やかでシンプルなドレスの娘役さん達のドレス捌きに見惚れています。
銀橋の真ん中で踊る凪七さんに本舞台のライトが当たり、彼女のシルエットが劇場の左右の壁に映るのが演出としてかっこよかったなあと。
Finale B(威風堂々)
黒燕尾ってなんでこんなに美しいんでしょうね。
手首や指先まで意識しないといけない細やかな振付も多く、ずっと観ていたい大好きな場面です。
一人一人がそれぞれ踊る中で一体感が生まれ、誰かに注目しても全体を観ても美しくて、やっぱり宝塚の男役が踊る黒燕尾は特別感があるように思います。
最後なので毎回綺城さんにオペラグラスを向けているわけですが、”端正”というワードが相応しい雰囲気で、とっても素敵。
きりりとした表情で踊られる中で、永久輝さんをリフトして抱きしめ合う瞬間に思わずこぼれる笑顔が本当にきらきらしていて、この時の綺城さんの表情、絶対忘れたくないです。外付けHDDに保存できないかな。
威風堂々といえば!の有名なメロディーのあたりでいつも胸いっぱいになります。
終わらないで欲しい、ずっと観ていたいなと思う黒燕尾の場面に出会えたこと、本当に幸せです。
おわり
デュエットダンスも素敵。
シンバルに合わせてドレスを蹴り上げてふわっと広がるのが毎回美しいな~と思います。
わがままを言わせてもらえるなら、やっぱりデュエットダンスは最後銀橋に出てきてほしかった……!!!!
パレードは、エトワールの湖華さんの高音が気持ちよく響いて、ここまで高音が出せるなら歌うの楽しいだろうな~と。
綺城さんが大劇場の大階段一人降りなのもとっても嬉しいです。
あの瞬間、劇場中の拍手が全て綺城さんに向けられていると思うと、ただのファンなのに胸がいっぱいになります。
カレンダーを眺めていると自分が観劇できる回数も残りわずかで、一回を大切に観ていきたいなと思います。