食用花を食べることがいつもすばらしい経験とはかぎらない。

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『食用花の歴史』
コンスタンス・L・カーカー/メアリー・ニューマン著 佐々木紀子訳

この本は2019年11月に原書房から刊行された図書である。著者のコンスタンス・L・カーカーはペンシルベニア州立大学元教授で、メアリー・ニューマンはオハイオ大学元教授で毒物学博士である。

およそ1億年前、人類が誕生するよりもはるか昔、花は地球上に生まれ、様々な形や色、香りで地表を飾ったとされる。のちに昆虫や動物が花と関わる様子をじっと観察した私たちの遠い祖先はどの花が人を癒し、どれが毒になるからどれが食べられるのかを学んだ。
人類が初めて花を食べたのがいつかを正確に知ることはできないが、世界の古代文明が栄えるころにはすでにさまざまな花が医薬品として、あるいは大事な食材として用いられていたことがわかっている。

いったいなぜ、人は花を食べたりするのだろう。

この本は世界中にある食用花を紹介している。花を食用と非食用に分類するのは簡単ではなく、16世紀の医師で化学者のパラケルススの格言に「用量しだいでは、すべてのものが毒となる」といものがある。つまりたいていのものは、過剰に摂れば毒になりうるということだ。

この本を読む前は、食用花はただの飾りだと思っていた。しかし、食用花には様々な効能があることを知り、これからは自分の食卓にも花を添えようと思う。


皇學館大学 ふみくら倶楽部 3年 まい


『食用花の歴史』↓↓↓

http://www.harashobo.co.jp/smp/book/b486804.html

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