【道徳を勧めない】
小学校では2018年の春から、中学校でも2019年の春から、検定教科書を使うことが義務づけられ、教員による評価も始まる道徳「教科」、その不備を指摘する新聞記事を読んで、かつて道徳教科書に掲載されていた話『バナナはおやつに入りますか?(仮)』を思い出したのが執筆動機です。
残念ながら、ネットでは原本から作者、完全な情報が探し出せなかったので……、一念発起して、現代版『バナナはおやつに入りますか?』を作ることにしました。
・記事の目次
1. 教科化以前の道徳は役に立たなかったのか?
2. オリジナルの『バナナはおやつに入りますか?』覚え書き
3. 現代版アレンジの意図について
4. 果たして『考え、議論する道徳』となるか、それとも『空気を読み、沈黙する道徳』のままか?むしろ『「お上」を慮り、忖度する道徳』への後押しとなってしまうのか?
5. 今後の道徳教育の在り方について
私の試みに興味を持たれた方は、最初の記事である「教科化以前の道徳は役に立たなかったのか?」から順に記事をご覧ください。
「バナナはおやつに入りますか?」のさわり、雑学として知りたい方は、「オリジナルの『バナナはおやつに入りますか?』覚え書き」の最初だけ閲覧するのが良いでしょう。
これは2018年6月にまとめた2本目の評論に当たります。
(2020年の現在に読み返した率直な感想ですが……、とても虚しい。道徳なんて、2019年のモラルハザード大噴出で、全て吹き飛んでいるではないか。道徳教科を履修しなくてはならない子供たちは勿論、真面目に道徳教育に取り組んでいた方があまりに気の毒に思う)
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