働くこと。好きなことで生きること
子供のころ、「働く」と「生きる」という言葉はほとんど同意語だと思っていた。
私の父は完全なワーカホリックで、家にいるときでも仕事のことを考えていたし、仕事をしていた。
ただ、いわゆる、普通のサラリーマンではなかった。
自営業の起業家だった。
色々と紆余曲折はあったが、
現在では、微生物を活性化させて汚泥を肥料へ変える技術を各地で教えている。
そこまでには大きな失敗もひとつやふたつ、みっつよっつどころではないくらいあった。
とんでもない大きな金額を背負ってしまったこともある。
ただ、常に、父の頭はフル回転していて、夢の中でも仕事のことを考え、
アイディアを思いついては早朝にゴソゴソと起きだしてPCに向かう。
父は、とにかく仕事が楽しくて楽しくて仕方がなかったんだと思う。
そんな姿を見ていたからだと思う。
私もカメラマンという自営の『起業家』として生計をたててるが、
自分の知識や技術を磨くのは第一だとは思っているが、
とにかく企画するのが楽しくてしかたがない。
次はどんな写真を提供しよう。
次はどいういう方面へ動きをかけよう。
次の世の中の流れはどうなんだろう。
これはどうだろう。
あれはどうだろう。
人が求めるものはなんだろう。
私が求めるものはなんだろう。
全てが成功するとは限らないのだが、やはり、失敗もまた楽しいのだ。
仕事、働くこと=私にとっては生きること。
もともと好きなこと、趣味が仕事になってしまったところもあるせいか、
仕事を『仕事』ととらえていないところもある。
楽しいのだ。
まあ、大人の世界だから、楽しいばかりではない仕事もあるが、ほぼほぼ全て撮影は楽しい。
現場のピリッとした空気感、トラブルがあったとき、どう回避しようかと猛烈に動きだす脳の感覚、人とのコミュニケーションのやりとり。
正直、仕事としては、今の「働き方改革」などを見ていると、正反対の位置にいるのかもしれない。
食べているときもトイレにいるときも、買い物しているときも、
仕事(というよりも写真や映像)のことが頭から離れない。
ただ、それが、楽しい。
なんて夢のある職業なんだろうと思っている。
夢、というよりも未来のある職業。
楽しいという気持ちを何より大事に、きっと私は写真映像業をずっと続けるのだと思う。
好きなことで生きる。
それが私にとって、仕事をする、働くということ。
失敗しようがしまいが、今の生き方は私にとっては最高。
私にとっての仕事は、生きることにつながっている。
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